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ありのままに
映画『アナと雪の女王』のテーマ曲"Let it go"、日本語では「ありのままに」と訳されます。このところ、「ありのままであるか」を物事を判断するときの基準にしています。
もちろん自分が「ありのまま」であることは、自分勝手に好き放題とは意味が違います。それでは誰も喜びませんし、協力もしてくれません。
ただ、立場や状況に縛られてかくあるべしと思っても最高のパフォーマンスは出せませんし、周りにそれを強いてもいい結果は生まれない。いい結果が生まれないから、よりかくあるべしだけが強調され、誰もが笑顔になれないのではないか、と思うようになったのです。ならば、
ありのままの自分でいよう
そう決めました。
会社では、創業の原点である自分史ビデオ(メモリースタジオ®︎)に立ち戻って、自分が生きてきてよかったなぁと感じられる映像作りに力を入れていきます。ありがたいことに、他のジャンルのお仕事もいただいていますし、手を抜くわけでは決してないのですが、やりたいと思っていたことをありのままに見つめ直すと、こんがらがっていた糸が解けていくのです。
ラジオは先週からリニューアルされて、出演者が減ったり、開始が6時になって1時間短縮されました。案の定、コアなリスナーさんが集まったファンミーティングでは、直接意見が寄せられました。パーソナリティとして、何の意見も持たずに変化を受け入れたわけではありません。
関西のAMラジオのエリア内人口は2200万人ほどいらっしゃいます。実際に番組を聴いてくださっているのは、数10万人ほどです。かつてはリスナーが100万人を超える番組もあり、営業の仕事はCMを取ってくることではなく、断ることだったと聞いたこともありますが、今は昔の物語です。経営環境は激変しています。
おかげさまで、『子守康範 朝からてんコモリ!』は12年目の夏を迎えています。浜村淳さんには永遠にかないませんが、ありがたいことです。
大好きなAMラジオという舞台で、社長業をしながらまだまだ朝の時間帯にリスナーさんに向けて喋り続けていたい。それが、ありのままの自分の気持ちです。
リスナーさんには、イベントには必ず参加してくださる方、修学旅行にも来てくださる方、しょっちゅうメールをくださる方、コモリ倶楽部会員もいらっしゃれば、その何千倍ものサイレントリスナーさんがいらっしゃいます。すべて大切なリスナーさんです。
愛するリスナーさんと、平日朝の時間帯をご一緒できるよう、できるところまでマイクの前で喋らせてもらいます。それが、ありのままの自分が求めていることです。
そして、もう一つ大切なありのままの自分は、常に挑戦的であり、変化を楽しむ自分です。
時代としては、バブルをピークに縮小し続ける業界、予算削減、コンプライアンスという名の締め付けで、楽しいことを夢想し、実現するという空気そのものが希薄になり、まさに窒息しそうな現状です。
先輩たちは好き放題して逃げ切ったからいいなぁと、泣きごとを言っても始まりません。ありのままに、やりたいことを一つずつ積み重ねていくしかないでしょう。
喋ることで事実を伝え、目の前の状況が目に浮かび、イメージを広げ、五感を刺激し、大切なメッセージを届ける。
これは電波を使うだけでなく、様々な方法が用意されています。新しもの好きの私が最近始めたのが、このNOTEです。
サービスとして最新というわけではないですが、喋ることと書くこと、つまりラジオパーソナリティと新聞記者の経験をミックスしたコンテンツを手軽な料金で楽しんでいただけるプラットホームだと思ったわけです。
夕刊編集長はじめ、毎日新聞の面々に出演してもらうことはなくなりましたが、そんな今だからこそ、新しい音声コンテンツを提供する企画を始めます。
ちなみに、昨日の西九条立ち呑みこばやしでの宴会で尋ねたところ、「おっさん二人 恥ずかしながら答えさせていただきます」のコーナー復活を求める声が多かったので、その辺から始めます。
これからもいろんなことがあったり、言われたり、思うようにいかないこともあるでしょうが、ありのままの自分が追い求めることなのですから、頑張って形にしていきます。
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