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ATMと私

 はじめまして、思い切ってnoteを始めてみました。文章力や語彙は未熟ですし、訳あって名は名乗れませんが(名を名乗るって重複語なのかな)よろしくお願いいたします。
と言った感じに、本来なら前回書き出すべきだったのかもしれないような書き出しにしてみた。


今回はいつもとは違い、私の日頃感じていることや考え等ではなく、実際に先日(といってもかれこれ半年ほど前なのだが)私が体験したことつまりは私の青春の貴重な1ページをここに書き記し皆さんに共有しようと思う。


いや、いつもとは違いって比較対象1つしかないやないかいと思ったそこのあなた、ラッキーアイテムは耳たぶです。泥炭の香りの飲み物を持ち歩くと尚よしです。

とまぁしょうもない前口上はこの辺にして、そろそろ本題を事実により忠実に綴り始めよう。
(本項はあくまで事実に基づいた再現であるため面白みにかける恐れがありますがご了承ください。)


〰️〰️〰️〰️〰️


皆さんの中にも1度くらいはやったことがある方もいるかもしれないが、私はしばしば※ATMという機械で現金を引き出す。
その日は、財布の中の紙幣が残り1枚(当然諭吉ではなく英世)になり何となく心細さを感じたため、一応下ろしとくかーくらいの軽い気持ちで最寄りのPARC〇にあるATMに立ち寄ることにした。今思えばこのような軽い気持ちで金銭を下ろそうと臨んだことが今回の悲劇を産んだ1つの要因だったのかもしれない。

 いや未だに現金なんか持ち歩いてんのかい、電子マネー活用しろやなどと自分の価値観を他人に押し付けてくる癖に、やれGUCCIだとかやれルイヴィトンだとかブランド財布にこだわっている方々、もう二度と財布に硬貨および紙幣を入れないでください。空の財布のみ携帯を認めます。

紆余曲折を経て無事ATMに辿り着いた。ふたつ並んでいるうちの片方は別の方が使っていたため私はその隣を利用することにした。
 そしてその前に立ち持っていた財布(私は財布を使う場面ではそこに着く前に予め出しておく派です。レジ等)からキャッシュカードを取り出そうとすると何やら隣の人がブツブツ言っているのが聞こえ、少し気になったので手を止め耳を済ませてみた。
すると


「◎△$♪×¥●&%じゃない💢」

「○×△☆♯♭●□▲★※じゃない!」

と少し苛立ったような語気でひたすらに何かを否定していた。

もう少しよく聴いてみよう。

「!※□◇してくださいじゃない💢」

 「!※□#◇ですじゃない!」

ここで私は気づいた。
この人はATMに対して文句を言っているのだと。

私は少し気味が悪くなり、さっさとお金を下ろして立ち去ろうと取引を再開した。

するとあろうことか、その方がこちら側のATMともやり取りを始めたのである。


ATM「いらっしゃいませ」

隣人A「いらっしゃいませじゃない💢」

ATM「お取引きを選択してください」

隣人A「選択しない💢」

ATM「通帳又はカードを挿入してください」

隣人A 「してくださいじゃない💢」

  私はここで1度手を止めたが時すでに遅し。

ここからペースアップ2倍速かつ分量を2倍にして再生してください。

 
「△☆♯♭●□▲★※◎△$♪×¥●△☆♯♭●□▲★※ 𓁿 𓁻 𓁼 𓁉 𓃰 𓃱 𓃲 𓃟 𓃠 𓄅✦‧✧̣̥̇‧✲゚✧✽**♠♡♢♣♤♥♦♧✦‧✧̣̥̇‧✲゚✧✽*✼✼✽*∞△☆♯♭●□▲★※
△☆♯♭●□▲★※△☆♯♭●□▲★※△☆♯♭●□▲★※♯♭●□▲★※ 𓁿 𓁻♯♭●□▲★※◎△$

そして最後に隣人は今まで以上の語気でこう叫んだ



「さぶいぼーーーーーーーーーーー」






私は怖くなりすぐにその場を立ち去った。


 その後その方がどうなったのかは知らない。


 またどこか別のATMと死闘を繰り広げていることだろう。


次はあなたの前に現れるかもしれません。
その時は是非私に教えてください。






あなたの通帳の在処と暗証番号を








(後日私は別のATMで2000円下ろした。)




登場人物2人なんだから隣人にAてつける必要なかったな。


P.S.関東が鳥肌で関西がさぶいぼらしい




※ATMというのはAutomatic Teller Machine の略称であり、通常、紙幣及び硬貨、通帳、キャッシュカード(磁気・IC)の出入口を備え、金融機関や貸金業者、現金出納を行う業者の提供するサービスが、顧客自身の操作によって取引できる機械を指す。


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