海へ行こう 鎌倉編その3
・これで鎌倉編ラスト。
・日が暮れ始めたので、海を離れて数㎞先の鎌倉駅まで歩いた。その途中でサムネにしたお店の前を通りかかった。「TSUZUKU」さん。どうやら革製品を販売しているらしい。ちょうど、腰に下げる鞄が欲しかったので入店。店内は寡黙そうな店主さん一人で、店中に鞄や財布が並んでいる。しばらく店内を物色していても、店主さんは作業に集中していて話しかけてくる気配は無い。有り難い。私は物色の最初から話しかけられるのが苦手なのだ。話しかけられると、購入までのカウントダウンが始まってしまうのである。その点、今回はじっくりと商品を見ることができた。
結果、少々というか大分予算オーバーだったけれど、良いバッグを購入。まぁ、お年玉がありますからね……。店主さんも話しかけると色々と教えてくれたし、アフターサービスも万全で「ここで良かった~」となった。旅先で物を買うのは久しぶりだったけど、たまにはイイね。その土地と縁ができたような気がする。
・るんるんでお店を出て、鎌倉駅へ。駅舎が可愛いのは良いですね。駅併設のスタバで新作をめざとく頼んで、鎌倉駅周辺を歩き出した。例によって、スマホは出来る限り使わない縛りなので周囲に何があるかは全く分からない。とりあえず大きな商店街へと足を踏み入れた。
・その商店街は小町通りというらしかった。異様に人が多く、皆商店街の先にある何かを目指しているように思えた。私も人の波に負けじと歩き続けた。しばらく歩くと、遠くに鳥居が見えた。
・鶴岡八幡宮という場所に着いた。無知無知プリンという忌名で呼ばれる私も微かに知っている。恐らく有名なところだ!!寺社仏閣はあまり興味が無いタイプではあるものの、これも何かの縁と思って参拝した。
・1月も中旬だというのに、境内には沢山の人がいた。スーツの男性が多かったのは企業か何かの案件祈願だろうか。
・1月も中旬だから、出店がまばらに五つほどしか無かったのは面白かった。この人達はどういう目的でずっと店を出しているんだろうか。不思議でならない。
・5円をスローインしてお願いを済ませてから帰路へ。
・お土産を買わないことで有名な私ですが、「買えよ!!」と言われる頻度が増えたので、今回は適当に幾つか買いました。誰に渡すとかは決めていないので、私に早く会った順にお土産が手に入ります。
・鳩サブレーを買えば良かったのだが、「ちょっ、無難すぎ笑」と心の中のオタク君が言うので、面白そうかつ美味しそうな地元のお店で買った。毎度、自分の分は買っていないので食べた貴方が確かめてください。
・そんなこんなで鎌倉駅から再び東京へ戻り、自宅へと辿り着いた。中々に面白い旅だった。一人旅の良さが分かったかもしれない。一人じゃないと海で2時間も使えない。
・最後に一つ、書き忘れた話を。鎌倉の海辺を歩いていたらワンちゃんに遭遇した。恐らくポメラニアン。私を見るなり駆けて来て、めちゃくちゃ両足で膝らへんをタッチされた。可愛い。飼い主さんは「何か貰えると思って……すみません。」と恐縮されていたが、全然大丈夫。犬が寄ってきてくれるって良いですからね。回転寿司で注文した炙りサーモンがちゃんと温かいくらいには嬉しいことです。「私も犬好きで~」みたいな世間話をして、何枚か写真も撮らせてもらった。めちゃくちゃ自由に動き回るので、愛されて育てられてるな~と思って微笑ましかった。そんな愛くるしい姿を見て欲しいものの、プライバシーも守りたい。ということで、私が再現したイラストで旅の日記はターンエンドです。