番外編 お笑いの傾向
「ワイルドだろ~」
2012年の流行語大賞を獲得したスギちゃん。
最近はすっかり見ませんね。。
ここ数年のお笑いのひとつのパターンです。
「笑いをとる」というよりは「認知」させるという手法。
コマーシャル芸です。
わかりやすい「決め台詞」を繰り返すことによって、記憶に刷り込み、その記憶が反射的に「ギャグ=おもしろい」と成立させる手法です。
なる限り、決め台詞まではシンプルでリズム感があるネタが必要で、最後に気持ちよく「決め台詞」で終わることが重要です。
ネタの面白さというより「テンポ」「リズム」「インパクト」です。
新しいというよりはオーソドックスな手法ですが、それだけにオリジナリティを出すのは難しい。
数年前に高視聴率をたたき出した「エンタの神様」で消費されつくした(ギター侍とか小梅太夫とか)感があったのですが、それでもこの手法は、つくりこむ笑いよりは確実性があるといえます。
このコマーシャル芸は「はなしかた」にも活用できます。
自分独特の「言い回し」をつくってそれをはなしの中にたくさん入れてみることです。
意外に効果的でその「言い回し」で印象が残ります。
ポイントは「汎用性」があることと「自然」に耳に残ることです。
難しいですが、うまくみつけられると一気に「はなしかたの個性」が身につけられるでしょう。