駄弁る日誌:かえってきたダベモン/2022年8月28日(多田駿希)
こんにちは
立命館大学情報理工学部の多田駿希と申します。
もうダベモンに携わって一年半が過ぎました。そろそろマンネリ化してきそうな段階ですが、今回は一味違ったダベモンを体験してきました。
僕が今回お話ししたダベモンはかえってきたダベモンです。 そして、オンラインでおしゃべりするのではなく、直接会ってお話してきました。
なんだか怪しい雰囲気が漂っておりますが、かえってきたダベモンは僕の先輩の勤めていた会社のCTOで、お会いする以前から様々なお話しを伺っており、満を持して今回初めてお話しができるという風な流れでした。
〇〇ダベモンはCTOですが、現場の開発者でもあります。ですから、僕がエンジニアとして普段から感じていることをたくさん質問させていただきました。コーディングの基本的な部分の質問や、今話題のWeb3の質問までたくさん答えていただきました。その一部に、僕がとても気になる部分がありました。それは「ブロックチェーンのお話」です。
ブロックチェーンとは
という技術です。情報をいろんなコンピュータで同時に保持するからセキュリティ的に安全であるということが前提にあります。ですが、実は落とし穴があって、実質的に情報を保持しているサーバーは少ないのです。技術的には皆さんのパソコンも、サーバーのようにして簡単に情報を保存することは出来ます。ただ、そんなことをする方は何パーセントくらいいるのでしょうか。もし、自分のパソコンをサーバーにしたくないという方が多ければ結局ユーザデータは専用のサーバに保存することになります。ここで勘の鋭い方はお気づきかもしれないですが、これではWeb2と何も変わっていません。サーバー内部でブロックチェーン技術が使われていても管理するサーバーが少なければ実質何も変わらないのです。また、さらに話が極端になってくると、もし、管理するサーバーが少なかった場合、ブロックチェーンのデータは簡単に書き換えられてしまいます。ユーザからはなかなか分からないですが、サービス提供側が技術的には割と簡単に操作が出来てしまうのです。
ブロックチェーンの別の視点のお話に移ります。それは電力問題です。今現在、世界中で電力が不足しているというよりも資源が不足しています。ただ、サーバーを動かすには電力が要ります。このブロックチェーン技術には従来とは比べものにならない位の電力が使われます。これが大問題なのです。ブロックチェーンのデータは複数のサーバで保持します。つまり、今はサーバ一つで事足りていたものが信頼性のために2台、3台と数が増えていくのです。そうすると現在から電力消費も2倍、3倍と増えていきます。ただでさえエネルギー危機なのに、これ以上消費電力を増やしてもいいのか、という議論をかえってきたダベモンと繰り広げました。
ブロックチェーン系のお話では個人情報とはなにかという議論であったり、また、全く別の話題でお話ししたり、僕の考えているプロダクトに対して的確なアドバイスとアイデアを頂いたり、合計約5時間さまざまなことを教えていただきました。かえってきたダベモンに教えていただいたことをしっかりと自分の中に落とし込んで良いものを作れるエンジニアになりたいです。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
立命館大学情報理工学部 多田駿希