敢えて負けた側から書くTWC日記

こんなタイトルですが全体的にはポジティブな文章だと思います。

というわけで改めましてこんばんは、Touhou World Cup(以下TWCと略します)2022の東方天空璋スコアアタック部門にFUNCTIONという名前で出場した者です。投稿時点で既に4週間前の話ですが憶えてくださっているでしょうか。
まあ試合の結論から申し上げますと、お相手が2人ともその部門の世界一位のプレイヤーで然も相当高いレベルで本番を通してきてそれはもう清々しいほどに大敗しました。

一番下がワテクシ

この話だけ見てしまうとそういうレベルのプレイヤーにしか人権が無いような超絶おっかない大会ということになって何も面白い話が無いまま終わってしまうので、今回は敢えて負けた側の目線から参加して良かったことでも書き連ねていきたいと思います。レベルの高い試合次々と見せつけられて次回以降の参加躊躇ってる人も少なからずいると僕は思っているのでそういう人に刺さってくれればなあという記事になります。

この辺から自分語り

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今回意を決して出場しようと思った理由の一つに、東方に触れる機会を半強制的に作るというのがありました。というのも私自身ここ数年程東方原作は偶になんかやる程度でだいぶご無沙汰だったんですね。東方でしたいことやり尽くした訳でも無いのにずっと離れてるこの状況が自分自身かなり気持ち悪く感じていたので、これを機にもう一度ちゃんと向き合う機会にしよう。先ずこれが自分の目的の一つでした。

2


1の話と少し被ってしまうのですが、そんな感じで(走者が埋まるかどうか怪しかったという理由もあって)天空璋スコアアタック部門に立候補したわけですが、自分は当時この部門では70.6億の記録を持っていました。ただ正直この記録、気づいたら出てたというのが正直な感想であまり自分の中で頑張ったって記憶がそこまでない部門だったんですね。だからこれを機にちゃんと自分なりに頑張ったと言えるスコアを出すこと。これが第二の目的でした。

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こんな大会に出る訳ですから、勿論私も当初は勝ちたいという気持ちで申し込みました。然し実際対戦カードの蓋を開けてみれば、相手はその部門で他を寄せ付けない全一様。全五の自分では日程間違えて本番で酩酊でもしてくれていない限りほぼ勝てない相手でした。
ここで勝負とかいう考えは一旦捨てて別の目標を立てることにしました。先ずはこの舞台に立つことを楽しむこと。海外合わせれば何百人と視聴者が居て、実況解説までしてくれる人がいて、そんな中で自分の好きなゲームの全一と一緒に走ることが出来て。一東方プレイヤーとしてこれ以上無い贅沢なわけですよ。この舞台に立ててること自体を実力差とか気にせずに目一杯楽しんでくること。これが正直一番の目標でしたし、自分としても達成できた部分だと思います。

なお本人の試合開始4分前のツイート。

そしてもう一つの目標が、自分が走った証をちゃんと残して来ること。まあもう少し言えばちゃんと納得するプレイして帰ってくるということですね。
実際のアーカイブを見て頂ければ判るのですが、対戦相手のOITANさんは夏装備、もう一人のSNDさんは冬装備、そして私は秋装備と故意か偶然か分かれていたんですね。でこのゲームの秋稼ぎって一番スコアが出る所謂花形(と自分では勝手に思ってる)部門なんですよ。その部門をただ一人走るわけですから、ちゃんと秋稼ぎも居たという印は残そう、その為には自分の納得する水準で通すことが必要だったんですね。
これに関してはどうなったかというと77億という自分が本番関係なく目標にしてた数字に本番で更新するというまあこれ以上ないだろうという形でこちらも達成することが出来ました。一応自身の名誉の為に言わせて頂きますとこの77億でも世界に出せるのが5,6人ほどしかいないスコアなのでそれだけ伝えたかったというお話。

こんなことできた要因としては、自分の走りさえ出来ればそれでいいと或る意味開き直って挑んだお陰で変な力抜けたのが奏功したと私は思っています。あとは本番だから変なことせずに繋げること優先する心構えも良かったかもしれないですね。細かい計算は省略しますがこのスコアタは事故被弾すればその分解りやすくスコアが死んでいくゲームです。なので欲張って死ぬくらいならより確実に通しきるほうが却って高くなる、というこのゲームの基礎的な部分を本番のお陰で意図せず実行できた部分もあったのかなと。

