れいこうみに、さよならの代わりにありがとうを伝えたい

「月城かなと」「海乃美月」

私はこの月組トップコンビが大好きで、
今の月組が大好きでした。

大好きな人以外にも目を向けて興味を持ち「月組」のことを好きになれたのは、
この2人が率いた組だったからだと、2人の退団を目前にした今改めて感じています。


そして今日まで上級生2番手男役のファンとして複雑な気持ちを抱くどころか、トップコンビへの感謝と尊敬の気持ちが溢れて止まらない毎日でした。

個人的にお2人がいる間にしてほしいと願い叶わなかったこともありましたが、その寂しさ以上に、こんなによくしてもらっていいのかと思った瞬間が何度もありました。心残りはありません。

そして、お2人のファンの方がポストされる現体制やちなつさんへの好意的で温かい言葉に、本当に救われてきました。感謝しかありません。

本当に本当にありがとうございました。



私にとってれいこうみは、プレお披露目から今作まで全てリアルタイムで見た

初めてのトップコンビ

です。

私の宝塚観劇は、れいこうみのトップコンビプレお披露目と共に始まりました。今日までたくさんの素敵な作品に出会い、心を動かされました。

宝塚に出会うまで観劇経験がほとんどなかったこともありドラマや映画なども含め、
作品を見て何度も溢れるほどに涙を流したり、圧倒されたり…そんな経験をしたのは2人の歌が初めてだったように思います。

全国ツアー『ブラック・ジャック危険な賭け』『FULL SWING!』や『DEATH TAKES A HOLIDAY』では、贔屓がいない寂しさはありつつも、純粋にお芝居・作品を楽しみ月組の良さを感じることができました。
全国ツアーあたりから、その時しかないもの、群衆芝居や喋っていない人の演技・表情、下級生に至るまで見れる限り隅々まで見ようと心がけるようにもなりました。


れいこうみと出会い、
れいこうみ率いる月組と出会い、
過ごしてきた今思うのは、
出会う前より"人生が豊かになった"ということです。

色々な感情を受け取り、考え、アンテナを張り巡らせて、想いを寄せた日々は私の財産になりました。

そしてもうひとつ



わたしはれいこうみのつくるトップコンビ像が大好きでした。

れいこうみ体制の月組しか知らない私には、
比べるものもなければ、トップコンビのあるべき姿なんて分かりませんでした。
今でも「トップコンビ」に求めるものや好みは人それぞれだと思っていますし、比べるつもりも月組以外をどうこう言うつもりも全くありません。

が、

集大成のれいこうみは、
私が思うトップコンビのあるべき姿・理想を優に超えていきました。

「君たちは何なの…?」

と私が言いたい()


れいこさんとうみちゃんの関係と変化をそのまま描いたようなお芝居。
今までを振り返り、思い出させ、コンビも1人ひとりでも見せるまさに集大成のショー。

サヨナラショーで
組子に囲まれて真ん中でトップ就任後のショー主題歌を歌ううみちゃん。
最後に2人で幕を下ろしたいと願ったれいこさん。

大劇場の退団挨拶で
"尊敬する"れいこさんと呼ぶうみちゃん。
緞帳前で「月城かなとと海乃美月のコンビ」を見守ってくれたことに感謝を述べるれいこさん。
先に捌けるうみちゃんと、呼び戻して一緒にお辞儀をするれいこさん。


対等に、トップコンビとして、またトップスター・トップ娘役として、1人の舞台人として、舞台に立つれいこうみが大好きでした。

"あなたと2人で"

まさに『DEATH TAKES A HOLIDAY』のように、
共に宝塚歌劇団から旅立つ2人。

1月1日にお披露目公演初日を迎え、7月7日七夕に退団。今日は、プレお披露目初日からちょうど1000日だそうです。

プレお披露目からしか見ていない私が言うのは烏滸がましいかもしれませんが、
まるで美しい物語を見ているかのような、
最初から最後までemotionalなトップ期間でした。


私が初めて出会い、共に時を過ごしたトップコンビが、れいこさんとうみちゃんで本当に良かったです。

美しい世界を見ていたいという想いが、どうか負担になっていませんようにと願うことしかできない私に、
最後まで素晴らしく美しい景色を見せてくれたれいこさんとうみちゃんに、さよならの代わりにたくさんのありがとうを。


きっと未来に、2人の想いが消え残ると信じて。


本日の大千穐楽が温かな空気で包まれ、
皆さまが健康に、笑顔に、無事に、
最後を迎えられますように。

2024.7.7
まっちゃ

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