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私が上昇思考が強くなったきっかけ

 私は小学生の頃からこの世でのしあがりたいと思っていた。

 それは、私が女子のドロドロでうまく立ち回れなかったから。端的に言うと人間関係で容量よくやれなかったからだ。

 私は小学校5、6年の頃、スクールカーストが上の女子からいいようにされていた。私が不在なのに私の家を遊びに使わせろとか言われた。悪口もたくさん言われた。王様ゲームで便器をなめろとか言われたりもした。とにかく良い思い出がない。

 そういうことをしてくるのは、ほとんど可愛い子達だった。そして私が当時いたクラスはクラスの半分くらいが可愛い子だった。それ以前や以降のクラスはそこまでいなかったのでその時期は異常だった。

 私は、十人並の容姿だが、親戚からちょっと顔を褒められるくらいなので、めちゃくちゃ顔に自信がないわけではなかった。

 けれど、私より圧倒的に可愛い性格の悪い女達に雑に扱われ、私は思った。

「容姿ぐらいで威張りやがって、あんた達が容姿でつかめるものや男より私は金と名誉をつかんでやる。」

 自分でも引くが、これが私が上昇思考が強くなった理由である。

 だから、私はモテないのかもしれない。性格の悪い美人(性格の良い美人の友達はいる)が、美貌だけでつかめる男より上にいきたいからである。性格の悪い美人にへこへこしていた男どもに苛立ちがあるのかもしれない。

 上昇思考のおかげでそこそこの大学には入ったが、上昇思考のせいで私は心身のバランスを崩した。

 恐ろしいルサンチマンである。

 こういう話、面白いと思う人もいそうな気はする。

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