因みにこれは77億が通った3分後くらいのツイット。

次回以降の出場を悩んでいる方へ

とまあここまでは枝豆の具体例のお話でここからがどちらかというと本番というか。元々この記事書き始めたのもこのタイトルの様な方を想定して作っていますので。

出てみて欲しい理由1


まあ正直よっぽどに上手い人でなければこの大会の出場躊躇うのも解るというか普通そうなると思うんですよね。Lunaticノーミスノーボムが本当に出ちゃったり世界1位に肉薄するスコアの応酬だったり更にヤバい場合はそれすらも超えてきたり。名前にWorld Cupなんてついてるくらいですからその部門で世界レベルに上手い人が集まってくるのはまあ自然ではあるんですが、私はこの大会の出場者が世界レベルに上手い人である必要は別にないと思っています。

そりゃあそれこそサッカーのワールドカップとかだったら世界中が注目しててビジネスなんかにもなる訳ですから世界レベルに上手い人招集してくるんでしょうけど、こういう大会って勿論プレイヤー同士の真剣勝負ではあるのですがそれと同時にお祭りな訳ですよ。で、お祭りで何が一番大事かっていったらそれ自体が盛り上がることで、その盛り上がりに何が必要と言えば人の多さ、イベントの多さっていうのは確実に外せないファクターなわけです。そしてこのTWC、EXスコアタ、Lunaticサバイバル、Lunaticスコアタの3部門用意されてるわけですが、残念ながら人が集まらなくて開けなかった部門っていうのもやっぱりあるんですよ。特に今回WRが更新されたというおっかなびっくりイベントが起きた紺珠伝スコアタなんてあまりにみんなから敬遠されて今回が初開催だったんですよね。もし貴方が立候補しなかった所為で本来3人で走れた部門が2人になったら?もっといえば2人だけでも開催できた部門が開くことすらできなかったら?それ超勿体なくないです??
上には書かなかったのですが、今回私が申し込んだ理由の1つに、参加申し込み者一覧見た時に「これ秋スコアタやる人いなくない?」と思ったのが実はありました。やっぱり自分の好きな部門見れないのって寂しいんですよ。それなら自分から当事者になってしまえと飛び込んだという節はあります。
まあノーボムだとその部門を5ミス以内に抑えられる実力が前提になってしまうんですけどね…恐ろしい話ではありますがそこはまあ頑張って頂くとして()

理由2

こっちは単純に出たら思ったより楽しいよって話です。先にした話と被りますが、海外含めば何百人と視聴している大会で自分の好きなゲームを上手い人たちと一緒に走れるわけですよ。そんな中で今まで自分がやってきたことがどれだけ出せるか試せる…一ゲーマーとして私はそれはまあ楽しかったです。一度くらいこういう場を経験するというのは絶対プラスにはなると思いますよ。

理由3

ED隠しで自分の好きなことができる!()
東方はエンディングの公開が禁止されている為、TWCに於いても各自でエンディング画面を隠すように指示が入ります。そこで各プレイヤーは各々の宣伝やコラ画像の類をここぞとばかりに詰め込んでくるんですね。これ考えるのもなんかTWC走者の趣向みたいな雰囲気ありますよね。少なくとも私はそう感じています。

因みに私のエンディング隠し。英語のコメント欄で「THE CREATURE」なんて書かれてましたね…

と色々書きましたが要約すると大会の盛り上がりの為にも貴方自身の為にもなるから自分が世界トップレベルのプレイヤーじゃないからって躊躇せずに出てみて欲しいなってことです。勿論そのゲームしっかり頑張ってるプレイヤーではあって欲しいですけどね。

私自身東方に触れてそろそろ8年になろうかという所ですが(途中他のコンテンツに浮気こそしていますが)、何だかんだ言ってこのゲームは好きですし、東方原作というコンテンツも、勿論この大会も今後も末永く続いてほしいなってやっぱり思うんですよね。でこれは東方に限った話では無いですが、どんなコンテンツでも上位一部のウルトラガチ勢だけではやっぱりその存続に限界というのは来ますし、そういう人らには及ばないけどこのコンテンツは好きだ!って人達の存在も同じくらい重要だと私は思っています。その為に出てくれという訳では無いですけどそんな副次作用も及ぼし得るということは知っておいても良いと思います。
実際今年は新たに開催された部門が沢山あったように感じたのは個人的に非常に嬉しかったし、来年以降も新しい人が実況にしろ選手にしろ出てくれることを楽しみにしています。この大会に関わる精神的な敷居はだいぶ下がってくれたんじゃないかと思うので…多分…。

とまああまり内容が無いようみたいな文章になったかもしれませんが、これで来年以降心変わりしたという方が一人でもいてくれれば嬉しいと思います。この文章読んでくれた方、そして運営走者視聴問わずTWCに関わってくださった方への感謝を記して終了としたいと思います。今年も熱くなる素晴らしい大会を有難うございました!!

最後に

151'sはいいぞ。



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