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Revo’s Halloween Party2024 11/23レポ

はじめに断っておくと、これは自分の気持ちを残すためのメモみたいなものです。わたしなりにずっとサンホラを好きで聞いていますが、ストコンに行ったことはこれまで一度もありません。CDなどは買っていますが、生で聞いたこともありませんでした。
そういう意味では何もかも初めての経験をしたことを、ここに綴りたいだけです。ハロパ現地に、いろいろとギリギリだったけど行けて最高だったな…と言いたいだけの記録です。

そんなあるローランの個人的な体験。

***

11月23日朝、わたしは焦っていた。
電車が来なかったからである。

まず先に説明しておくと、わたしは福岡在住のローランである。
生まれ故郷は九州の結構な田舎で、そのせいかコンサートやライブといったものには人生の中で一度しか行ったことが無い。これまでに多少遠征経験はあるものの、ライブやコンサート目的で飛行機に乗ったことはなかった。そういった事情で、実のところ未だに飛行機への苦手意識はぬぐえていない。今回は飛行機移動に詳しい同行者(ローランではない)に頼っての遠征である。だからこそ、とにかく時間に余裕を持って横浜に到着したい気持ちだったので、かなり時間に余裕をもって家を出たつもりだった。
だが、無情にもその日の電車は遅れていた。
福岡の人なら知っていることだと思うが、JR九州の鹿児島本線は日頃から割とトラブルが多めの路線ではある。そうは言っても福岡空港は非常に交通アクセスに優れた場所にあるので、普段なら何の問題もないのだが、23日午前のこの時は、自分がホームに入ってから一本も電車が来なかった。踏切のトラブルと言われてもこちらの気持ちは落ち着かないし問題は解決しない。ともかく1分が10分に感じられるくらい待ち長かった。そうしてようやく到着した電車には結構な数の乗客が乗っていた。わたしもそれに乗り込んだが、電車は出発しない。
膠着状態が続くなか、既に泣きそうになっていた。「こんなところで泣くはずじゃなかった」などと思いながら。
歩いて移動するよりは確実に電車の方が早いのはわかっている。そうは言っても気が気ではない中で待つのは、特にこんな時は精神上よろしくない。とにかく気を揉んだが、他に方法など無いのだった。そして同行者はこんなの慣れっこなのでどこ吹く風。
結局、保安検査場を締切2分前にかろうじて通過。
飛行機が離陸した時、やっぱり泣いてしまった。前途多難とはこのことかと思った。情緒不安定とはこのことだとも思った。

そうして東京についてからは、電車で横浜を目指す。
横浜は個人的に好きな町である。何度か行ったことがある。もっとも、わたしは横浜に行くと毎回八景島を目指してしまうので、今回の会場であるぴあアリーナMM近辺のことはよくわからない。また、中華街も好きなのでその辺なら多少わからないでもない。だが、桜木町駅は初めて利用した。その近辺に到着したのは午後2時前頃だったと記憶しているが、周辺を見まわして道がわかりやすいことに安堵したりした。
ある程度地理の確認が終わったら、今度はホテルにチェックインする前に会場付近の確認をしたいと考えた。そうして目的地を定めて歩き始めたら、なんだか非常に既視感のある人たちがそこかしこにいる。
青と紫の髪飾り、鞄にぶら下げられた絵馬、MAYLAの靴。向こうから歩いてくる団体さんは想像していたよりもだいぶ大きめのフードタオルの束を抱きしめている。

わくわくした。

現在、リアルのわたしの身の回りにローランはほとんどいない。わたしをこの沼に突き落とした友人が一人いる以外は、サンホラについて語る相手もいない。誰とも交流をせず独りで淡々と好きでいるのも悪くないのだが、それはそれだ。そもそも身の回りの人はわたしがサンホラを話題にしないから同志だとわからないだけかもしれないし。
今回横浜を歩いていて、一目でわかるくらいこんなにたくさんいたのか、という気持ちになった。なんというか、”現場”とか”会場”とか言うような、リアルタイムに同志が集う場所に集まっている感覚を初めて味わったと言って良いと思う。
ドレスコードで仲間がわかる心強さはすごい。学会のときなんかも大体似たような人の流れがある。お、あの感じは絶対目的地同じ人だな、若干道順怪しかったけどこれで安心、という感覚がある。
なお、上述の同行者(notローラン)にもこの雰囲気はわかりやすかったようで、すれ違う人を見ては「今の人もそうなのでは?(それに対してすきやは…)」と何回か声をかけてきた。それはたぶんその通りです。ローランっぽい服、自分は全然持ってないなあということは痛感した。服装の視覚的効果、余りにも良かった。わたしも本当に1着くらいはなんだかそれっぽく見えるものでも買うべきかもしれぬ。

