千代の行動範囲
1か月経っても、あまり行動範囲は拡がらない。こんな狭い家なのに。大人猫とはいえもうちょっと探検してもいいのに。
今のところ、基本は千代ベッド(故さちのお下がり)、そして爪とぎ(これもさちのお下がり)。日向ぼっこして伸びる時もその周辺で、暑くなってクールダウンする時はクロゼットに行く。
たまに箪笥の上にいるこももあったけれど、せいぜいそのくらい。とにかく台所方面へ行かない。
台所はさちが大好きだった場所で、ダイニングテーブルの椅子にもよく座ってたし、キッチンマットには最期の日までいた。元気な頃はわたしに足で撫でられたり、シッポでわたしの足を撫でたりしながら転がっていた。
千代はいっさい台所に近寄らない。ゴハンのうつわを徐々に移動して、ダイニングテーブルの横に置いたらそこに食べには来るけれど、食べたらすぐに窓辺のベッドや爪とぎに戻る。
スピるわけではないけど、さちの気配があるのかもなと思ってしまう。だとしたら嬉しいから。
今日帰宅したら、千代のベッドがひっくり返っていた。えっなに??と言ったら、わたしのベッドから慌てて降りた千代が爪とぎに一瞬乗ってすぐベッド下に隠れた。
ぜんっぜんいいのに!
その後またすぐ出てきた千代に、じつはわたしのベッドで寝てるのか〜!そんで、なんで自分のベッドひっくり返したん?何があった?千代はこの部屋の中のどこ行ってもいいんだよ、千代が行ったらダメなとこないんだよ、と言い聞かせる。
さちにも、さちの行っちゃダメなとこないよ、と言っていた。テーブルの上でもどこでも乗っていい。
わたしの留守中にどこにいてもいいけど、わたしがいる時にわたしのベッドに来てもいいんだよ、と分かるまであとどのくらいかかるだろうね…