見出し画像

「仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏」のこと

 「仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏」、期間限定上映ということで、その限られた期間があと一週間となったようです。
 幸い、残り期間にこの三連休があることですし、観客動員ラストスパートの助けになるのかどうかはわかりませんが、私が思ったところを記事にしようと思います。感想なのか、考察なのか、敢えて名前をつけずに自由に書いていきます。

※※ ご注意 ※※
  この記事は「仮面ライダーセイバー 深罪の三重奏」本編、Blu-ray(以下しばしば 円盤)特典のオーディオコメンタリ(以下 オーコメ)、映像特典のメイキングのネタバレを大いに、壮大に、含みます。
 本編未視聴の方は、本編を見たときに絶対に後悔することになりますので読まないでください。本編を初めて見るときは、できるだけ何も触れずに、メインの三人がかつて世界を守ったんだよね、くらいの知識で観賞してほしいと思ってます。
 これを読んで本編を見て「ユーリさん私の記憶を消してください」と言っても遅いですよ!!
 …あとは倫太郎と芽依ちゃんが好きなので、彼らへの言及が非常に多いです。あしからず。
 あー、あと、言葉遣いが敬体・常体、口語が入り交じります。これもあしからず。

 以下、この記事のコンテンツ。
  語る順番は、時系列でも何でもない、私が思いついた順番。

Blu-rayは先行販売版がもう売られてます

 いやいやいや、5月11日発売でしょBlu-rayは。
 私もそう思ってた。だって公式サイトにはそう書いてあるし、一応今ザックリ確認しましたがTwitterでも言っていない感じ。
 でも「先行販売版」なるものが映画館で売ってるんですよ。
 私はそのことを、公開3日目に、感想を巡回してたときに他の方のツブヤキで知り「え!、もう売ってるの!?」って即映画館に出かけてって購入しちゃいました…。いずれ買うなら気分が一番ノってるときに買っちゃえ!、それが例え定価であってもな!、という前向きな諦観でした。この鉄が熱いうちに、どうしても集中して何度も見たかった、それが叶ったので後悔はありません。
 …確かに、初日に映画館でパンフレットを買ったときに箱があったんですよ、円盤のあの箱が。おかしいなぁ…って思って、その日はそのまま帰った訳なんですが。
 何で大々的に言わないの、誰も?
 「深罪の三重奏 先行販売 blu-ray」でググると、やっっっと東映ビデオさんのサイトで、こんな商品あるよという事実だけ出ますね。
 このヒッソリ感は、ブック付きの豪華版たくさん売りたいからですか?ww
 たくさん売りたいなら、主題歌のPV映像をどの版にもちゃんとつけて、舞台挨拶の全回を映像特典に加えるべき。あの主題歌のCDですら豪華版しかつかないというのはあんまりじゃないの。だったらBlu-rayにDVDつけるのやめていいです(ライダー映画の円盤買うたびに、毎回何でついてるのか謎に思ってます)。
 女性にファンの裾野を広げていきたいなら、既に見せてあげた以外のいろいろを円盤で更に見せますよ、という姿勢でつくってくれんかのう。2.5次元のバクステとか、舞台のアドリブの日替わり全部入ってるとか参考にしてほしい。
 広告を見る限り、たぶん5/11発売版も円盤自体の中身は先行販売版とまったく同じだろうなぁ。これでオーコメが全く別の内容に差し替えられていたりしたらすごいんですけどね…。
 あ、でも今回の円盤はちゃんと良いところもあって。メイキング映像が長めで、上堀内監督とキャストが話している部分も多くて嬉しかったです。メイキングやオーコメは、監督のコーチングの妙みたいのも見える気がして、非常に、興味深いという意味でおもしろいですよ。

現在の周回数

 劇場で5回見ました。あほかー!
 まあ、でも、監督やキャストの言うこと聞いたとも言える。
 前述のとおり先行販売のBlu-ray買っちゃったので、今では自宅でもぐりんぐりんBGM代わりに流れてます。オーコメがちょうどよいラジオ番組のように心地よいです。
 1回目の後、Blu-rayのオーコメとメイキングを見て、おはなしを解くヒントとか制作時の説明を得てしまった。後の祭りですが、劇場で2回は見た後で円盤見たら良かったと思いました。
 映画館の2回目以降は、Blu-ray買った後な訳ですが、3回目まではまだ答え合わせというか「あれの影響がここに出たのか」とか「この映像はあのことを表現していたのか」とか、まだ考えながら見てました。
 もう円盤あるんだもん、映画館に行かなくてもいいと言えばいい。だけど、あのファルシオンが出てくるときの「ドォン…」という衝撃音みたいのとか、ブレイズ変身するときの「バシャー!!」という水音とか、大きな音に包まれたいじゃないですか!!、という理由で、まだできる限り見に行こうと思っています。課金の意味もあるからね。