果たしてようやく会場に到着したのだが、まず印象的だったのはグッズ販売の列のあまりの長さである。個人的には今回はグッズの購入はもう一切あきらめていた。慣れない場所で欲張って無理をするよりも、とにかく2日間無事にハロパを楽しんで、無事に帰ってきてそれから25日月曜日は朝から仕事に行くのが今回の目標だ。だからここでは物品列ではなく募金箱とハロ朝CD予約だけ済ませたい。
ここではtwitter(X)に寄せられた現場ローランの集合知にいたく助けられた。CD予約には多少手間取ったものの、無事ポストカードとステッカーを手にしてホテルへ向かった。募金は”あの賽銭箱”のような感じで、なんだかとても気持ちよくお金を放り込めた気もする。この時に手に入れたステッカーは、現在ダイソーで購入した推し活マグネットキットに収められ、冷蔵庫の一番高いところに恭しく飾られている。

ホテルで荷解きをしたらいよいよ会場に向かう準備である。今回のドレスコードは”仮装”ということで、あまり面白い服を持っていないわたしは直前まで結構悩んだ。
わたしの普段の服装は、伊咲那美さんにだいぶ近い。元がロングヘア眼鏡なのでそれっぽい。で、それっぽい私服を着てみたのだが、先ほど見たローラン達の気合の入った服装を考えると余りに普段着過ぎるので却下した。同行者にも「服が面白くない、もっと良い服を買っておけばよかったのに」などと言われる始末。
結局わたしは上から下まで真っ赤な服を着てスタダ子と言い張ることにした。今度こそ余裕をもって開場時間に間に合うようにホテルを後にした。

***

長い前置きで申し訳ないが、ここに来るまでだけでもわたしは既にものすごく幸せな気持ちになっていた。いや、まだ満足するな、今からが本番なんだぞ、と自らに言い聞かせつつ会場入りした。
以前からファンクラブには入っていたのだが、まっさらなパスポートをどうやって使うのかすらも知らなかった。どぎまぎしつつ列に並び、まっさらなパスポートのどこに押すのが正しいかわからないままにスタンプを押した。後にいろいろなレポを読んだけれど今でもこの押し方で正しかったかわからない。そういう意味で、恥ずかしいので写真を貼るのはやめておく。
ただ、とりあえずパスポートを初めて使った、ということもわたしにとっては感動が大きかった。そして、不慣れながらもどうにかこうにか並んだし、見た感じ結構な長さの待機列ができていたものの、とりあえず無事に会場に入ることができた。

ステージを見た時点で心臓が跳ねた。わくわくした。この感動はこのレポを書いている今も鮮やかな彩りでわたしの胸に残っている。

お祭りだ。
商店街に屋台が出ている。
それも、見たことのないラインナップの食べ物の屋台だ。

空気が白っぽく濁っていた。温泉街の空気だろうか?
少なくともそのときのわたしにはそう見えた。わたしの知る温泉街は、何度も訪れた大分、別府あたりが身近な存在である。別府は至る所に地獄があり、湯煙がそれこそ至る所に煙る所だ。香りも独特ではある。
そしてわたしは松本を知らない。目の前にある商店街は、遠くまで見通せず、その奥行きがわからなかったので一瞥しただけではどのくらい奥まで続いているか判断ができなかった。そこに街が続いている、わたしの知らない街が奥に続いている、と見えた。ここには今回の舞台を全力で楽しもうと思ったわたしの視覚的な補正ももちろんあるのかもしれないと思う。
一方でふわりと白っぽい湿った空気について、ライティングなどを効果的にするためのスモークってやつなのかな、と思う気持ちもあった。それはそれとして、知らない街に足を踏み入れた高揚感があった。
松本に行ったことはない。でも、長旅をして、知らない土地に来て、何かこれから祭りでもあるのだろうか、と迷い込んだような感覚になった。繰り返しになるが、ライブとかコンサートほとんど行ったことないよ、雰囲気とか知らん。とにかく思った以上に入った瞬間からステージのセットに感動してしまったというのが事実だろう。
23日のわたしの席はアリーナだった。Bブロックなので、詳しくはないがやや下手よりとでもいうのだろうか。ちょうど通路側の端っこ席だったので、わかりやすくて一安心。
座席を確認すると、見たことのないアイテムが置いてある。
これが光るリストバンドというやつかー。結構デカいな?
とりあえず左手に装着し、座って時間を待った。ぼっち参加ゆえ話し相手はいない。周囲の人は一緒に来た友達とおぼしき人と談笑している様子。その話し声も楽しい。サンホラのファンは女性が多いと思い込んでいたので、男性もかなりの数がいるというのもなにか面白かった。

そうしているうちに会場前のアナウンスが入る。
皆わくわくして聞いている雰囲気を感じた。そして、アナウンスの内容が割ととんでもなくて笑った。
「会場の音声がハロ朝のCDに収録される可能性があります」
どこを入れるんだよ。
「SP席には光るリストバンドが2つあります」
どこをプレミアムにしてるんだよ。
「今からハロネスクの練習をします。隣の方との距離感にご注意ください」
練習あるんだ!

