7.TaC(セブンタック)理論の概要 /7つの習慣×タスクシュート
「7つの習慣」と「タスクシュート」とは、
現代を幸福に生きるための最高の組み合わせです。
現代人は、「在り方」と「やり方」の2つの大きな問題を抱えています。
わたしは、なんのために生きればいいのかという「在り方」の問題。
わたしは、どのように生きていけばいいのかという「やり方」の問題。
その2つを統合した「生き方」について根本的に見直し、安心感を持って自分らしく生きられるようにすることが、強く求められていると思います。
「在り方」を育む「7つの習慣」
「在り方」を育んでいくために、素晴らしい指南書があります。
それは、『7つの習慣』という本です。
「7つの習慣」とは、スティーブン・R・コヴィ博士が、よりよく生きるための原則を分かりやすく体系化したものです。
その場しのぎなスキルやマインドセットばかり強調する本が多い中で、ちゃんと腰を据えて「在り方」を見直そうと言ってくれる本。
人間として大事なことを土台としながら、個性を輝かせようとしてくれる本。
この『7つの習慣』という本は、貴重だと思います。
「やり方」を支える「タスクシュート」
仮に「在り方」が明確であったとしても、「在り方」に見合った行動ができるとは限りません。
なぜなら、自分らしい「在り方」を指し示す心の声は、とても小さいからです。
多くの刺激にすぐにかき消されてしまいます。
多くの誘惑にすぐ流されてしまいます。
多くの要求にすぐ飲み込まれてしまいます。
やりたいことをやるという「やり方」(行動)を、強力にサポートをしてくれるのが、タスク管理メソッドである「タスクシュート」です。
これが、めちゃめちゃ秀逸。唯一無二。
タスクシュートが目指すのは、時間的な豊かさを味わうことです。
人生という時間を、豊かに過ごすためのサポートを、一番の目標としています。
「在り方」と「やり方」の統合=7.TaC理論
この『7つの習慣』と「タスクシュート」を融合し、調和させることによって、あなたの「在り方」と「やり方」がより良い「生き方」へと統合されていきます。
『7つの習慣』 7Habits(セブンハビッツ)
タスクシュート TaskChute
この2つを調和させながら、自分らしい生き方へ統合していく生き方を、「7.TaC(セブンタック)理論」と名付けています。
7.TaC理論をイメージ図にすると、このような感じになります。
土台には、「7つの習慣」
土台の上に、「タスクシュート」
最上部には、「北極星(ななつ星)」
北極星(ななつ星)へ向かうように巻き起こる「サイクロン」
サイクロンの中心にあるかのように見える「細い糸」
これが、7.TaC理論のイメージです。
「7つの習慣」層の表面=成長の連続体
土台となる「7つの習慣」は、それだけ取り出すと、表面がこのような図になっています。
これは、「成長の連続体」と呼ばれる図です。
「第一の習慣」から始まり、「第七の習慣」まで、すべてがつながっています。
この連続体は、私的成功と呼ばれる第1〜3の習慣が基礎で、自己の確立の部分です。
私的成功があって初めて成り立つのが、公的成功で、第4〜6の習慣です。
第1〜6の習慣を継続的に育むのが、第7の習慣です。
「連続体」という言葉には、「すべて繋がっている」という意味と、「成長には順序がある」という意味とが含まれています。
「タスクシュート」層の表面=タスクシュート・サイクル
「7つの習慣」の上に載っているのが、「タスクシュート」です。
その上部の表面は、このような図になっています。
これは「タスクシュート・サイクル」と呼ばれる図です。
今日1日に、フォーカスした「プラン」
今日1日に、実行したことの「ログ」
今日したことを、また次もできるようにする「ルーチン」
この3つを回すことで、時間的な豊かさを実現していきます。
このタスクシュート・サイクルの肝は、「ルーチン」です。
「ルーチン」を、とびきりしやすくする仕組みになっています。
1分でもいいから着手すること。そして、「すでにやったこと」をベースにルーチン化すること。これが、とても優しいところです。
ルーチンとは、繰り返し行うこと。
すなわち、習慣です。
ここまで習慣に注目して、大事にして、探求しているタスク管理メソッドは、他にはありません。
「習慣」を核としての相性が抜群
「7つの習慣」を土台にすることで、人類に普遍的に「よきもの」とされる原則を、人格の中に体得します。
