彦根城②
太鼓櫓門
彦根城の天秤櫓をくぐるとそこには太鼓櫓門があります。太鼓櫓門とは文字通り太鼓が併設されていた櫓門のことで城内に時間を告げる時計台の役割を果たしていました。太鼓を併設している建造物のことを大体太鼓櫓(門)と呼んだりしています。太鼓櫓門は彦根城の他に土浦城(茨城県)と高遠城(長野県)と掛川城(静岡県)があります。太鼓櫓門の裏側には高欄付(手すり)の廊下がついており、とても珍しい建造物でもあります。
西の丸三重櫓および続櫓
天守閣を紹介する前に天守閣の奥には三重櫓および続櫓があります。情報量が多い名前ですが平たく言うと三重櫓と2つの多聞櫓が合体した建物ということです。この建物は西の丸の西に位置しており、そこからの侵入をたくらむ敵兵を攻撃するために建てられ、櫓の前には大きな堀があり敵の侵入を防いでいます。伝承によれば浅井家の居城であった小谷城の天守閣を移築したと伝えられていますが、真偽は不明です。内側(天守閣側)には狭間や小窓がありませんが外側に狭間や小窓がたくさんついていることからもわかるように外側からの侵入を防ぐことに主眼おいて作られました。また外側は高石垣になっており鉄砲・弓矢の斜線をくぐり抜けたとしても容易にはよじ登れないようになっています。
天守閣
いよいよ天守閣ですが、彦根城の天守閣は戦前に建てられた天守閣(現存12天守)のひとつです。構造は3重3階地下1階の望楼型天守閣(入母屋造の建物に物見櫓をのせたかたち)となっており1603年に築城しました。特徴としては最上階の高欄付(手すり)と花頭窓が特徴で外観にもこだわった優美な天守閣となっています。また、天守閣は大津城のものを移築したと伝えられています。
天守閣には複数の隠狭間があり、天守閣としての優美さと堅守さの二つを兼ね備えているといえるでしょう。さらに城内には飛び出した屋根の破風の空きスペースを利用しての破風の間と呼ばれる空間があり、死角になりやすい破風からも攻撃できるようになっています。
2回にわたり彦根城のことを記事にしましたが、紹介した箇所以外にも彦根城にはたくさんの魅力がありますので是非訪れてみてください!
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