引き継がれる愛情
今回は「親子」をテーマにしたお話・・・
私の友達の1人に「めっちゃ空気が読める子」がいるんですよね。とにかく人の気持ちにすぐ気づいて、何も言わなくてもサッと動くことができる。
私自身も、この友人の「他人を理解するスピードの早さ」に助けられた一人です。
本当によく出来る子やなぁ〜って常々思ってたのですがある日、彼女から驚きの言葉を聞きました。
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「発達障害の幼少期」
「私さぁ、小さい頃、発達障害ってか、発育が遅くって・・・
すっごい、ぼーっとした子やったんよ。みんなが出来ることが、なーんもできんし、やから、すぐいじめられたんばい^^;」
私はすごく驚きました「え!●●ちゃんって、最初から空気読める子じゃなかったの!?」・・・なんと彼女は少々期(中学生くらいまで)は、正反対の人間だったそうです。
私は気になりました。
「でも、なんで今はそんなに変わったの?」
すると彼女は「お母さんが、自分にすごく向き合ってくれたからかな?」
と、言いました。
なんでも、彼女の母親は、自分の子供が「発達障害だから」とつけ離すわけでもなく、悩みすぎるわけでもなく、至極、冷静に「人の心とはなんぞや?」とか「自分で考える大事さ」などを教え続けていたそうです。
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「いじめられた時」
私が彼女のお母さんの話で印象的なのが、学校でいじめにあってたときの話です。
学校では、グループのリーダー格の子に気に入られないと、酷い目に合わされるため、日々ビクビクして過ごしていたそうです。
ですが彼女は「親に心配かけたく無い、知られるのが恥ずかしい」と、その事を隠して家でも過ごしていました。ただ、流石に母親は気づいていたそうです。
そこで彼女の母は一言、
「自分にとって必要な人を大切にしなさい。そんな人は大事にしなくていい。言う事なんか聞かなくていい。その人は、あなたの事を大事にしてくれてるの?」
とだけ言って去って行ったそうです。
私はこの話を聞いて「力加減が絶妙だなぁ」とか思いました。多分、その子どもの気質によって対応は変わってくるんだと思うのですが、このいい具合の冷静さがいいなぁと思いました。
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「またそれは引き継がれる」
この、母から受けた「子どもに向き合う」姿勢は、彼女もまた引き継いでいるなぁと思った出来事があります。
これは後日談ですが、
彼女が去年、友達夫婦の子供を預かった時がありました。
しかし、その友達夫婦というのが、なんと言うか・・・子供のお世話を全然しない夫婦だったようで、子どもの躾が全くできておらず、子どもはまるで野生児のように暴れん坊だったそうです。
父親の方は、子どもが泣き叫んでも、店で暴れても、興味がなさそうにスマホゲーをしている・・・そんな様子だったよう。
では、その子を預かった彼女は一体どのような行動をとったのか・・・
もう、めっちゃくちゃ子供を叱ったそうです。
真っ向から「危ない!」とか「それはダメだよ!」とか、子どもが泣いても言い続けたそうです。それはまるで、自分の子どもくらいの熱量でした。
結果、
めちゃくちゃ懐かれたそうです。
その子は彼女を見るたびに、「●●ちゃん!●●ちゃん!」と言って離れなくなったようです。
私は「もう、親じゃん・・・」と、笑いました。
彼女は「子どもって、まぁ、自分もそうだったんだけど、自分に向き合ってるかどうかって結構分かるもんなんだよね・・・。あと、子ども扱いされてるのか、一人の人間として扱われてるかも感じるよね〜」と言ってました。
私は、他人の子どもは叱れないタイプ(なんか罪悪感がある)なので、ちゃんと言える彼女は、愛があるなぁとか勝手に思いました。
今回はそんなお話です・・・
バイバーイ!