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ニートに憧れ、働きマンに憧れ

 私は子供の頃からバリバリに働こうと思っていた。が、思ったより私はバリバリ働く力がないことに大学在学中気づいた。その時はショックだった。

 時は流れ就職直前、私は体調を崩し、田舎に帰ってニートになることになった。その時もとてもショックだった。同い年の人達は働きだしているのに自分だけど田舎で無職。そして詳しくは書けないが、体調のせいもあり、ずっと眠り続ける毎日。目覚めると現実がのしかかってくる。毎日の散歩とちょっとした家の手伝いとお菓子が救いだった。

 そしてまた時は流れ、私はバイトを経て新卒枠で正社員になった。
 働くと体にリズムが刻まれる。トントンと包丁で野菜を切っているような、そんな感じの心地よさ。しかし、私はニート時代の辛さを忘れ、ニート生活の癒される感じを懐かしく思うようになった。ニートの普通じゃないことに対する優越感があったことも今さら思い出した。

 また期間限定でニートになれないだろうか。ニート→働く→ニート→働く
 こんな感じに憧れる。
 まあしかし現在の日本ではなかなかこれは難しいだろう。

 私は日曜日と月曜日の憂鬱と戦いながら、見果てぬ夢をぼんやりと心に抱いて毎日働いていく。

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