石の上にも10000時間(3年)の法則を考える。
いいアプリを見つけた。
【集中】勉強・仕事のモチベーションというアプリだ。
40歳の筆者が漫画を描き始めた今、時間軸で自分の達成モチベーションを測るにはこれ以上ないアプリになりそうである。(1000時間を達成すると10000時間に延長されるらしい)
まもなく4月。
今回は新たに仕事をし始めた際の最初の3年について考えてみた。
石の上にも3年≒10000時間の法則
最近「石の上にも3年」は結構否定的に捉えられる事が多い。
特に仕事においては適材適所の観点から
「間違ったポジションに3年もいたら無駄」や
「大事なのは質であり、やった時間じゃない」という意見である。
まぁ、、ごもっともではあるが。。
ただこの見方には一つ、とても重要な要素が必要だ。
それははっきりと「ゴールが見えている必要がある」ということ。
いまやっている事やポジショニングが本当に正しいのか「間違っている」のか。
「質の高いやり方」であるかどうかは明確なゴール地点があり、そこから逆算しないとわからないのだ。
一体どれ位いるのだろうか。
物事(仕事)をし始めた時からはっきりとゴールが見えている人が。
全くいないとは言わないが。。
昔も今も。
世の中には「それをやるために生まれてきたよね?」という人物が存在する。
(ように思う)
俗に言う【超一流】といわれる人たちだ。
ただ、そんな人達でさえ職業人としての物語がスタートするのに3年程度では全然足りないという話だ。
圧倒的な物量とPDCAを回すために必要な10000時間
この文章を書いている前日、3月8日に鳥山明氏の訃報が伝えられ日本はもちろん世界中から追悼の声が上がっていた。
筆者が語るまでもない、超一流の漫画家だ。
鳥山氏は高卒でデザイン事務所に入り、フリーランスを経て漫画を書き始めている。
超一流と言われる彼ですら社会に出て漫画家というスタートラインに立つまで3年以上は必要としている。
(幼少期から絵を描いていたとこいう事はもっとだろう)
自ら進んだデザイン会社の単調な業務に嫌気がさしていた退社した旨の記事を読んだが、推察するにデザイン自体が嫌いになったのなら今日の彼はないはずだろうという事。
フリーランス時代、偶然手に取った漫画雑誌の応募欄が目に入って作品を送ったところ、編集者(鳥嶋氏)の目にとまった話も有名だが。
こういったながれは偶然よりも必然に思えてならない。
退社時、彼が創作に関わる全てを嫌いになったり、諦めたりしていたら応募欄をキャッチするアンテナは立ってなかったはずだからだ。
絵を描いたりデザインに携わっていたその全ての時間を使ってPDCAを繰り返し、なるべくしてなった漫画家のように思う。
仕事(プロ)として何かをスタートするなら。
飛び込んだ世界が石だらけでも、ひとまず座れる場所を探して3年くらいはPDCAを何周もまわしてみてね。
Plan(計画を立てて)
Do (やってみて)
Check (評判聞いてみて)
Action (テコ入れしてみたりして)
そしたらやっと
何が好きで、何が得意なのか。
何が苦手で、何をやらないのか。
そういうのが分かってくるかもよ。という事ではないか。
まず目指すのはゴールではなくスタートライン
10000時間の法則は、自分自身に対してそういった事を精査するのにまず10000時間程度は必要ですよ。という事ではないかと思っている
質を上げたいから量をこなしていく。
それにはやはりある程度時間が必要だ。
その先にある最初の区切りはゴールではなく本当の意味でのスタートラインかもしれない。
職業によっても違うし、より早い段階で進むべき方向がはっきりすればいい。
ただ、最初の段階でうまくいかなった経験をそのまま向き、不向きの話に転換して辞めてしまう人は確実に増えたように思う。
(はじめに質を求めるとそうなりがち)
まぁ、それも自由だが。
もうちょっとやってみないと分かんないかもよ?と思ったりもする。
ただ、日本社会は基本的に失敗を良しとしない構造だ。
失敗を経験値として捉えている諸外国の文化とは異なるように思う。
そのあたりの考え方も仕事を始めてまもない、20歳前後の人達を萎縮させてしまっているとは思う。
偉そうに書いたところで筆者はフツーの人間である。
世の中の大半の人達もフツーである。
だからこそ3年くらいは一生懸命に物事に向き合ってみると、良くも悪くも得るものは多い。
始めたての自分はか細いが、物量で肉付けして無駄な部分削りながら仕上げていく。
そんなイメージ。
フツーだからこそ。
この工程、この繰り返しでしか質は上がっていかない。
プロとして。
仕事としてお金をいいただくレベルというのは人よりも達者にならなければ。
筆者は先ず、これからの3年(10000時間)でここのラインを目指す。
もちろん達者にはなれても一流になれるかは別。
(漫画家でいうなら売れっ子作家というやつですか)
一流はPDCAの精度もスパンも格上。
そして一握りの超一流。
先日「Disney+」で観た大谷翔平選手や筆者の尊敬するゲームクリエイター小島秀夫氏も。
どの分野においても共通しているのは夢中になり続けられる人達だと思う。
時間軸が関わってくる超一流レベルには3年程度では決してなれない。
(超一流はより長くその分野の一線で活躍し続け、より多くの人間に認知され評価されなければならず3年という期間ではその域に達しないため)
おおよそ常人には理解出来ないレベルでその事を考え取り組んでいるように思う。
まさに呼吸をするようにである。
鳥谷氏の偶然の出会いや大谷選手の運を自ら引き寄せに行く姿勢も。
人事を尽くして天命もつかみ取りに行っている感じすらする。
そういう人達を見て、有名だからとか稼いでいるから羨ましがる人も多いが。
筆者は金より、知名度よりも。
そのハマり続けられる能力が少し羨ましい。。。