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神の絨毯

神の絨毯。栗駒山。
最初にその写真を見た時は衝撃でした。
確か登山関係のネット記事だったと思うのですが。これは絶対死ぬ前に見たい景色だと思い、早数年。そもそも栗駒山は宮城、秋田、岩手3県に跨る位置で、私の住まいからは遠く、しかも紅葉のピンポイント数週間を逃すともう終わりですし、何より天気が悪かったら見られない。毎年この時期になる前に「今年は行けるか栗駒山」…と合言葉のように、天候や休みの具合を見ていましたが、上手く合わなかったり、家族も居たのでずっと機会はありませんでした。

今回、代休があったこともあり、弾丸チャレンジ。結果、奇跡的にずっと観てみたかった景色が見られました。
この時期は登山口のある、いわかがみ平にマイカーで行けません。
その素晴らしい景色を観たい方がこの時期に殺到するので、細い山道の渋滞を避けるためにもいわかがみ平前の臨時駐車場で、クルマを泊め、そこからはシャトルバスで上がります。
土日は死ぬほど混むとわかっていたので、週末は天気予報も良かったものの、平日を狙いました。
私は朝日が昇る5時過ぎに臨時駐車場に着いたのですが、既にかなりのクルマが。多分、前泊車中泊組も相当数いそうでした。始発シャトルバスには乗れず30分位待って第二便に乗車。

東栗駒山コース。
中央コースが1番簡単なようですが、こちらは東栗駒山の稜線を歩きつつ行きたいなと思いこちらを選択。途中、沢を歩くので雨の後、増水している時は危険なようですし、普通にミスると増水してなくてもドボンします。
朝6時半前から登り、ガスだらけでかなり寒い。ウインドシェル要らないかな?なんて思ってたけど、登山開始数分で全力で使いました。山の天気だけはどうしようも無いので、仕方ないなー、でも明るく、目を凝らしながら神の絨毯の片鱗を霧の中に見出し、山頂目指そうと思っていたら、栗駒山山頂まで800m位のところで晴れてきました。奇跡…。

割と同じペースで登ってた夫妻に、地元の方ですか?と聞かれたので(なんで?w)いや、神奈川から来ましたと言ったら、何とそのお二人も。遠路遥々。
みんな、今日は素晴らしい景色は見られないと思っていたから、同じ時間帯に登った人、みんな喜んでました。
来た甲斐があったね…なんて軽い言葉では申し訳ない位の景色。
神の絨毯、上手く言ったものです。
自然、凄い。
そして、今日は雲海まで付いて、
天のクッションを纏った神の絨毯でした。

そして、今日10月3日は登山の日(103)だったそうです。登る前にシャトルバス待ちしてる時に話している方がいて、知りました笑。 そして単なる語呂合わせとは言え、そんな"まさに"な日に、こんなステキな景色が見られるとは。
ちなみに、下山したら全力で曇ってました。天空だけ晴れてるなんて。
ドラゴンクエストのようです。

9時前には山頂に着いたので、山頂で神の絨毯を眼下にカップラーメンとコーヒーの朝食。これだけ神々しく安い朝食のありがたさや。
登山靴は持ってくるのにかさばるので、トレイルランニングシューズで登り、下山時は身軽になり、一眼レフとGoproでひとしきり撮った後は両手も空いたのでほぼトレランで下ってきました。
また来ても見られるかはわからないけれど、それでもまた来たいと思うには余りある美しさでした。
次回は何方かと一緒に来たいと思います。

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