Twitterでうっすら観測していた範囲では、みんな振付が難しくて覚えられない、と言っていたのに流石なのだった。めちゃくちゃ揃ってたと思います。
そう言えば会場に入る前に外の植え込みのところでちっちゃく練習してる人もいたなあ。振りの無い部分は近衛兵が早回しになる仕掛けも笑った。

***

ここからはとてもじゃないけど記憶が追い付かないので、有識者の方が作ってくださったセトリを見ながらいろいろ感想を書いていくことにする。
なお、わたしはハロパに参加するにあたって、全力でこの唯一無二の体験を楽しむことを目標としたので、当日は上記の記述も含め一切メモを取ることをしていない。
以下の感想はわたしの記憶による個人的な体験である。したがって、以下に綴られる感想には事実とは異なる所もおそらく多々あると思われる。あくまでも個人的な体験の感想に過ぎないということをしつこくもここに断っておく。
いずれハロパの円盤が発売されて、答え合わせなどができると幸いこの上ない。

物語
疾走感のある前奏と共に、陛下…ではなくかわみーが登場。
何故かわたしはものすごくびっくりしてしまった。当たり前なんだけど、こんな一曲目からご本人が出てきていいの!?!?という驚きである。
今思うと日々の忙しさに追われてあまり十分に予習も出来ていなかった。Youtubeで聞いていたものと比べるとものすごく感情がこもっていた感じがした。特に歌声の歯擦音が耳に突き刺さった。

小生の地獄
この曲はもう、客の目が放つその圧の演出がすごかったことがとにかく印象的。わたしは仕事柄人前で話す機会がそこそこ多いんだけれども、人の目がぐわっとこっちを向いている状態っていうのは状況によってはかなり恐怖だよ。黒い背景に無数の目がぶつぶつと浮き上がるようにして背景を埋め尽くす迫力がすごかった。
そして、サンホラのコンサート初めて参加した人間としては、ミュージカル、舞台のような演出でストーリーの解像度がグッと上がるのはこういうことか、というのも思った。
夜驚症で泣き叫ぶ皐月ちゃんを赤い毛布で包むかわみーの手つきが優しい。
そうやって住み慣れた家を離れて松本に身を寄せたんだね。

あずさ55号
「帰る、帰るから、帰ります!!」
音楽に合わせて運び込まれる椅子。それが列に並べられ、歌が始まるとそこはもう特急の列車内なのだった。整然と並んだ座席、そして電車の揺れ、差し込む電灯の光。
ところで、わたしはMärchenのストコンのダンサーさんたちが大好きである。赤と黒を基調にしたあの衣装もさることながら、舞台芸術としてあまりにもかっこいいのだ。腕とロープを使って雪白ちゃんの住む小屋の窓を作ったりするあの演出。作りこんだセットもかっこいいけど、道具と人の動きで場面を作る演出も臨場感があっていい。このあずさ55号の並んだ椅子はまさにそれだった。なんだか憧れだったもの自分の目で見ることができたことにも感動した。

《光冠状感染症狂詩曲》
ゲンさんによる怒涛のマルメロプレゼン!
じまんぐさんの流石の滑舌で長野名物マルメロをフードメニューにしていくわけだが、長野県のカボチャやリンゴが全国的にどのくらいのシェアなのか、わかりやすくグラフや表になって次々めくられていく様子は早業のプレゼンテーションみたいだった。
あとわたし誠に失礼ながらじまんぐさんってちょっと面白い人だと思ってたんだけど本人を生で見たら爆イケおじさまでこれもびっくりした。
かっこいい…かっこいい!!
当たり前なんだけど歌もめっちゃうまかったです。

あの日の決断が走る道
うみさんとかわみーって、いい友人なんだな…としみじみ思うやり取り。
お互いに気を遣っているというか、思いやっているという感じがして…、そもそも「犯人はぶっ殺してやる!」なんて思っててもその言葉を口に出して言える相手を持っている人が、世の中どのくらいいますかね。あんまりいないんじゃないかな。
…という、ストーリーを知っていたらある程度出てきそうな感想を改めて得ました。この曲はライティングでもかなりメリハリがあって、コンサートで聞いたからこそ上の「ぶっ殺してやる!」がいかに強いかがわかった。
途中演出の都合で畳に正座した大女将が下手側から流れるようにスーッと出てきたところは正直ちょっと面白かったけど、その後の「何処にいたってエンタメはできますからね」が思ったより強い調子で、ここにもグッと来てしまった。
わたしは生まれ育った九州が好きだけど、子供のころは見たい美術館の展示や面白そうな舞台が地元には来ない、見る術がない、ということにうっすら絶望があった。田舎にはエンタメが少ないと思っていた。大女将の言葉も改めて刺さった。

