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【ポケカ】「ちょうどいいデッキ」のススメ① ~デッキを自分で組むのは難しい~

毎回勝てるわけじゃないけど、そこまで弱いわけじゃない。
なのに誰もつかってなくて、自分も相手も楽しい。

そんな、誰の中にもある概念、「ちょうどいいデッキ」について考える記事です。

はじめに

ポケモーニング!
関東でポケモンカードを遊んでいるトイ(Twitter:@101pokeca)と申します。

2016年からイベントオーガナイザーとして活動をはじめ、過去に #ファンデッキコンテスト #ヤナトイナイトバトル など、普段見ないデッキが活躍するイベントを開催しており、デッキを組むのが大好きなプレイヤーです。

最近では #ふらだりや #ジムバトルのおためし などでオリジナルのデッキを組んで遊んでいます。興味がある方はTwitterで↑のハッシュタグをさかのぼってみてください。

ちょうどいいデッキとは

簡単に言ってしまうと、Tier4~5くらいのデッキのことです。
例えば、先週「大空洞カミツオロチ」というデッキを組みました。

カミツオロチexは、リザードンexと同水準の耐久力を持ち、330を超えられる青天井の火力を出すことができ、
オーガポンex、キチキギスex、かがやくゲッコウガ、ヨルノズクという、上位デッキにも搭載されるカードの安定性を兼ね備え、ヒスイドレディアVSTARの宇宙ギミックもあり、結論、そこそこ強いデッキでした。

実際、この日も大空洞パルキアに先2手裏剣でカミッチュを2体飛ばされながら勝っています。

当然、この実績だけをもって、Tier1やTier2のデッキと渡り合えると言うつもりは毛頭ありません。
私はジャッジ歴も相当あるため、現代ポケモンカードにおいてこういった珍しいデッキがそこそこの規模の大会で勝つことはほぼないといっても過言ではないということを知っています。
それだけ、昨今の強プレイヤーが使う強デッキというのはちょっとやそっとでは揺るがない強さを持っています。

しかし、ポケモンカードの展開は実はそう複雑ではありません。
どんなに強いデッキでも1ターン止まってしまうことがあったり、またはダメージレースの進行によっては、一定の強さのデッキであれば勝てる可能性は十分あります。

そういった、使っている人は珍しいけどそこそこ上位デッキにも勝てるというレベルのデッキのことを私は「ちょうどいいデッキ」と名付けました。
これは別に流行らせようと思っているわけではないし、そこまでドンピシャな表現だとも思っていないのですが、ほかにできる表現がなかったので、これからそう呼んでいきます。

7年前くらいは私は「ファンデッキ」という概念を啓蒙していました。
しかし当時と比べて今はプレイヤーの使うデッキの水準が上がりすぎて、強さがないデッキは一方的な試合展開になってしまうことが増えました。
5年続けたファンデッキイベントも、そういった背景でいったん辞めました。

もちろんそれでもファンデッキは楽しいのですが、多くの人に必要なのは、強さとオリジナリティを兼ね備えたちょうどいいデッキなのではないかと思っています。

なぜ今ちょうどいいデッキなのか

「ちょうどいいデッキ」が活躍できる環境が戻ってきた

コロナ以降3年間ほど、ポケモンカードの大型イベントはCLしかありませんでした。それに合わせて、ポケモンカードのプロモーションも「強くなってCLに行こう!」というメッセージに代わりました。
その結果、プレイヤーの目指す目標は、サイドイベントのない、ただ実力を競うイベントだけになってしまいました。

言い換えると、実力がないと(少なくとも公式イベントは)楽しめない環境です。
これに合わせてシティリーグの結果速報や、自主大会文化などが多いに発展したのは非常に喜ばしいことですが、オリジナルデッキをつくることに関するノウハウはほぼ発展しませんでした。当然ですね。勝たないと楽しめない環境だったのですから。

しかし、最近やっとCLでもサイドイベントが復活。そして前回のスクランブルバトルはまさに実力がなくても楽しめるイベントです。
スクランブルバトルでは、もちろん勝利数インセンティブはありますが、勝たないと楽しめないイベントではありません。

つまりようやく、デッキを組むことによる楽しさが帰って来つつあると私は思っています。

勝つことを楽しむにはコストがかかりすぎる

ポケモンカード、最近勝てていますか?
いやいや、俺はガチデッキでも勝てるし、特に珍しいデッキを組めなくたって楽しいんだ、と思った方は、無理にこの記事の思想に付き合っていただく必要はありません。
しかし「勝てていますか?」と聞かれて少しでも「ハッ」っとした方は聞いてほしいです。

コロナ以降、ポケモンカードの人口は(正確にはサンムーンシリーズからずっとですが。)ずっと右肩上がりになっています。ということは、常に自分より初心者の人が多く参入してきていました。
おそらく初めて1年くらいは自分の実力も伸びてくるし、自分より経験の少ないプレイヤーとどんどん対戦するので、だんだんと勝率が上がってくる実感を誰もが得られたでしょう。

しかし最近はどうでしょう。勝てる人は固まってきていませんか?なんとなく自分の実力の天井が見えてきていませんか?

勝てなくなってきた原因は、おそらく強い人が強くなりすぎているのだと思います。
実力も熱意も経験もあるプレイヤー同士が固まって、高いモチベーションで時間をかけてポケカに取り組んでるチームがどんどん増えていると感じます。それらはかなり再現性のある強さであり、そこに打ち勝っていくのはなかなか容易ではないでしょう。

ここの議論はかなり主観によるので、そこまで書くつもりはないのですが、要は、勝つことだけが楽しかった方が勝てなくなって、楽しくなくなって離脱してしまうのがもったいないなぁと思うのです。

逆に、最近はほぼ毎月のペースで新しいカードが出るので、自分でデッキを組むことができれば、一生遊んでも遊び足りないくらいポケモンカードを楽しむことができるのです。

デッキを組むのは楽しいけど難しい【とても重要】


いかがだったでしょうか! それではみなさんもデッキをくむのをたのしんでくださいね!!!!!! おわり^^


これだけのメッセージで終わるのであれば本当にクソ記事ですね。

実際、コロナ後も一部のデッキづくり大好きな人から、SNSにてこういった趣旨の発言は定期的にみられていますし、その啓蒙のために活動している方も多くいらっしゃるのも知っています。

しかしなぜ定着しないかというと、強いデッキとも渡り合えるオリジナルのデッキを組むということがかなり難しい技能になるからだと私は思っています。

私も社会人になってからポケカをはじめ、2016年あたりからデッキを組んでいますが、(当時は情報がないのでみんなオリジナルのデッキだった)
自分が組んだデッキが満足に想定通りに動き、しっかり勝てるようになったのは本当に最近のことです。

本当に冗談抜きで、ポケカを初めて5年くらいは自分で組んだデッキはめちゃくちゃ弱かったです。

しかし、今では割と時間のない中で組んだデッキもそこそこ戦えますし、2~3枚くらいの修正で納得いくレベルになるかなという実感があります。

最近料理を始めてから、デッキづくりと料理は似ているなと思うようになりました。
一度おいしい料理を作れるようになると、別の食材を使っても、そこそこおいしい料理を作れるようになります。
デッキづくりも同じで、一度身に着けてしまえば、その後ずっと使える技能だと思います。

今後、noteやTwitterにて、ちょうどいいデッキという概念とともに、強くてオリジナリティのあるデッキと、それを組むための考え方や方法論をたくさん発信していこうと思います。

ぜひ、note、Twitter(@101pokeca)のフォローよろしくおねがいします!

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