料理をつくることに対する意識の変化
去年、意識的に変えたことの一つに「料理」がある。きっかけはある人からの提案で「食べることを見直してみませんか?」と。それまでは、料理に対する苦手意識とめんどくささがあった。美味しいものは好きだけど、自分で作るものは美味しい!と思ったことがほとんどなかった。今思えばエサ的な感覚で作って食べていた。食べなければならないからとりあえず作るし食べる。だから本当にめんどくさい作業だった。
くわえて、作ってるとかまってかまってと来るからいちいち中断しなければならない、包丁だすのも洗い物もめんどくさい、挙げ句の果てに子ども達があまり食べない、などなど。めんどくさい要素しかない。
提案をされてから、ふとなぜわたしは料理に対して苦手意識がこんなにもあるのか、と考えてみた。すると『時間がない』というのに行き着いた。
レシピを考える時間をつくってない、苦手なのに落ち着いて作る時間がない、自分が味わって食べる時間がない。だから、料理に関わることは全て時短で簡略化してやれ、と思っていた。
けれど立ち止まって考えてみたら、時間がないことを言い訳に料理にかける手間を惜しんでいる自分がさらに見えてきた。基礎もないのに手間をかけず簡易さに流れて作った料理を、そりゃ自分も子ども達も美味しいなとはならないなとやっと気づいた。
そこから、料理中はテレビに子守をお願いしてレシピに忠実にめんどくさい作業も飛ばさず料理を積み重ねていった。
すると、自分で食べて美味しい!と思える回数がぐんと増えた。食卓も食べさせることに必死な時間から、これ美味しいねと言って食事そのものを楽しめるゆとりもできた。
いま、料理も食事も楽しい。
手間をかけることを軽んじることなく大切にしていこうと実感した。
明日はハヤシライス。
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