ノリの良い元カノの話。最後に笑撃の一言。
野外プレイが好きなのです。
高校生の時の彼女の話ですが、今日もどこで試合をしようかと場所を探していました。
あ、季節は真夏です。
彼女の家のすぐ近くに川があって、そこのベンチでよく座って喋っていましたが、フットサル場があるのは知っていながら知らないような状態。
まぁいつも行くのは夜なので使っているのを見たことがありません。
ですがこの日は試合できる場所を探していたのでものすごく目に留まりました。ものすごくです。目に留まったんです。
そのフットサル場は屋外なので、さらに川沿いなので土手の上からフットサル場が一望できます。
全て見えます。
逆に。これが。良い。
と言うことで今夜の試合会場はここに決まりました。
もちろん彼女も口では嫌がりますが、なんだかんだ私よりも毎回プレイを楽しんでいますので関係に亀裂が入ることはありません。
むしろ最高のアロンアルファになります。
土手を降り、コートの入口に到着です。
誰もいない受付で軽くエントリーを済ませてコートに入ります。
もちろんですが、誰もいません。
最初からエンジンはかかるわけがないので、とりあえずコートをぐるっと1周歩きます。
アップですね。身体を温めます。
そしてお互いにタイミングを図ったかのように試合開始です。
場所は屋外フットサルコート。
センターサークルのど真ん中。
土手から丸見えです。
ちなみにこっちから土手も丸見えです。
お互い様ですね。
そんなこんなで真夏の決戦はしっかり行いました。
誰かに見られているのでは?という興奮と"屋外"という解放感から、
開始20分で試合終了のホイッスル。
お互いに汗だくになり、大の字になってコートに横になる2人。
夏の夜の蒸すような暑さの中で、川に吹く風が火照った体を冷ましてくれる。
まだ興奮がわずかに残っているのを身体は感じています。
おそらく彼女も同じ気持ちだっただろう。
終わった後の一言は大事にしているタイプなので、今この瞬間に合った一言を探していたらゆっくりと彼女が深呼吸をして口を開いた。
そして彼女が一言。
『……ふぅ。ナイスシュートっ。』
初めてこの彼女と付き合ってて良かったと感じた夏の夜の淡い思い出。