皐月の箱庭
仲良し3人トリオが出てくるので楽しみにしてた曲!
3人トリオはイラストで見たあの感じ、まんまだったと思う。特にショコラちゃんよ。ほんとにイラストまんまでかわいいなああ。
皐月ちゃんこと山崎杏ちゃん、べらぼうに歌がうまいのが前提なんだけど、それはそれとして乙姫ちゃんの紹介をするときの「歌唱力はジャイアン」のふにゃっとした歌い方が好きなんだ。かわいい。かわいいぞ。
「マックもサイゼもスタバも好き」のところでアルファベットの人文字をする3人も可愛かった。乙姫ちゃんのダイナミックなMが特に良かった。

そしてこの曲は、何を書くか戸惑っていた皐月ちゃんが方向性を見つけて踏み出していく曲でもある。かわみーと皐月ちゃんとが並んで絶望の淵から新しいことをはじめようとする様子は、2人がずっとそれぞれに頑張りつつもお互いを大切にしてきた積み重ねのようなものが感じられた。
この時点でもう愛の物語だ。

Halloween ジャパネスク'24
振付うまくできるかどうかめちゃくちゃどきどきした。
結論から言うとめちゃくちゃ楽しかったです。会場に入ったときに「知らない街のお祭りに迷い込んじゃったな」と思ったんだけど、そこで地元の人の見よう見まねでイベントに参加した、という実感のようなものがあった。
練習のときは前の席の人の動きとかちょっと気になって見てたんだけど、本番ではそんな余裕はなかった。だから多分振付が多少怪しかったとしても全然問題はなかった気もする。楽しかった。
でもやっぱり皆すごく動きが揃っていたと思う。さすがローラン。

MC
陛下ではなくてかわみーが務めるMC。わたしは円盤を購入するばかりで、コンサートに行ったことはなかったので、サンホラのMCのことはあまり知らない部分の方が多いと思う。
かわみーは会場を見渡して「小生は知らない…」「あんまり知らない人同士で話すのも変な感じになるよね」と言っていた。ごもっとも。皆かわみーに会うのは初めてだし。
その後かわみーが皆の推しを確認しようとして取り出したオペラグラスが全然ピントが合わなかったようで見えなかった件は笑った。そしてステージから皐月ちゃんと一緒に降りてきて客席に声をかけ始めたにのは結構びっくりした。「サンホラ以外の推しはいないのか?」と聞いていたのはこの日だったっけ?違っていたらごめんなさい。
わたしはネームタグがそもそも買えなかったのだけど、自分だったらなんて書くかな…サンホラ以外の推しなら、鮫だよな…などと考えたのは覚えている。ローランに自ら絡みに行くかわみー、結構社交的な人だよな、とも思った。だから浅間温泉でも地元の人に馴染むことができたのかな。

約束の夜
ハロパ前は公開されていなかった曲。
どうなるんだろな、と思っていたら、皐月ちゃんが突然走り出して焦った…!いや待って!!!待ってよ!!!とんでもないところに行ってしまったと思ったし、なんせ事前に聞かされてなかったので…かわみーが「暗くて見えん!!」てサングラス投げるし待って待って待って!!の連続。

そして…これはわたしの遅れに遅れたレポなんぞ読まなくてもご存知の方が多いと思うんですが、スポットライトと悲鳴。

後方にまっすぐ伸びたライトと上がった悲鳴を聞いたとき、わたしの席からは状況が理解できなかったので「なに?なに?」という感じでした。じわじわと近づいてくるのが”二人”だとわかったとき、なんとなくわたしは「皐月ちゃんのご両親!!!」と思った。ので、実際に自分が二人を見たときにかえって混乱したのであった。
えっ…ノエル???おっっっ…君がお父さんだったのか…どういうこと?
あとね、でかでかと映し出された人波に逆らいながら皐月ちゃんを負ぶって歩くあのイラスト、うまく言語化できないけどなにか…思ったとおりの生でもないし、自然の流れに従って死ぬだけでもないよね…みたいなことは感じた。きれいな言語化は今も出来ないのだけど。
ジャケットきっときれいだろうな~~~楽しみ~~~~!!!!

