渡辺藤一 PROFILE
わたなべ とういち
1937年栃木県生まれ。パステル画家。母(日本画雅号、光風)の影響を受け、10歳より油絵を始める。1954年毎日新聞社主催「全日本学生油絵コンクール展」特
選候補賞受賞。「新制作協会展」入選。銀座櫟画廊にて第1回個展開催。55年都立戸山高校在学中に書肆ユリイカに出入りし、社主・伊達得夫の薫陶を受ける。57年武蔵野美術大学油絵科中退。59年詩画集『いつかの砂漠の物語』(書肆ユリイカ)刊行。ユリイカより出版された女性詩人の詩集や雑誌の表紙装画で活躍。62年吉行淳之介『星の降る夜の物語』(七曜社)、68年三島由紀夫『三島由紀夫レター教室』(新潮社)の装丁を手がける。69−70年『ユリイカ』(復刊、青土社)の表紙を描く。82年作品集『リラの饗宴』『ミモザの微笑』でサンリオ美術賞受賞。84年「銀座三越グランドオープン記念個展」。97年第10回個展開催(銀座秀友画廊)。2007年『現代日本の絵画vol.3』(ART BOX)に作品収録。08年『日日好日暦』(HANA MOON刊)。10年「大岡信ことば館開館記念特別展その4 大岡信コレクション」出品。15年第21回『パステルアーツ展』を主宰。15年技法抄書『甘美な光を孕むパステル』。その後も、画業の傍ら、よみうりカルチャーセンター講師を務め、技法書『光の巣パステル』の編纂にも取り組んでいたが、2021年3月6日病のため帰らぬ人となる。
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