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タスクシュートにとっての「7つの習慣」とは 【7.TaC理論】

コヴィ博士が『7つの習慣』で主張している最も大事なことは、人格主義の回復であり、復権です。

なぜなら人間は、一人一人が個を確立し、お互いが理解し合ってシナジーを起こすことで、思ってもいないような幸福を感じながら人生を謳歌することができるからです。

「個を確立する」「お互いが理解し合う」「シナジーを起こす」というのは、人間関係のテクニックだけでは、成立しません。
人格にフォーカスしないと、成し遂げられないのです。

人格にフォーカスするということは、歴史も地理も超えた価値基準を原則に置き、自分のことを振り返りながら、その価値基準に自分を近づけていく、長期的な取り組みです。


コヴィ博士は、人格主義を復権したいがために、一時しのぎのテクニックばかりがもてはやされる現代に、警鐘を鳴らします。


タスクシュートは、非常に秀逸なタスク管理メソッドなだけに、「1日1日をそれなりにやり過ごせればいいや」というような味気ない日常を、いとも簡単に実現してしまいます。
一時しのぎであり、1日しのぎです。

それでいいという人生観なのであれば、それでよいでしょう。
それなりの生活や、それなりの幸せで、日々を満たしていただきたいと思います。
それも一つの、幸せの形です。


でも僕は、せっかく生まれてきたからには、自分らしい人生をまっとうして、最大限に幸福を味わって生きてほしい、と願う者です。

であれば、「原則」を中心とした人格主義の生き方を土台とできるよう、努力したり、訓練したりすることは、どうしても必要になります。

そのための具体的な習慣を、コヴィ博士は分かりやすく7つにまとめてくれています。



誤解を招きがちなので、書いておくと、コヴィ博士は、スキルやテクニックを否定はしてません。
むしろ、偉大なものとして扱っています。偉大さだと言っています。
ただし、「第二の偉大さ」として、です。
スキルやテクニック、ポジティブシンキングみたいなものを重視する考え方を、個性主義と呼んでいます。

「第一の偉大さ」は、人格主義です。
人格主義の土台があって初めて、個性主義はまっとうな花を開きます。
まっとうな、というのは、他人にとっても心地よく、その人らしい開花という意味です。

時間も空間も超えた、普遍的な原則の人格主義を体得しているからこそ、独りよがりではなく、他人にとってもよきものになります。


まずは、「第一の偉大さ」が重要です。
その上で、「第二の偉大さ」がはじめて生きてきます。


「7.TaC理論」の中では、タスクシュートは、行動力を後押しするメソッドです。
穏やかに、安らかに、「しっくりくる1日」を目指します。

そのしっくりくるスケールを、小さいものにとどまらせるのか。
それとも、もっと大きく、深いものへと探究させるのか。
そこに「7つの習慣」が関わってくるのです。

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