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第57回魔界を終えて。高みへ向かって。

第57回の魔界を終えた。

今回のテーマは「言葉」。

アクトリーグ時代のメンバーである植村好宏、渡猛、タイソン大屋、にいみ啓介、(小原正大、宇都宮快斗も後期のメンバー)まさに同志というべきメンバーと今回は演劇的なアプローチにフォーカスした回であった。途中、真田昌幸こと植村くんと楠木正成こと渡くんの即興の掛け合いは、軽妙ながらも言葉を武器として戦うという役者にしかできないものを表現したかった。

魔界は毎回、台本にはないドラマや出来事が起こる。

キャラクターと演じる中の人とのバランスが微妙に全体の作品に影響を与える。今回もストーリーの裏側にはいくつもの新しいストーリーの息吹があった。

作家・演出家としては、いろいろ想うことはあったものの、魔界は確実に前に進んでいると感じている。

57回すべてが連続するストーリーでありながら、同じものは二度と行わず、その瞬間を切り取り、一度きりで終える。それが魔界だ。

10年前に解散したアクトリーグの面々が魔界で再会すれば、20代の若い力が必死に自分を表現する。

音楽の新しい曲たちは魔界に新しい彩りを加え、昔の楽曲が新しい歌い手によって蘇る。

魔界で描いているのは、過去の英雄たちと演じる人間のハイブリッドだ。

そして見に来てくれている魔界の民たちの人生も魔界にハイブリッドさせたい。それが最後に客席に立つ出演者たちで表現したかったことだ。

魔界という世界が会場全体を包み込むように。

正直、まだまだそこには到達できていないと思う。

だからこそ。

おもしろい。

57回やってもまだ魔界はその本当の姿の一端しか見せてくれていない。

ワタシはその世界を薄皮を剥がしていくように文字に、それを魔界に携わるすべての仲間とともにつくりあげていく。

58回目の魔界は58段目の階段だ。

足をあげて登ろう。

そして一緒に登ってくれる魔界の民を待っている。

次回は4月19日。

新しいシリーズに入る。

第58回魔界〜貪欲GREED

このシリーズの意味に感づいた人はいるだろうか・・




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