大沢温泉2泊3日+遠野/2024年11月②
1日目のようすは①に書きました。
2日目
朝
普段朝食はとらないが、せっかく来たのに昼まで寝てしまわないように朝食付きのプランにした。甲斐あって8時には活動を始めた。
たまたま連泊の人が少なかったのか、周囲の部屋は8時より前に出て行った人が多かった。朝食の後はチェックインまでの間、昨日よりさらに静かになっていた。
風呂ざんまい
今日はひたすら風呂である。昨日新幹線でプリングルスを食べていた時間も何も入浴にあてられる。丸一日風呂に入れてうれしい。
薬師、かわべ、山水、読書、かわべ、薬師、山水、読書、昼寝….。本については遠野物語を持ってきた。花巻からは遠からず行ける場所なので、近い土地でよめば雰囲気も増すだろうと思った。ふやけた頭で半分くらいは目が滑っていたが、東京で読むよりも良い感じだ。
風呂と読書の他にすることは、ご飯を食べるのみでよい。写真を撮る以外はスマホを触らないことにしていた。
館内を探検
大沢温泉は増築をされているため、横に縦に、少々造りが複雑である。外に出ずとも楽しかったのでいくつか紹介する。
帳場の並びに売店があるが、写真を撮り忘れてしまった。お菓子や日用品、お土産など品揃えがよく重宝した。冷蔵庫には納豆をはじめとした食材、酒類、乳製品も豊富だった。お土産に買った花巻納豆は粒が大きくてとても美味しかった。あまりに気に入ったため、近所のスーパーに入荷してもらえるよう「お客様の声」に投書しようと思っている。
風呂、晩御飯、風呂
昨夜タイミングを逃してしまい入れなかった大沢の湯に入らなければ。まずは腹ごしらえである。
二泊三日では朝食を除いて食事の機会は3回しかない。そのわりに魅力的なメニューが多かったので困ってしまった。天ぷらもあれば、きじ焼き重もあり、カレーもナポリタンもからあげもある。(…という食べ残しの後悔があり翌年の2月に再訪した)最終的には最初のそばがかなり美味しかったのでぜんぶそばを食べていてもよかった気もする。
計画的に食事と腹ごなしを終えて、大沢の湯に行った。
薬師とかわべの時はほとんど貸切のようだったが、時間が限られた大沢はにぎわっていた。扉をあけてすぐ外の階段を降りると、館の名が付くにふさわしく素敵な露天風呂だった。座っていられる床スペースも広く、太陽の下ででーんと寛げたらもっとよいだろうと思う。人がたくさん居ても窮屈にはならないが、みんな連れ合いと会話をしていたため、一人が少し寂しくなった。
この段階になると、皮膚は温泉の効果でツヤツヤであった。調子に乗って顔にも温泉をかけていたら後日、皮がむけてガビガビになってしまった。肌が弱い人は顔はやめたほうがよい。首から下は調子が良かった。
部屋で少し休んで、山水、かわべ、薬師、また休んでかわべ、薬師と入って寝ることにした。
ガスコンロ
ストーブとやかんがあるのでお湯には困らないが、やってみたいのでガスコンロを使ってお湯を沸かすことにした。『うちの小さな女中さん』という漫画を読んでいたので手順はわかっている。茶色の機械に40円入れてレバーを回し、タイマーが切れるまでガスが使える仕組みになっていた。料理は慣れがいりそうだが、お湯を沸かすには十分便利だった。
3日目
朝
ごはん少なめ(普通盛り)で朝食を食べてから、山水、かわべ、薬師と使ってからチェックアウトすることにした。薬師の湯を特に気に入っていて、最後名残惜しかった。またすぐ来るぞ〜と思った。
チェックアウト、遠野へ
帳場でチェックアウトを済ませ、山水閣前でシャトルバスに乗り花巻駅へ。花巻駅前におしゃれなパン屋さんがあったので2つ食べた。
花巻駅から釜石線で遠野まで1時間くらい。のんびり揺られていたら、車掌さんが回ってきて切符拝見となった。ここでミスを知る。
花巻駅はICカードで通れるが、遠野までにIC対応の駅はない。車掌さんが電車の中で色々ピッピしてくれて入場記録を車内発行の切符に変えてくれたが、手間取らせてマジで申し訳なかった。私のような下調べ不足の方は気をつけてほしい。
遠野到着
冬の景色が流れて遠野に着いた。
遠野には素晴らしい里山の景色があるのだが、今回散策する足がないので遠野市立博物館に絞ることにした。
博物館は遠野物語発行までの成り行きを始めとして、地方に伝わる暮らしや祭り、道具類など展示が多く見応えがあった。物流で栄えた町のようすや、農家の日々の食事の細かなサンプルまで内容はさまざまであった。特に人と馬との関わりが深い様子が興味深かった。
このほか、水木しげる、モンキー・パンチなど著名な作家が描いたカッパの絵や、浦田穂一の農家と馬の写真の大型な展示、アニメーションの展示もありかなり楽しめると思う。一生に一度は遠野に行こう。
帰り道
帰りは釜石線で新花巻まで、そこから東京へ。
しっかり癒されたし、おなじ冬にまた行ったし、今年の冬もまた行こうと思う。
岩手を好きになった旅だった。
おわり