【Whole squad ready?】スプリングトレーニング開幕【オークランド・アスレチックス最新情報】
ついに野球のシーズンになりました!お久しぶりです。もーです。
スプリングトレーニングも始まったということで、今回のnoteでは一気に入ってきた新情報を分かりやすくお届けします!
不運... ダニエル・メンデン投手が早くも正念場
こちらはST開始前の悲報。A'sの貴重な先発投手の一角、ダニエル・メンデンが右肘の関節鏡視下手術を受けるとのこと。
メンデンはこれによって2ヶ月程度の離脱が確定し、開幕を60日ILで迎えることになります。
今年からマイナーオプションがないメンデンは、名実共に2020年を背水の陣で迎えるはずでしたが、まさかの右肘手術。
それに加え、胃腸(寄生虫)の問題も抱え、体重が減ってしまったという報道も出ていて、あまりにも不運な出だしになっています。
メンデンには是非とも苦難を克服して欲しいですが、これは来年の日本行きのシナリオが現実味を帯びてきた感じでしょうか。
ベイエリア間のトレードが30年ぶりに開通
A'sは、そのメンデンが抜けた穴に新たな投手を加えました。
サンフランシスコ・ジャイアンツから金銭トレードでバーチ・スミスを獲得しました。
ジャイアンツとアスレチックスとの間に行われたトレードは実に30年ぶり。
A'sフロント出身のファーハン・ザイディがSFフロントを率いているので、ずいぶん風通しも良くなったのでしょう。
さて、スミスについて。
メルビン監督はスミスをリサーチする時間があまりなかったそうですが、「昨年彼のピッチングを見た。投手コーチのエマーソンが”スピンレートが良い投手”だと教えてくれたよ」とコメント。
なるほど確かに高回転の4シームを高めに多投する投球スタイルのようですね(baseball savantで必死こいて調べた)。
また、オフの間はA.J.パクとトレーニングを共にする間柄で、パクがトミージョン手術を受けた時にはアドバイスを送ったそうです。
実際の所、バーチ・スミスに関しては、戦力というよりデプスに厚みを持たせるための獲得でしょう。投手はたくさんいて困ることはありませんし、昨年のアーロン・ブルックスのように思わぬブレイク候補が生まれるかもしれません。がんばれスミス。
サイン盗み騒動の余波を受ける新加入のトニー・ケンプ
一足先に大きく扱いましたが、A'sはカブスからウェーバーでトニー・ケンプを獲得しています。
ケンプは、2017年にアストロズでプロキャリアをスタートさせたこともあり、初っ端からサイン盗み騒動に関する質問を受けています。
質問を受けたケンプですが、サイン盗みへの関与は完全に否定。
2017年に昇格して、サイン盗みのシステムを使いたいかという打診を断ってからは一度も尋ねられることはなかったと言います。
ケンプ曰く、「9月に昇格したら、既にサイン盗みのシステムは整っていた。2017年はマイナーで上手いことやれていたから、それを続けたかっただけだ。」
確かに、アストロズファンの検証サイトによれば2017年のホームゲームで、ケンプの打席でゴミ箱が鳴った回数は0回。
カルロス・コレアも一貫してサイン盗みに関与しなかったチームメイトの1人としてケンプの名前をあげています。
サイン盗みを実名で告発したマイク・ファイアーズは、スプリングトレーニングの最初にケンプに駆け寄り、話しかけたそうです。
ファイアーズは「ケンプを常に尊敬している」と語り、過去の遺恨は全くないと言って良いでしょう。
ケンプはメルビン監督ともサイン盗みの件で話し合い、メルビン監督も他の元アストロズ選手のようにケンプがチーム全体の前でサイン盗みの件を謝罪することは必要ないと判断しました。
どうやらケンプに関しては何も問題が無さそうですが、いまだにアストロズの問題は尾を引いています。しかも、アストロズの関係者の余計な失言が事態を更に悪化させているようにも見えます。一刻も早く事態を収束させて欲しいですね。
有望株ジェフリーズがついに今年ヴェールを脱ぐ?
昨年のA'sのマイナー最優秀投手であり、マイナーにいる選手の中ではベストだと私も太鼓判を押したいドールトン・ジェフリーズが始動しました。
トミージョン手術からのリハビリを経てマウンドに戻ってきた24歳は、昨年79イニングで93三振に対して9四球、実にK/BB10.33を記録するなど、際立った能力を見せつけました。
ジェフリーズがスプリングトレーニングで行ったブルペンセッションはまだ2回ですが、既に多くの人を唸らせているようです。
メルビン監督は、「彼は良さそうだ。落ち着いていて、本当に良いデリバリーをしている」とジェフリーズを賞賛。
ジェフリーズは投球の改善にも余念がなく、昨年の中盤からはスラーブをレパートリーに取り入れたそう。
95マイルの速球と、89マイルのチェンジアップに、スラーブを取り入れたことは三振の増加に繋がったそうです。
A'sはメジャーリーグに昇格した若手に投球制限をかけたりすることはなく、自由に登用する気質のある球団です。ですから、シーズン中にジェフリーズの抜擢があっても何ら驚きはありません。
ジェフリーズの記事を読んでいたのですが、彼の語り口はなかなか独特で面白いなと思いました。ぜひチェックしてみてください。
ランディ・ジョンソンがA'sを訪問!A'sの左腕にも好影響か?
