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過去の自分が紡いできた、それはどうにも形容のし難い、しかし確かに歩んできた痕のうえに現在の自分が成り立っている、ということをもう何回も何回も確認してきたはずなのにもう一回思い知らされる。

ひょんなことから、2年生の時に受けていた授業のあるレポートを見る機会があって、その内容がまぁ～～～恥ずかしいったらありゃしないのね。

てなわけで、教採1次合否待ちの時の、そわそわしているだけの時間に書き上げきれなかった、本来ならお蔵入りの文章。

ぜんっぜん恥ずかしくない。

書き上げきれなかったことは恥ずかしいですか？

いいえ。恥ずかしくありません。

ということで、7月1日ごろに戻ったつもりで読んでください。以下。

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毎日毎日、あらゆるものから逃げたいと思いながら、しかしそれなりに懸命に生きようとしているのだが、与えられたことさえろくに終わらせることができないまま、今日が終わっていく。

そう思いベットに就く。就いた瞬間。それまで襲い掛かっていた眠気がふっと消え、焦燥感と衝動に駆られる。
そんな自分にもうとっくに慣れていたい。慣れていたいと思う気持ちと実際は裏腹に、過ごすことになるのはあまりにも退屈な夜。その現象を言葉に表すことは億劫である。

否、与えられたことさえろくに終わらせることができないのは、多くの大人にとってそうだということにようやく気付き始めた。

もっと前から知っていたかったな。

いつから大人を過大評価していたのだろうか。

もっと早く教えてよ。

それさえ分かっていれば、もっと楽に死ぬことができたのにね。

自分の職業と直結する試験にはそれ相応の覚悟で臨むべきと判断し、浪人生の時ぶりにカフェイン摂取を目的に缶飲料を箱買いした。

浪人生の時に、実家に住んでいた。
実家には8畳の自分の部屋が与えられていた。
当時、エナジードリンクの箱を置くスペースには余裕があった。
今日住んでいるワンルームにそんな余裕はない。
今住んでいるのは月36,300円の1Kである。ワンルームは7畳。
とりあえずキッチンに置いた箱はそのまま放置され、残り数本となった今も決して変わることなくそのままである。
本当の自由を語りたいとか、そんな意識は全くない。

結果、もうすぐわかる。1次試験だけど。
久々に確認した4桁の受験番号、その番号が割り振られた理由を自分の苗字とか志望種別とか先着順とか、色々考えてはみたけれど、脈略が無い。

うぬぼれてるわけじゃない。
皆それぞれに自分の人生があって、それぞれがその網目にひっかかって、職や立場があることくらい知ってる。
誰かが受からなきゃ他の誰かが受かる。それだけの話。社会はそうやって回っているし、これからもそうやって回っていく。それだけの話。

久々に訪れたその映画館は、これまでと決して変わることなく、強制的にスマホの画面から目を離す機会を与えてくれた。

本編が終わると、シアター出入り口にはドアストッパーで扉を開けっぱなしにしようとする女性の姿があった。

出口へ向かう廊下で、すれ違ったアルバイトはありがとうございましたと無愛想に呟く。
無視するほどの度量も、言葉を返すほどの礼儀も持ち合わせていなくて、こちらもまた無愛想に首だけ傾ける。
ほどなくして後ろから、そのアルバイトと女性が話しているのが聴こえた。
笑い声がシアターを左右に構えた廊下に反響した。

過去の私なら、アルバイト同士のそんなワンシーンにも腹を立てていたのだろうね。
バイトのない日にバイト先に来て映画を見て、ドアストッパーを動かす思いやりにさえも苛ついたのかもしれないね。

そんな無駄なエネルギーがなくなっていることにほっとする。

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ｺｺﾏﾃﾞｯ

誰の何にも影響するわけでもない、ほんと戯言レベルのただの文章を書ききれなかったくらいで大層な話にしたくないけど、人生ホント上手くいかないね。

今の時代はアルファベットを数文字使えばその人の形を容することができる。

何かに当てはまってしまえば楽なんだろうけど、何にも当てはまりたくない自分がいて。

そう一生思い続けて死んでくんだろうね。

それが寂しい生き方かどうかは、僕が勝手に決めるから。