Oggiな芽依ちゃん

 テレビシリーズの芽依ちゃんの服は、ひいきめに言っても、全く働くひとじゃなかった。芽依ちゃんは大好きだけど、ビブリオユートピア出版さん、そんなもんでいいのかいと若干思ってた。一応私もサラリーマンなもので。
 でも、今回の芽依ちゃんは年を重ねたこともあって、衣装が「働く女性」そのもの。どの服もバッグも髪型もとても素敵でした。立派感があって、品があって。特に、編集部でゆきさんと話すシーンの、ターコイズのジャケットを持って、変則的な柄のプリントスカートをはいてたの好き。
 ただ、やっぱり本当に大人になっちゃっているから「とにかく原稿とっどけっよ~♪…あばばばば…(第7章)」みたいな、はちゃめちゃ感も当然なくて、そこは寂しかったです。リアルに、彼女が本当に大人になっちゃったんだなぁ、と思って。
 全く余談。→ウラ仮面で話していたと思いますが、川津ちゃんが、ブレイズにお姫様抱っこされたときライオンの顔が体にぶつかった…というエピソードがかわいくて好きです。

倫芽依8年間のリアル

 けっこうリアルだったんじゃないかな。
 私の凡庸な頭では、ハッピーなパターンは「ビヨジェネであんな感じだったので、8年経ったら結婚してる。それで、もしかしたら子どもがいる」。ハッピーじゃないパターンは「芽依ちゃんが誰か倫太郎とは別のひとと結婚している」。――これは私が一番恐れていたやつ。もしこっちに来たら、その瞬間セイバー二度と見なくなるだろうな、と思ってた。ちょっとおかしいレベルの心配ですが、倫太郎には「若い頃にそういうこともあったな」みたいな諦観を味わってほしくないわぁ、って。
 だけど、けっこうな確率であるかも知れないな、と、ほの暗い覚悟もしていて、劇場公開の前日まで「1月28日で私の仮面ライダーセイバー好きは終了するんで」とか周囲に言っていました。だから、倫太郎がくしゃみしたときと、うっすら芽依ちゃんの面影を追うところでどんなに私が安堵したか!!
 いや、だってね。
 倫太郎の悪口を言うつもりでも、芽依ちゃんがあざとくて打算に満ちているとも言うつもりもないし思ってもいないけど、戦いが終わって平和になって、ふつうに現実の世界で働くだけになった芽依ちゃんの、彼女にとっての倫太郎の価値って、自分を無条件に甘やかしてくれるということだけだと思うんですよ。
 倫太郎は(そして今回あの賢人ですら)好きなひとを守る思いが強いんですが、無差別に襲ってくる人外の敵がいない今、守ってもらわないといけないような弱さは芽依ちゃんに皆無です。
 自称だけではなく、飛羽真が彼女のことを売れっ子呼ばわりしていることから、飛羽真の本をベストセラーにしたり賞を獲らせたテレビシリーズ近辺の実績だけじゃなくて、その後、飛羽真以外の作家も彼レベルの成功に導くくらいはやっていそう。そんなキャリアも構築してる彼女は、生来の物怖じしない性格もあって無敵感すら感じる。
 ただ、だからって仕事で嫌なことにまったく出遭わずにここまで来れた訳がない(と想像します)。落ち込んだとき、自分を全肯定してくれるひととお茶をするだけでも慰められたんじゃないでしょうか。お姫様抱っこは言わずもがな、ハグもビヨジェネで実績ありなので敢えて書くけど、たまには抱き締めてもらったり…しててくれ…?(以降、倫太郎の上腕二頭筋…どころじゃなく筋肉いろいろについて語りたくなりましたが、それは何か別の機会にします)
 …まあ、とは言え倫太郎もあんまり傾聴できるタイプではなさそうだから、余計芽依ちゃんをイラっとさせたりしたかも知れないけど、そんな、誰とも話したくないくらい沈んでいるときは連絡しなければいいというのも扱い易さであり、長続きした理由のひとつなんじゃないかと思います。って、ひどい表現だけど、倫太郎と芽依ちゃんのカップル推しなので貶めているつもりは一切ありません。
 もし「守る」というキーワードにこだわるなら、倫太郎は、彼女が健やかな状態で仕事が続けられるようメンタルを守る、その役には立ってたかも知れない(笑)。彼らのラストシーンを見ていると、既に恋愛を通り越した、初老の茶飲み友達のような安定感を感じたので、そんなことを思いました。
 倫太郎の見た目が何も変わってなくて方々で笑われてますけど、これは彼のやってることが8年前と変わってないからなんじゃないかなぁ。忙しさで格好に構う暇がないというなら、芽依ちゃんだってお仕事忙しかっただろうに、あんなにきれいになってたよ?
 組織の評議員なので仕方ないとは言え、賢人のように組織の外で暮らす選択をせず、芽依ちゃんとの関係も進展せず、変わる機会を悉く逃し続けた結果、ほんとに何も変わらなかった…んだね…。あのコート姿大好きなので、文句はないんですが、最終回のリンクコーデが嘘か幻に思えてきますね。