MC
実は、恥ずかしながらIkeさんが闘病中ということを存じ上げなかったので大変に驚いた。それでもやっぱり低く通る素晴らしい声で、泣いてしまったのであまり覚えていないところも多い。もちろん、サンホラには基本固定メンバーがいないというのはわかっている。わかっているし、じまんぐさんもIkeさんも素晴らしい才能があり素晴らしい演出のできる方ということも知っている。それはそれとして!!!!!ハロパで、御二方の声を生で聴くことができたことについては、それぞれに感動がありまくりで!!!
思い入れがあるお二人が舞台の上にいらっしゃることがわたしにとって奇跡のような時間でした。

Sacrifice
全部すごすぎて逆に何も言えることが無い!!!!!
いよいよキャスティングにヒェッってなった!!!!
姉と妹の曲でメインボーカルが岩姫ちゃんて…なお、わたしは人間の顔を覚えるのが苦手なタイプの人間なので、実は曲が始まってだいぶ経つまで誰が歌ってるのかに気が付かなかった。誰や…?えっ……もしや?????という感じでじわじわ気が付いたけど、なんなら終演後も確信が持てなくてハロパレポ読み漁ったよ!鬼気迫る表情…
原曲のコーラスがあまりにも美しいことは知っていたが、生で聞けたのと、そして……ピコさんの歌声に感動しました…
展開上、きちんと生まれた子が火種になったのはどういうことなんですか!

わたしが本当に欲しかったモノ
進撃の巨人大好きで全巻読みました。
リンホラのアレも買っております。
それはそれとしてここでこれ聞けるの!?!?!?!?!
驚きがすごすぎて、あとあの、歌ってる方が天才ですねみんな知ってるけど。

StarDust
個人的に上下真っ赤な服で臨んでいたので前奏始まった時点でめっちゃ嬉しかった。
そして、真っ赤なドレスもお美しいピコさんが画面に大写しになったとき、ピコさん…え、ピコさんよね…?と多少混乱。わたしは絵馬でピコさんを知った人間で、「両声類」という称号を存じ上げず。あまりに美しい高音でえっと…?ピコさんに見えるけど別の方か?などと思ってしまって申し訳ない。素晴らしいガチ歌唱力で、「何故?何故なの?何故なのよー!」コールが内心一瞬よぎったけどそれどころではない迫力であった。
あと白チャラ男が結女様であった衝撃は語るべくもない。長い手足を大きく動かす白チャラ男はあまりにカッコよくて、この方を歌わせずに床に転がしてる…どういうことや…と思ったら呆然とした。
そしてその後落ち着いてから「あのキャスティングも陛下が考えたんか…?」と思い至って、どういう贅沢なんだよと思った。
原曲と違って「彼と見知らぬの姿を」っていう台詞も、人間関係がだいぶ違うやんけ!!!と思った。

MC
マリンちゃんとショコラちゃん。
一旦冷静になった感想としては、子役さんがすごすぎることに尽きる。
お二方ともキャラクターでもあり役者さんでもあった。かわみー陛下は無茶ぶり。

朝までハロウィン
これは来るでしょうハロウィンなんだもの!!と思った。

ところで、ここで変な閑話休題を入れてもいいだろうか。
わたしの席はアリーナのBのなんか端っこだった。通路側。
わたしのすぐ横には、いろいろな警備や案内を担当してくださっているであろう、黒服のスタッフさんがいた。開演前までは周囲に目を光らせていて、何か困って良そうな人がいたら即座に案内をしていて、こういう場に不慣れなわたしは「なにかあったら横にいるこの人にお願いできるな」と思って安心した。きびきびと動いていてかっこいい。
わたしはコンサートが始まってからは基本的にステージに夢中だったのだが、「こんなに盛り上がってたらスタッフさんも講演内容気になるよな?」ということがふと頭によぎる瞬間があった。そう思ってちらりと見たら、彼はステージに完全に背を向ける形で低い姿勢になり、膝を抱えて客席側を見ていたのだった。
サンホラは音楽のジャンルとしても聴覚情報としてはわけわからんほど情報量が多いと思う。視覚情報でそれを補うこともまた多い。
だからステージに背を向けているその人にもいろいろな情報が入っているのではないかと思うが、静かに影に徹しているその様子がやけにカッコよかった。こういう人もいるから場が保たれてきたのだな、と思ったら、そこにも感動があった。

エルの天秤
ここですごく仮面の男に寄った方の曲!!
正直ものすごくカッコよかった…あと、アビスは死んでなかった気がする。どうなったん?そろそろ記憶失われているので本当に頼みます有識者。
本当に頼みます円盤発売。
じまんぐさん本当にかっこよすぎて、お声を生で聞けたことがありがたすぎる。どの方もそうなんだけど、みんな歌うますぎるし良い声すぎるし何なんだ。