普遍的、つまり、歴史も地理も超えて、人種も国家も超えて「よきもの」なので、それを体得した人の振る舞いや佇まいにさえ、「よきもの」がにじみ出てきます。
その人格主義を土台にした上ですから、「タスクシュート」で後押しされた行動も、必然的に「よき行動」になります。
その場しのぎで、短期的に取りつくろうだけなら、人格なんて気にせずに、表面的なテクニックだけでも成果は出せます。◯◯スキルとかポジティブシンキングとかで、やり過ごせばいいのです。
しかし、長期的に効果を発揮しようとするなら、自然な振る舞いにさえ「よきもの」がにじみ出る、人格主義を下敷きにしなくてはなりません。
普遍的な原則を中心とした人格主義は、それこそ長い期間をかけて育むものです。繰り返しの行動により、体得できるものです。
すなわち、習慣化です。
習慣化そのもののハードルが高いと、あきらめてしまうかもしれません。
タスクシュート・サイクルであれば、1分の着手でもOKです。見事に習慣化してくれます。
優しく、柔軟にルーチン=習慣化をしてくれるので、「7つの習慣」との相性が、抜群にいいのです。
方向を見失わないための北極星(ななつ星)
最上部にあるのが、「北極星(ななつ星)」です。
北極星は、天空にあって常に動かず、いつも北にあります。
自分が最も大切にしたいこと、理想像、ミッション。
それもまた、北極星のごとく、常に動かずに、きらめいています。
北極星へ向かって歩みを進めることを、コヴィ博士は、「真北(まきた)の法則」と呼んでいます。
「あんなに頑張って登ったのに、気付いたら、間違った場所に到着してしまっていた」という残念な状態になることを、コヴィ博士は避けるべきと言います。
そのためには、北極星が必要なのです。
もちろん、曲がりくねった道を歩んでもいいのです。
いろんなことに挑戦し、チャレンジし、進んでいくのは、とても楽しいことです。
でも、目指す方向を見失ってはいけません。
歩む道は様々であっても、目を向ける方向は、北極星のある真北になります。
そうは言っても、北極星を見定めるのは、なかなか困難です。
だから僕は、「だいたい7つくらいの星を目指せばいいよ」と思っています。
北極星を含む、ななつ星を目指します。
上昇気流のサイクロン
方向性のないサイクルでは、もしかしたら下降気流を生んでしまう可能性もあるし、迷走する可能性もあります。
タスク管理のテクニック等によって、行動だけ効率的にできるようになっても、幸福への道とは限りません。
間違ったハシゴをスピーディに登れたとしても、間違った場所に早く到着するだけです。
「北極星(ななつ星)を目指す」という方向性があるからこそ、タスクシュート・サイクルは、上昇気流のサイクロンを生み出すことができます。
「北極星(ななつ星)を目指す」という方向性が、どうしても必要なのです。
渦巻の中心の「細い糸」は、自分らしさ
上昇気流のサイクロンの中心には、「7つの習慣」から「北極星」へ向けて、渦巻の中を一本の糸が生じているかように見えます。
台風にも中心に「目」があるかのように見えますが、渦巻にも中心に「糸」があるかのように見えます。
渦の中心なので、触ろうとしても何もありません。
実体は、ありません。
でも、あたかも糸があるかのように見えます。
その糸が、「自分らしさ」です。
細くて、しなやかで、力強い、一本の糸。
上昇気流のサイクロンという流れ、活動があるからこそ、糸のようなものを見ることができます。サイクロンが止まったら、同時に消えて無くなります。
活動があって、初めて生じるのが、自分らしい生き方です。
自分らしさの糸は、「7つの習慣」の中にある「第2領域」を始点とします。
それが、「タスクシュート」によって増幅した力を得て、北極星を終点として伸びています。
(ただし、終点にたどり着くことはない、終生の活動となるでしょう)
さいごに
以上が、「7.TaC(セブンタック)理論」の概要です。
「7つの習慣」にしても、「タスクシュート」にしても、どちらも「在り方」と「やり方」の両方に触れています。
その中で、
「在り方」寄りの「7つの習慣」
「やり方」寄りの「タスクシュート」。
この2つが、充実した豊かな「生き方」のために、伴走してくれます。
今後、「7.TaC理論」の中身について、より細かく書いていきますので、お読みいただけると幸いです。
2024.9.14