言わずと知れたレジェンド、ランディ・ジョンソンがスプリングトレーニングに訪れました。
同じ左腕であるヘスス・ルザード、ショーン・マナエア、A.J.パクのトリオは、このレジェンドから薫陶を受けたようです。
マナエアはブルペンでスライダーの投げ方についてアドバイスをもらい、A.J.パクも何やら会話を交わしていた様子。それにしてもパクは若き日のランディ・ジョンソンに投球スタイルも外見も似ていますね!
ブルペンセッションが終わると、左腕トリオとジョンソンは"座学"も行ったようです。
ルザードは「精神面でも準備の面でも、本当に知らなかったことを間違いなく学んだ」と満足げ。
球団レジェンドのデーブ・スチュワートや名投手アル・ライターの訪問もあり、選手たちはレジェンドたちの訪問を素直に喜んでいるようです。
ルール5ドラフト組のヴィマエル・マーチンは気合十分
今年のルール5ドラフトで移籍してきたヴィマエル・マーチンは新天地での活躍に気合十分な様子です。
移籍が決まった日を「昨日のように覚えている」というマーチンは、ウィンターリーグでも活躍し、既にアピールを始めています。
「ウィンターリーグをスプリングトレーニングのように扱ったよ。(中略)機会を与えてくれたことに感謝しているし、競争する準備は出来ている」とマーチン。
フランクリン・バレト、ホルヘ・マテオ、シェルドン・ノイジー、トニー・ケンプらと激しい2B争いに身を投じるマーチン。果たして26人ロスターに残れるでしょうか。
マット・チャップマンが狙うは打撃のグレードアップ
球界最高の3B守備で知られるマット・チャップマンは、打撃も守備と同じレベルに引き上げたいと考えているそうです。
当初は打撃力に疑問が投げかけられることも多かったチャップマンですが、過去2年は打撃でも十分一流と呼べる数字を残しています。
しかし、2019年は膝の怪我とも戦い、最後の59試合で打率.194と改善の余地があるのも事実。
チャップマンは、オフは週3日ボラススポーツトレーニング施設に通い、スイングメカニクスの調整をメインで行ったようです。
今年のチャップマンの目標は「打率3割・40HR」
チャップマンの守備力を加味すれば、これは十分MVPの可能性のある数字です。メルビン監督も「彼が今後何年もMVPレースの会話に出てくるだろうと言ったよ」
また個人タイトルだけでなく、チャップマンには既にリーダーとしての自覚もあります。
昨年の夏から「誰かが倒すまでここはアストロズの地区だ」とアストロズを倒さなければならないということを仕切りに発言していて、今年こそ悲願の達成に期待がかかります。
同様にレンジャーズとエンジェルスの戦力アップにも触れ、チャップマンはこう言います。
「ここ(AL西地区)は、最激戦区だ。」
完全勝利予告 ポール・ブラックバーンとA.J.パクの新たな武器とは
私を最も喜ばせるニュースがここに。。。
本当に嬉しいです。感無量ですよ。
ポール・ブラックバーンがスプリッターを投げるそうです!!!
泣いてる。勝った。もう優勝。アストロズとかに負けるわけない。ポール・ブラックバーンは優勝します。これはマジです。うわー。やばい。もう、、、、
A'sの有象無象スターターズの3番手(エースはメンデン)、ポール・ブラックバーンがついに軌道に乗りそうです。
なんと、彼はスプリッターをレパートリーに加えるそうです。
キレの良いシンカーをもち、ゴロを量産するスタイルのブラックバーンですが、これまでは三振欠乏症が足を引っ張って殻を破れていませんでした。
投手コーチのエマーソン(有能)は、ブラックバーンがこれまでのチェンジアップをやめて、スプリッターを投げ始めるメリットについてこう述べます。
「彼はシンカーを中指と人差し指を使って投げ、カーブとカッター/スライダーもその指で投げている。だから、中指と薬指でチェンジアップを投げるのが難しかった」と。
そうしてスプリッターをブラックバーンに勧めたエマーソン投手コーチ、ガチムチの有能。
スプリッターを覚えて開花というルートは、昨年まさしくフランキー・モンタスが通ったルートであり、ブラックバーンはモンタスとそして球団レジェンドのスチュワートにも教えを請うことができます。
ブラックバーンはいいます。「上手くいっている」
本当に期待して良いですか?
妄想が現実になるって、あるんだね。って。
またこれほどの衝撃はなくとも、A.J.パクはレパートリーにチェンジアップを復活させるそうです。
トミージョン手術を受けたのち、チェンジアップの使用をセーブしていたパクですが、今年からまた解禁するようです。
女房役のショーン・マーフィーは、「AJは昨年も成功していたけど、完全体じゃなかった」と前置きしてから「チェンジアップは彼の最高の球種の一つ。僕も大好きだよ」と語るなど、パクのチェンジアップの出来にご満悦の様子。
エマーソン投手コーチ(有能)も、チェンジアップがパクの2番目に良い球種と認めています(恐らくベストは速球)。
昨年、球速はあるものの空振りがまるで取れなかったパクですが、決め球チェンジアップを復活させてブレイクとなるでしょうか。
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