愛の放浪者
鈴木結女様の歌声を聞くのは今回の目的の一つなので報われました。なんでそんなにかっこいいの。
わたしは幼少時ゲームを自分でプレイしたことが無い(兄弟がプレイするのを横で延々眺めるだけでした)ので、自分ではフィールドをまっすぐ歩く事も出来ないくらいゲーム音痴である。十字キーならば目的の場所をカクカクと歩くことはできるが、バー操作だとフィールドをフラフラするだけで疲れるくらいなので、ブレイブリーデフォルトは未プレイだ。曲は聞きたいからCDは買った。
それだけなので、演奏が始まったときに何の曲かだけは何となくわかったものの、衣装やキャラクターがわからなかった。そこだけはとても残念だ。それはそれとしてなんであんなにかっこいいのか。後に読んだハロパのレポ記事では、衣装がどんなに素晴らしかったを綴ったものも目にしたと思う。
わたしにはそれがわからない。しかし、わたしには到底出せない低音が会場でびりびりしていた。低音すぎると聞き取れなかったが、結女様の音域の広さが恐ろしくなるほどカッコよかった。ブレイブリーデフォルトを自分が履修出来たらどんなにいいだろうと思った。これはまあ、わたし自身の問題だ。

聖なる詩人の島
エモいとはこういうことか。
Moira通った人はみんな思ったよね?黒沢ともよさんを知ったのが子供のころのミーシャだった。その後の素晴らしい活躍をふとお見掛けするたびに、素晴らしい才能に感謝と祝福をしたものだ。だからこそ、当時のキャスティングに詳しい方の場合は、ここで彼女が大人になったミーシャを演じるのね…と思ったローランだらけだったと思っていいですか。そうでなかったのはこれも陛下の仕業か。
黒沢ともよ様がソフィア先生だと思わないじゃない。
後ろ姿だったから最初わからなくて、ふっ…と彼女が振り向いてからが「!!!!!」でした。

神の御業
コロナ禍以降の世界なので、距離感についてはね!今回は皆はしなくてもいいからね!と周知徹底を図ってからの開始。
荘厳…CDで聞いたときも宗教歌として軽んじられない雰囲気は感じていた。大勢の人が合唱しているような圧がある曲なのだが、当日ステージ上にはそう多くの人がいるわけでもない。それなのに感じられる迫力はすごいものがあった。曲自体の凄味と歌っている面々の凄味が、実際の人数を完全に超える迫力で迫ってきた。

光と闇の童話
個人的にこの日「嘘でしょ!?」って思った曲No.1。
だって歌ってるのがメル結女様とエリーゼともよちゃん!!!!!
結女様のメルは動きがダイナミックな原曲に比べると、メリハリで衣装のヒラみがより際立っていたというか…あまりこういう場を見慣れていない人間であるわたしにもその雰囲気が違うことはわかった。どっちもかっこいいんだけど、円盤で何度も見たあの映像と全然違うメル。
そんで人間離れした動きのエリーゼ。あれどうやって移動してるんだ。長いスカートで足元隠れてるとは言え何がどうなったらあんなに歩を感じさせずに動けるのか私にはわからない。お人形さんです。整った造型や安定したその声が本当にお人形さんのようでした。

13文字の伝言
初めて聞いたときなんて優しくて幸せな子守唄…て思ったんだよなあ(遠い目)
やっぱりすごい曲過ぎてこの曲が流れ始めた瞬間にある種の緊張感が走った気がする。
上手く語れないので曲の感想は割愛することにする。この曲が全体的に急激に静かになる瞬間に、撮影用ドローンの飛ぶ音だけが束の間響いて、やがてすべてが静かになりました。
その後に見たものについてはまだあまりにも言語化できない。幸せな幻のような気もしたし…円盤化する際どうなりますか陛下。

未来の主人公達へ
大変かっこいいピコさん。
絵馬のBDの演出と近い感じで視覚的なグラフやマップの演出もあって、これを見てるときは知ってる曲だ~と思った。が、しかし、その直後のともよ嬢の「燃やせ燃やせと誰かがささやく」があまりにも怖かったので印象に残っている。全体的に鬼気迫る曲である。

