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くれなず未 〜舞台から観るか、映画から観るか〜

2021年6月14日(月)
映画「くれなずめ」を観た
我が県では先週、ミニシアターで公開スタート
ようやく観ることができた
結果から紹介すると数日前に届いた劇団ゴジゲンの「くれなずめ」はまだ観ていない

だから、正確には「くれな済」なのだけど
「くれなず未」のときの想いを文字にしたい

もともと4月29日公開を予定していた本作は
緊急事態宣言を受け、公開延期となっていた

関係者はひどく落ち込んだろう
書き入れ時のゴールデンウィークに合わせた公開が
先延ばしになる
公開日を目指して組んできた広報活動は
一気に時間的な目標を失い
今まで惹きつけてきた人々の関心も
どこかへ流れ出ていってしまう

ということを、沈みに沈んだ関係者の言葉にSNSで
初めて知り、考えさせられた

公開が当初の2週間後に決定すると広報活動も再開された
と同時に公開日が延期して決まらないままの地域の方が発した多少言いがかりのような、そういう言葉も目に入ってきた
楽しみにされていた分、自分だけの力ではどうにもできないことでお預けされて、ほかにも今まで溜まっていた不満めいたものが溢れたのだろう

一方で、そういった発言に対してあたしの中になんとも言えない気持ちが浮かんできた
あたしが住んでいる県には、シネコンが二軒、ミニシアターが二軒あって、昔は市内にも二軒はあったと聞くが、映画館の数はそれくらいで
あとは各公立文化ホールなどでそれを補うよう、気持ち年に何回か映画の上映会が開催されているというのが映画館事情である

そもそも4月の時点で「くれなずめ」の公開日は5月以降ということだけ決まっていた
いくら東京で公開延期しようと、こちらでは公開する月さえも公表されていなかった

都市と地方のギャップに文句を垂れたいわけではなくて、地域によって公開日や上映期間が異なるのはやむを得ないことだし
ただ、気持ちにタイムラグはできる

ただうるさい地方民が置いてけぼりにされたと
一方的にすねているだけなのだけど

でも、だからといって何が正しいとか、何が間違えなのかとかそんなことわめきたいわけではない
何を言いたいのかも分からなくなってきたけど
とにかく、これまでにもよくあったちょっとしたラグに、そのとき心が反応しただけだ

あたしには絶対的な結論なんて出せないし
まぁ、あの、出さないのだけど

「くれなずめ」に出てきた登場人物みたいに
醜くて不器用で愚かで
でも、底抜けにいとおしい
そんな人間らしいにんげんだと
思ってもらえたらなぁ

もう一度劇場で観よう
ヨックモック買ってDVD観よう

《くれな済」につづく 乞う(?)ご期待》

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