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東寺(とうじ)
五重塔
東寺の象徴として広く親しまれている五重塔は、
天長三年(826)弘法大師の創建着手にはじまりますが
雷火などによって、焼失すること4回に及んでいます。
現在の塔は正保元年(1644)徳川家光の寄進によって竣工した
総高55mの現存する日本の古塔中最高の塔です。
全体の形も良く、細部の組ものの手法は純和様を守っており
初重内部の彩色も落ち着いていて、江戸時代前期の秀作です
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金 堂
金堂は東寺一山の本堂です。
文明十八年(1486)に焼失し、今の堂は豊臣秀頼が発願し、
片桐且元を奉行として再興させたもので、慶長八年(1603)に
竣工しました。天竺様の構造法を用いた豪放雄大な気風のみなぎる
桃山時代の代表的建築ですが、細部には唐・和風の技術も
たくみに取り入れています
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金堂の中には、薬師如来・日光菩薩・月光菩薩が祀ってあります。
金堂の中は撮影が禁止となっているのでしっかりと目に焼き付けて
金堂・薬師三尊・十二神将
金堂本尊の薬師如来坐像と日光・月光の両脇侍菩薩像。
光背上には七軀の化仏を配して七仏薬師をあらわし、
台座の周囲には十二神将像を配しています。
これらの三尊像は桃山時代の大仏師康正の作で
薬師信仰の形をとどめています。
講 堂
講堂は、天長二年(825)弘法大師によって着工され
承和二年(835)頃には完成しました。
その後 台風や地震で大破し、たびたび修理を重ねてきましたが
文明十八年(1486)の土一揆による戦火で焼失しました。
現在の講堂は延徳三年(1491)に再興された建物で、
旧基壇の上に建てられ、様式も純和様で優美な姿を保っています。
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こちらの講堂も撮影禁止になっております。
講堂には16体の国宝の像と5体の重要文化財の像が
祀ってあります。
講堂・立体曼茶羅
堂内の白亜の壇上には大日如来を中心とした五智如来をはじめ、
五菩薩・五大明王・四天王・梵天・帝釈天の二十一軀の仏像が
安置されています。これは弘法大師の密教の数えを表現する
立体曼茶羅(密厳浄土の世界)です。
中でも平安時代前期の十五軀は 我が国の密教彫刻の代表作です。