紅蓮の弓矢
言わずと知れた紅白出場曲。
盛り上がらないわけが無いのである。
ここまで言及していなかったが、左手に巻いたリストバンドは曲ごとに色を変え、実にきれいだった。わたしは今回前方の席だったので、この日はさほど強い一体感を感じた瞬間が多かったわけではない。しかし、ライティングにつられて振り返った後方席、上の階まで同じ色の光りが揺れている様子は壮観の一言に尽きる。
この曲では会場全体が文字通り紅蓮に染まった。イエーガー!と拳を突き上げながら、わたしはぼっち参戦のくせにものすごく強い一体感を得ることができた。こんなに大勢の人が心を一つに盛り上がる曲を作れる人はきっと天才に違いない。そんなのここにいる人はみんな知っとるわ。

天使の彫像
ライブDVDの彫像の演出が大好きだったので、ゆっくりとシルエットを変えていく”作品”をこの目で見られたことにひたすら感動。というか彫像の演出としてこれ思いついたの誰なんだろう天才だな。
わたしはこれまでオーギュストを”贖罪のために芸術に立ち返った人”だとなんとなく考えていた気がする。なんというか、一時期芸術から遠ざかっていて、その後天使を創造した、というイメージをなんとなく持っていた。
ハロパで見た彼は、”芸術から逃げなかった”人に見えた。汚れて傷だらけの指先は、ずっと何かを作り描き続けてきた人に見えた。個人的な感想なので、どちらがいいわけでもないが、わたしは何となくこれまで抱いていた印象が変わったな、と思った。これも、生で見てその演出を見たからなのか。

彼女が魔女になった理由
これ恐ろしい曲なんだよ…「鉄槌を!」でコールしたい気持ちとしたくない気持ちと両方あるよな…
わたしは箝口令が解かれた後「鉄槌を」で検索しました。コールした人とできなかった人、両方いました。

硝子の棺で眠る姫君
キャスト発表があったとき、「この曲は確定演出…?ならば流石に今回ばかりは現地で生で聞きたい!!!」と一番強く思った曲です。
サンホラの曲はどれも好きだしどの地平線も好きではあるんですけど、特別好きな曲の一つではあるので。しかもオリジナルメンバーで聞けることなんて今後果たしてあるのだろうか?
もちろん、当時のストコン(の円盤しか見てないけど)とは違うところもあったと思います。鏡、ちっさくなってた笑
そして鏡(じまんぐさん)、曲が始まる前は目を閉じて静かにしていたのですが、「曲始まったら起きるでしょ」とおおらかに開始。王妃様から雪白ちゃんに変わる所ではフィルムをベリィッ!!て剥がして映し出された対象を変える等、妙にアナログな工夫が楽しくもあった。
さらに、小人たち!!!何度も何度も見た円盤のあの彼らがわらわらと出てきたときにえも言われぬ感動があった。
いやーそれにしても流石ともよ嬢…本当にかわいくてあの時の雪白姫で…
王子もすごすぎたなんだあの所作の美しさは。
なおわたしをサンホラ沼に突き落とした友人にハロパに行ったことを報告した時、彼女は「生のテッテレ王子見た?大丈夫?目が溶けなかった?」が第一声だった。わかってるじゃないか無事溶けたよこのやろう。

私/君の心に一番近い指
絵馬1かわいいカップルと思ってる。
わたし個人的に何度聞いても「石のような女でも恋すれば乙女」ってとこがもうずっと刺さってる。恋…恋してるんだよね…!って思ってしまう。岩ちゃんは好きな人に対しても自分に対しても自信がない一方で、それはもうものすごく頑なな人でもある。ともみんくらい訳のわからんアプローチじゃないと岩ちゃんの勢いに負ける。しかもともみんの提案はその鉱物が何なのか?という第三者を介するので、割と双方に逃げ場がないものでもある。黄玉だったら当然ともみんの勝ちだし、石英でも岩ちゃんはこの、実質プロポーズから、どう動くのか?
「ハズレばかりの人生なんじゃよ!」
何を持ってハズレとしたのかはこれまでの人生に余りある彼女の経験だろう。ともみんが、真摯であること、それが当たりであってほしいんじゃ。
どうでもいいが最近朝ハロばかり聞いていて絵馬を回していなかったので、この曲を聞いたのは結構久しぶりであった。「プロポーズじゃん!?」って焦る八島知美はわたしの妄想じゃなくて公式だったか…と思ったら二人のことをしみじみ応援したくなったのであった。

雷神域の英雄
Moiraでいちばんの推しキャラなんです、レオンティウス。最近CD聞き直したら記憶よりもとてもとても優しいお声で、改めてなんとかっこいいのだろう…と思ったばかり。
今回のハロパに宇都宮殿下がいらっしゃらないことは知っていたので、んー?と思ったらジマンティウス。おわー!!以前ややネタキャラみたいにされたことは知ってるが無茶苦茶かっこよ!!!槍とマントのダイナミックな動きが最高。途中槍をボキ折ったらしいが、わたしはあまりのカッコよさに全然気が付かなかったのでたぶん気絶してた。
そして「殿下!」と結女カストルが出てきたときに「殿下はあなた!!!!」と思ったローランは多かったに違いない。