あなたを覚えている最後のひと

「こいつとの契約は途中でやめることはできない。だが父親としてお前の記憶を失いたくない」
倫太郎の父親を名乗る、真二郎さんの台詞。
 いや…これ、案外さらりとしたトーンで言われるので1回目には気づけなかったんですが、2回目で気づいてからは、必ず抉られる。
 真二郎さんは、悪魔に魂を売るようなことまでして消したいと思う、その対象に生き別れた息子が含まれていると気づいたとき、どういう気持ちになったんでしょう。消息がわかって嬉しかったのか、更に鬼になるという決心を強くしたのか。単なる、信念と信念の戦いでしかないと思おうとしたのか。
 倫太郎は、父親来た、というのと、その父親らしいひとが今は自分の存在の根拠だというふたつを突きつけられて、大混乱しただろうなぁ。大秦寺さんの記憶を抜かれた嫌な感触が残っている中だし、彼は師匠持ちだったことで儒教的な思想がありそうなので、敵に父親と名乗られただけですごく揺れたんじゃないかと。
 倫太郎と真二郎さんの決着は、劇場では泣かず、メイキング見て泣きました。常々、倫太郎役の山口くんの横顔をとても美しいと思っていて、本編で、倒れた真二郎さんの脇に膝を突くところの横顔も美しいのですが、メイキングに収録されている、そのシーンを撮った後の彼が本当にもう何とも言えない表情で。何の感情かわからないまま泣けてました。
 余談ですが、そのメイキングには、倫太郎の、コートを脱いだ茶色のインナーの後ろ姿(後ろ姿は珍しい)が映っていて「えっ、衣装のその部分ってそうなってたの!?」っていうところがありました。そういうの嬉しいです。そういうのをもっと見せてほしいです公式さん。
 私は単純で信じやすいので、真二郎さん登場から最期まで、このひとが倫太郎のおとうさんだと確信して見ていた(し、今もそう思っている)んですが、そうじゃない可能性もない訳じゃない、かも。
 例えば、ですが。
 間宮がソードオブロゴスの中枢に接近していった8年もの歳月の間には、組織の中心である倫太郎の生い立ちについて知る機会もあったはずです。倫太郎の家族というものへの憧れや、またその強さが組織を家族と思うことで成り立っていることにも気づいたでしょう。だから、組織の軸に最大の揺さぶりをかけるために、父親という存在を用意したとしたら。
 というのも、間宮がアメイジンクセイレーンのブックを渡すシーンがあるのは、真二郎さんだけ。結菜ちゃんの携帯に連絡が来ているので彼女が連携していることはわかるのですが、彼女は他のふたりと接触した形跡がない。
 その場合、真二郎さんは、剣士に恨みを持つ理由はあって計画に参加するけれども、間宮に過去を改ざんされたひと、ということになる。「嘘だ!」と言った倫太郎に「私は嘘は言わない」と返すのも、それは真二郎さんの中の真実というだけで、間宮の把握している世界の客観性として嘘だった。
 倫太郎と真二郎さんの苗字の違いも、真実親子であるなら「倫太郎のおかあさんとは離婚したのか、未婚だったか」と思うくらいですが、与えられた過去であるならそうで当たり前だし。
 ――なんてことは、考えすぎですね。
 …もーね、アメイジングセイレーンのワンダーライドブックの力を考えると何でも疑ってしまうよね!
 四回目を見てからしばらく、あのシーンの意味は…みたいなことを考えながら、更に何回かBlu-rayを見てやっと気づいたのは、芽依ちゃんを覚えていた最後のひとが倫太郎だったということ。これは、気づいたとき心の中で凱歌を上げました。←気づくの本当に遅い…
 いやぁ、本当に嬉しかった。
 ビヨジェネで倫太郎が持ち歩いている、最終章のあの集合写真が、本作では、世界にそのひとがまだ存在しているかどうかのステータス表示として使われています。
 写真の中の芽依ちゃんが消えてしまうのが、ファルシオンにエンカウントした倫太郎がページを抜かれた後なんです!!、このことから、芽依ちゃんを覚えていた最後のひとは倫太郎、と言っていいのでは(喜)!!

