「腰回し」は五感に一切触れない
無意識のハタラキを活かすためには、
無意識領域にしたままにしておく必要があるのかもという考察。
無意識とは何かを感じたり考えている意識以外の意識のこと
人を動かすのは、具体的な何かより、
無意識的なもののほうが影響力がある。
無意識的なものというのは違う表現で
すべてを含んだ最大数であるところのゼロ。
または、すべてのベースになっているところの空。
ないけどあるもの。
ないけれども、影響力がある
実在していなくても、存在しているもの。
例えば、サンタクロースは実在しませんが、
存在はしています。
サンタクロースには子を持つ親をして、
おもちゃを買ってきて子供が寝ているときに枕もとに子供に知られることなくおもちゃを置くという行動をさせる力があります。
実在していないけれども、影響力をもっているという意味で存在している。
映画監督のヒッチコックさんのいうところのマクガフィンというものがある。
それは物語上で登場人物たちを動かす原動力になるもの。
マクガフィンというのはスパイ映画などで、敵味方が奪い合う「マイクロフィルム」や「秘密の地図」などにあたるものです。
登場人物の欲望などを喚起して、行動させる力があるのですが
面白いのがそれが実はなんだかわからないものの方が人を動かす力が強いというところなのです。
例えば、読まれたら大変なことになる手紙があったとして、その存在自体を隠そうとすればするほど、マクガフィンとしてはよく働くのです。
マクガフィンの語源になった小話
「その網棚の上にあるのはなんだい?」
「これかい、これはマクガフィンだよ」
「マクガフィンて、なんだい?」
「アディロンダック山地でライオンを狩るための道具だよ」
「アディロンダックにライオンなんかいないぜ」
「ほら、マクガフィンは役に立っているだろ」
具体的ではないという方向に一種の力があるのかもと考えられるのです。
空性があるほうが機能としての力動が強くなる。
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