MC
ここまでおおよそ3時間くらいが経過しているが、基本的にずっと立っていた。MCに入って穏やかな空気になったので、みんなおとなしく座る流れ。
そうすると壇上のかわみー?が「今からのMCは皆立ちたくなると思うよ!」と煽りだした。
なんや、と思っていたらメンバー紹介!!
もう皆立ったよね。
歌も楽器もダンスも皆の紹介があって、最後にジマングさんから「SoundHorizonKingdom国王!!!Revo!!!」
ここで泣かされるなんて思ってなかった。ありがとうございます。

栄光の移動王国
ずっと好きだった曲です。
イメージでは、演者が皆いなくなった後に、ローランで歌って退場…みたいな。歌詞は暗記していますとも。最後にこれを歌って出るのが今回の一つの憧れでした。で、ハロパではどうなるのかなあ、と思っていたら、陛下から「国歌斉唱!」の号令。
「みんなで歌いたい」と言ってくださったことも嬉しかったし、このためになんだか随分準備してくださったことも伝わった。「歌詞は出ない!」と言われたのでおおヨシ、気合を入れねば、と思ったら割と普通に歌詞出てワロタ。
声出しができなかった頃、国歌にも振付がありましたよね。サビの部分でこれをしてる人が多くて感動しました。わたしも練習はしていったので、その場にいることで、一緒に歌って、振りをして、その場にいることが”一国民である”という自覚とでもいったらいいのか、何とも言えない一体感がありました。会場には本当にたくさんの人がいて、通常は人生が交わらなそうな人も多かったけれど、皆好きなものが同じなんだなあと。
胸に同じ故郷を抱いて同じ王を戴く臣下であり臣民。

MC
なんだかんだで6時開始の9時半…
何度も言うがわたしはライブやコンサートの類には全然まったくもって詳しくない。知り合いから聞いた話で、こういうのは「大体2時間くらいで終わるか?」などと思っていた。アンコールなどがあって長引いたとて、まあ3時間あれば終わるであろう。
大間違いだった。
主催のサービス精神にひれ伏すしかない。会場の時間などは限られていると聞くし、いろいろシビアなのだろうと思うのだが、この国家が終わった後も結構な時間を多くの人で共有できたと思う。

…と、いうところでいつの間にかいないかわみーからの手紙である。
一通り終わった流れだったと思うが、ここでやっと陛下が来た感じ。
わたしは”子供たちをちゃんと連れ帰った保護者”としての側面にほっこりするも、かわみーの手紙の文字が達筆すぎて陛下からは「読みにくい!!」と断罪されてしまった。
そしてさらに置手紙に「バラモスを倒す!」などと書いて陛下から「余計なこと言ってない?」と突っ込まれるかわみー。
陛下は陛下で、やっとやっとやっと来たと思ったらなんだ肩に蝙蝠をびょんびょんと引き連れて。おちゃめさん。

このままおちゃめな雰囲気で終わるかと思ったら違った。
初日最後のMCは、なんだか思うところの多い話があった。陛下曰く、前回のハロパは11年前だったそうだ。わたしは当然それに参加していない。
そして、参加したかったけどできなかった人がいる。いろんな意味で。

「死んでてもいい。次回のハロパに絶対来い!」

わたしが今回ハロパに応募したのは、座席数が多かったということがかなり大きかった。応募したところでキャパオーバーならそもそもチケットすら取れんしね…とすぐに諦めただろう。
ぴあアリーナには1万席以上ある。
こんなわたしでも手が届くのではないか?と思ってしまった。だから、これまではどうせ無理よね~と見送っていたところに、まあ、どうせ無理だし。と応募したのだった。
相場もわからないし当選するとも思っていなかったので、半ば記念受験みたいな。結果、ハロパには2日間行けたのでいろんなことに感謝している。

***

…この後はどうやってホテルまで戻ったか本当に覚えていない。
会場からはかなり近いところだったので迷いようもないのだが、どう電車に乗ったのかも覚えてないし、どこでお酒を買ったのかもあまりわからない。後でスマホを見直したら、観覧車の写真が1枚撮影されていた。どこにもピントが合ってない写真を見て、帰る途中に夢見心地で撮ったんだろう、ということだけがわかった。
外に食事に行ける状態ではなかったので、ホテルの部屋で夕食を取った。そして深く安心して眠った。自分は今横浜に宿をとっている。明日のハロパ2日目には遅刻しようがない、という安心。
寝る前にその日していたマスクをふと見た。涙でべしょべしょに濡れていた。すごい1日だった。

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