全部復讐のために決まってるでしょう

 3人の復讐者の中で、私は一番結菜ちゃんが怖い。
 最初は単に、悲しい過去があって、でも賢人のことは嫌いじゃなくなって板挟みになっているかわいそうなひと、とだけ思っていたんですが、その複雑な感情を抱えながらも、細心の注意を払ってことを進めていたんだと気づいてから、怖くなりました。細心の注意がまた、間宮とは違ってて、それがまた怖い。
 書斎に彼女が賢人にお茶を持って来てくれるシーン、ありますね。賢人が件の写真が入ったフォトフレームを手に持っている。
 ふたりは初めて出会った日のことを話し、その思い出に浸った幸せそうな表情で結菜ちゃんが【後ろから】賢人に抱きついてくれる。そして彼女は賢人の手から写真のフレームを取り上げ、それを机に伏せる。――この仕種が1回見ただけだと単に、この先のいちゃいちゃを想起させるだけ(笑)なんですが、その後で飛羽真の本から「神山飛羽真」の文字が消えるので、彼女は賢人の背中をとったとき、彼の中の飛羽真のページをついに抜いた。写真からひとが消えるのを見せないためにそれを伏せて。たぶん、この先の、ケータイに連絡が来るシーンを考えると倫太郎のこともここで忘れさせられてる。
 怖っ。
 賢人が彼女を疑っていないことに、本当につけ込んでいるのが怖い。間宮の、芽依ちゃんや飛羽真の背中をとる方法もかなりそれに近い狡猾さですけどね。
「全部復讐のために決まってるでしょう!?」
結菜さんが正体バレた後に言ってます。これは本当だと思う。だけどそれだけじゃないはず、ということで、オーコメで賢人役の青木くんがとても良い気づきを提供してくれてて「(この後)結菜の口元が映る訳ですよ」と。これはすごく良いコメントでした。言われて見る目変わったからなぁ。ちなみにこのコメントの回収みたいなことを後々山口くんが発言して、監督も褒めてらしたけど、ナイス!、でしたw
 賢人に惹かれていくのも本当だから、最期の彼女の言葉とは非常に矛盾しているけれど、亡くなった彼のための復讐を果たしたいという感情と並行して、自分のためにも彼を消したらもう楽になれるとも思っていたんじゃないかな。何か、上手く表現できませんが。

これはあなたのつくった優しい世界なの?

 オーコメで上堀内監督が、公園で飛羽真に芽依ちゃんが持ち込まれた原稿
を見せにくるシーンは、8年後よりもっと後の想定だと仰ってます。それと同時に、このオーコメの全編通して繰り返し仰っていることでもありますが、この物語は見るひとごとに捉え方が違っていていいんだということも。
 それを聞いた後に見ると、このシーンの最初に映る眼鏡が老眼鏡なんだな、とか思う訳です。ほんと、これつくったひとすごいよね。あと、あの元気いっぱいだった芽依ちゃんが階段をしんどそうに上ってくるのも納得。飛羽真が老眼になってるくらいだから、下手すると彼女もアラフォーなのかも、とかね。
 ここで、飛羽真が芽依ちゃんに渡された、間宮陸が書いた原稿をさほど読まないで「いい小説だと思うよ」と、それは読まなくてわかる、と言う。
 3回目まで、特に何も思わず、飛羽真が若い頃から見せていた、小説家らしい、あまり根拠がないのに言い切る態度(ほめてる)の一環なのカナ…とだけ思ってた。彼の膝の横にアメイジングセイレーンのブックがあることも、これで仲間の記憶を取り戻したんだろうなー、くらいの認識。
 だったんですが。
 4回目で余計なことに気づいて号泣する。
 この後、子どもがかくれんぼをするシーンの背景にED曲が流れ始め、話題のあのMVに移行していきます。初めて、あれ?、子どもが3人以上いたんだな、ここ…って気づいた。
 で、エンドロールの字幕に「幼い倫太郎」「幼い芽依」っていう役名があるのにも気づいて、大混乱と戦慄の後、号泣しました(笑)。
 飛羽真との出会いはそれぞれ、倫太郎は第2章でライオンさんに乗ってかみやまに来たとき、芽依ちゃんは飛羽真の担当になったとき。だから、子どもの頃に飛羽真や賢人と遊んだ過去はないはずです。
 もしもみんなが幼なじみだったらなぁ、という、単なる妄想である可能性もありますが、そうじゃない場合って――
 これって、8年後のあの事件から数年かけて、飛羽真がアメイジングセイレーンで再構築した世界なのでは。何しろ飛羽真には、現実世界で行方不明だったひとたちの物語を1年かけて編んで、ワンダーワールドから彼らを生還させた実績がある。
 飛羽真は、再構築したその世界で間宮陸が小説を書くように仕組んでいたので、この日が来ることを予め知っていたのでは。だから、読まなくても良い小説だとわかってた、という…ことだったら、これまでのこと全部どうなっちゃうんだろう…?――でも、そうすると、EDのMVが「再会」を想起させる流れだったのも繋がってくる。
 ………怖。

