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【2分で読めるIBネタ②】虹のステッカー

本日開催の日本感染症学会の学術講演会にて、現在、新型コロナウィルス「第二波真っ只中にいる」との見解が示された。

そもそも第一波って収まったのか?という疑問は残る中、確かに感染者は増大している。

都内でも7月9日以降3桁の感染者が継続し、芸能界をはじめ著名人の感染報告も以前よりも増えてきたように感じる。5月31日には、感染者5人を記録していた中、本日の感染者は186人と約40倍にもなっている。


8月頭には過去最高の472人の感染が発見された今では、「186人かぁ、今日は少ないなぁ」と思うくらい感覚が麻痺してしまっている。

そんな第二波到来を機に、都の感染拡大防止対策として、6月12日に「感染防止徹底宣言ステッカー」発行が報道発表された。事業者は、感染防止対策を適切に実施していることを宣言、利用者は安全に利用できることが確認できるというシステムらしい。

最近は町を歩くとどこでも見かけるようになり、本当にこんな怪しげな店でも対策しているのか?と思えるような店舗でも店頭にお馴染みの虹色のステッカーが掲げられている。

都職員これ全部確認してステッカー発行してんのかぁ、熱い中公務員って大変だな・・・

と思っていた中、道端のキャバクラでもこのステッカーを見かけるようになった日に、新聞にて虹ステッカーの記事を目にした。

虹ステッカーの発行は事業者自らで行え、いくつかの項目にチェックを付けていけば印刷ができるシステムになっているらしい。要するに自己申告でチェックさえすればどの事業者でも発行できる。

8月13日時点で17万5千件が発行されているらしく、それに対し、都の立入検査は2週間で50件、1日5件の計算になる。現段階までに発行された店舗全てを立入検査しようとすると約96年かかるペース。このことを受け、都としては抜き打ちの立入検査を今後増やしていくとのことではあるものの、誰でも自己申告で発行できる虹のステッカーの信用度はかなり落ちたように感じる。

7月中旬からステッカーを掲示していた江戸川区のフィリピンパブで8月12日に客と従業員8人の集団感染が判明した際に、都職員が店を訪ね、店の了承を得てステッカーを撤去したとのこと。

自己申告でステッカー貼ってクラスターが起きても剥がせばOKみたいな風潮なので、このステッカーを鵜吞みにせず自己防衛に努めようと心に決めたそんな日。

【出展】
2020年8月13日 日本経済新聞
東京都新型コロナウィルス感染症対策サイト

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