0. 童貞日記の始まり
私は今日、童貞日記を書き始める。
もしこの中に、私が童貞を卒業するまでのストーリーを期待している人がいたら、すまない。
これは、私が童貞を卒業するまでの話ではない。
この日記は、体の童貞を卒業しても尚、
心の童貞から卒業できない哀れな25歳の魂の叫びである。
私は、今の彼女に、しばしば
「ほんとうにそういう事いう人はモテないよ」
と言われる。
私は、学生時代に「圧倒的陽キャ」だった彼女に対して
卑屈になっているのだろうか。
背も高くなく、かっこいい訳でもない私は、
「面白さ」を主戦場として生きてきたし、現に不自由なく学生生活を過ごしてこれた。
しかし、聡明で綺麗な愛してやまない彼女と話していると、
何かと戦っている気になってしまう。
友達にも環境にも恵まれ、
この人生を全て全力で楽しみ、充実した時間を過ごしてきた
つもりだったが、どうやら心はそうではないらしい。
この日記は、そんなこじらせている25歳の魂の叫びである。
温かく見守ってほしい。
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