それでもいまだにわからない

 こんなに見ているのにいまだにわからないのは、ラッキーは結局何者なんだろうということ。まったく考察もできず。あのかわいさにごまかされているだけなんでしょうか。
 間宮と陸の関係性を正しく理解しているのはラッキーだけということなのかなあ、どうなのかなぁ。わからーん。

シオサイトのふたり

 シオサイトと聞くと私は、梶裕貴さんの声で「僕は汐留、シオサイト!」って空耳が聞こえる(興味ある方は「ミラクルトレイン」というワードで検索してください)。
 彼らをガラスのフェンス越しに映したところで、フェンスに「SIO-SITE」って書いてあるんだ。背後でゆりかもめが走ってるんで、あの沿線だとはすぐわかりましたが、まさに汐留だとは。テレビシリーズにはなかった、ひとが多そうなところへのお出かけを、ついにさせてもらえたんだなぁ。
 今回は、現実的で都会的で、本当に素敵なロケーションが多かったですよね。大江戸線が好きなもので、飛羽真が陸に自転車の練習をさせていた川岸にも、佃大橋あちら的な表示があって、あーこれ月島か?、って嬉しかったり。最後倫太郎と芽依ちゃんが待ち合わせてたビルなんか、オリンピックのフラッグありますものね(フラッグ映ってるのメイキングだけかも)、リアル世界な感じがすごい。
 新かみやまになった、鎌倉にあるらしい本屋さんも素敵だった。機会があれば、この本屋さんとラストの丘の上の公園には行ってみたいものです。
 さておき。
 お互いのことを忘れた倫太郎と賢人が偶然に出会って言葉を交わすシーン。これは良かったですねぇ。というか嬉しかった。夜の屋外だったのもカッコよかった。
 例年の2号3号がどのくらい親しいのか知らないけれど、倫太郎と賢人はテレビシリーズでもふたりきりになるのも話すのも、あんまり機会がなかったような。それこそニチアサ巻き前後くらいかな、と思います。が、そんな頻度なのに、倫太郎と賢人は組み合わせとして好きです。
 倫太郎には師匠がいたけど早くに亡くなってしまったし、賢人もおとうさんが失踪してしまったし、その頃組織にはソードライバーを使えるひとがいなかった。でも、彼らはソードライバーを継ぐ剣士になった。想像ですが、剣士になるまでふたりとも相当苦労しただろうと思います。その苦労を同じように経験していることで、飛羽真との間にそれぞれが抱く友情とは違う感情や愛着がこのふたりの間にはあると思うのです。
 絆と言ってしまうのは簡単だけど、あの握手の瞬間に何かが少し蘇ったのも、あの場に引き寄せられたのがこのふたりだったのも、そういう深い結びつきがあってこそじゃないかなぁ。

語り足りないけど終わっとく

 この記事を早めにあげたいので、まだ書きたいことがあるけど、まずアップします。
 以下、書きたかったこと。機会があれば書きます。
・蓮がカッコよかった。更にカッコよくなってた!
・なぜ間宮の家に、ワンダーストーリーのポップアップブックがあったのか
・山口くんの歌声がけっこう好き。申し訳ないが上手い下手ではなく好き
・ライオン戦記一冊のブレイズの丸い肩が好き。アシンメトリーなセイバーとエスパーダもいいけど、両肩丸いのがかわいい
・流血とニチアサ巻き
・セイバーまったく知らないひとに、いきなり深罪の三重奏を見てもらいたい野望
・ゴーストのマコト兄さんのVシネも見たほうがいいんですかね?
・変身がカッコよかったよ!!

 …以上!
 また機会があればお目にかかります。



いいなと思ったら応援しよう!