無銭飲食顛末記
先々週、伊勢に行ったとき鳥羽駅あたりで財布を落としてしまいましたが、親切な若者が交番に届けてくださり、無事に戻ってきました。
会社の経費精算をしたので、それなりに大金が入っていましたが、「自分も財布を落として困った経験があるので」と謝礼を受け取る権利を放棄し、名乗らずに去っていったそうです。
帰阪してYouTube収録があったので、巡査さんにもバタバタさせてなんとか近鉄特急で帰ってきました。
気になっていたのが、モーニングを食べて支払おうとしたときに財布がないことに気付いたカフェで、生まれて初めての無銭飲食をしたこと。
カバンをひっくり返しても財布が見つからず、電車の時間も迫る中、「うちはいいですよ」「すぐに交番に届けたら」と言ってくれたママ。
常連らしい女性客は「これを持っていきなさい」と一万円札を出してくれました。
たまたま切符はもう購入していて、鶴橋からの乗り換えもICOCAがあったから大丈夫と、丁重にお礼を言って、あとで支払いますからと店を後にしたのでした。
その後、財布は見つかりましたが、発車時刻が迫っていたので未払いのままでした。
なんとか乗車後にデッキから携帯電話で、財布が見つかったことだけを伝えていました。
それから2週間。新年度が始まりバタバタする毎日。生まれて初めての通風発作にも苦しみましたが、本日アポイントの無い土曜日を迎えて、いつもの朝刊チェックを終えてから、鳥羽まで支払いに行ってきました。
手紙と現金書留という手段もありましたが、やはり顔を合わせたかったからです。
近鉄特急しまかぜも運良く1席だけ空いていました。
大阪も鳥羽も雨模様でしたが、心は晴れやかです。2時間ほどで到着したのはちょうどお昼時でした。
店に入ると、すぐにママが「子守さん、わざわざ来てくれて」と声をかけてくれました。2週間前に騒動を起こして名刺も置いていったので、覚えていてくれたようです。
握りしめていた、たまごサンドとコーヒーの代金1050円を支払うと、セットなので50円引きとのことで、50円返してくれました。
キッチンたかまという店で、昔ながらのちょっと広めの喫茶店風。テーブルが10ほどあり、ほぼ満席でした。
せっかくなのでランチをとママにおすすめを聞くと、エビフライ定食🍤だというので注文しました。
「大盛とかあるんですか?」と何気なく尋ねると、「うちは普通でも多い方ですが、大盛にしますか?」と言われたので、闘争心がメラメラと湧いてきて「てんコモリ!でお願いします」と答えました。
家族経営のようで、注文から時間がかかることもあると店頭に書いてありました。他のお客さんのオーダーが配膳されると、ちょっと様子が変です。普通の注文でも、てんコモリ加減がどうも尋常ではないようなんです。
しばらくして出てきたのが、写真のエビフライ定食大盛り。目が点になるとはこのことです。お櫃一杯分はあるでしょうか?
エビフライも6本🍤🍤🍤🍤🍤🍤
玉子焼き、ひじき、切り干し大根、なます、焼売、サラダ、漬物、味噌汁に付け合わせのスパゲティだけで軽く1食分ありそうです😵
「若い人だけじゃなく完食されますよ」とママは言いますが😅
30分余りかけて、エビフライ6本は食べ切ったものの、ご飯は容器の底が見えたところで、肉体的にも精神的にもギブアップしてしまいました🙇♂️
あとから調理をしていた息子さんが出てこられ世間話。MBSのエリア外ではありましたが、こちらの身元はバレていたようで、2週間前の顛末を配信したYouTubeも見た上で、スタッフ一同チャンネル登録をして、朝刊チェックもご覧になっていたようです。
今朝の配信を見て私が鳥羽まで来ることも分かっていたようで、地元のちりめんじゃこをお土産に用意までしてくださっていました🙏
一万円札を渡そうとしてくださった常連のお客さんは、毎月1日に伊勢神宮にお参りしてから鳥羽までコーヒーを飲みにきているそうで、5月1日にお礼を伝えてくださいとお願いしてきました。
長文お読みいただきありがとうございます。世の中心が荒ぶようなニュースばかりですが、お腹もパンパンになる心温まる出来事だったので、お知らせしたかったのです。
もう二度と財布を落としたり、食べきれない量を注文はいたしません。