システム開発を頼む前にまずはこれを見て!~初級編~
こんにちは、TOKIOです。
今回はシステム開発とはなんぞや、そしてシステム開発会社に発注、契約するときに必須の知識をご紹介します。
今回の知識は、発注者・受託者共に、インプットされていないとトラブルの元になります。
是非ご理解頂き、システム開発の世界を少しずつ改善していきましょう。
1.そもそもシステム開発ってなに!
システム開発とは、基本的に、0から新しいシステムを作ることを意味します。
手法としては、OEM,ODM,ESMなどがあります。
これは開発過程のどの部分を、発注者・受託者が担うかという細かい定義になります。
(詳細リンク:OEM,ODMの違い、メリットについて PASONA TECH)
それでは、実際に我々がよく目にする一般消費財と何が違うか、以下の図で、概念的に理解していきましょう。
システム開発販売を1つのカテゴリとする場合、一般消費財はパッケージ開発販売に該当すると考えられます。
上図で分かるように、システム開発と一般消費材の違いは要件に不確実性がどの程度含まれるかどうかが大きく異なる要素となってきます。
2.システム開発依頼時の契約種類ってなに!
1章でご説明したように、不確実性が多く含まれている販売業務においては、主に2つの契約形態が存在します。
それが、以下の図で表す請負契約と委任契約と呼ばれるものになります。
3.契約種類別に発生するリスクってなに!
2章で説明した契約形態にはそれぞれ固有のリスクがあります。
ご覧の通り、それぞれの契約には、発注者・受託者一方に、偏ったリスクが生じる傾向にあります。
これでは、一方に負荷を与えることからフェアな契約とは言えないですね。
なので、一般的に以下のような打ち手を検討するのがベターと言われています。
リスクが高いものについてはそれ相応の打ち手が取られます。
その打ち手を許容するか、許容しないのであれば、別契約にするか。
ここがトレードオフの関係性になっています。
4.予備費にも種類があるから理解しておこう!
リスクに対する打ち手に、バッファを設けるというお話を3章でさせて頂きました。
実はそれ以外にもバッファや予備費には考え方がありますので、それも簡単に抑えておきましょう。
上図から分かる通り、誰がバッファを設けるかで内容や意図が異なります。
プロジェクトバッファまでは見積書、契約書で合意すべき内容です。
一方で、予算バッファはあくまで発注側のみで認識しても問題ないものです。
素晴らしいプロジェクトは、このバッファの使い方が優れています。
適切な予算とその予算消化具合を、発注・受託者でモニタリングしながら、円滑なプロジェクトの進行を目指しましょう。
メリットデメリットはみんなで享受しよう!
どちらか一方が損をしないように進めることがプロジェクトでは重要です。
通常は要件定義、製造フェーズでなどのプロセス別に、契約形態を区切るのが一般的です。
また、契約側面以外で考えると、それぞれの契約形態で生まれる付帯的なメリットもあります。
例えば、準委任契約の場合、人月を囲うため、柔軟な作業の変更が可能で作業のスピード感もでます
そのため、MVP開発、エンハンス、サービスグロースハックのフェーズで効果を発揮し、発注側は恩恵を享受できることがあります。
逆に、請負契約の場合は、1つ1つのフェーズを定義・設計し、契約を分ける必要があるので、スピードは鈍重になります。
メリット・デメリットを上手く享受し合いながら、円滑にプロジェクトを進めることが重要です。
今回はここまでとなります、ご拝読ありがとうございました。
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