美しいパステル画を描くために...パステルパレットケースの効果的な使い方
パステルは、パレットの上で混色したり薄めたりできないので、必要な色のパステルを全て用意する必要があります。パステルパレットケースは、パステルを色相(赤か青か黄か・・・)ごとに彩度(色の鮮やかさの度合い)、明度(色の明るさの度合い)が一目でわかるように並べられています。そこには色と色との関係がわかりやすい効果的な仕組みが考えられています。
これは”色の倉庫”ではなく、文字通りの”パレット”なのです。
渡辺藤一先生が考案されたパステルパレットケース。
今では同じものは手に入りませんが、色環に沿ったパステルの収納方法などを参考にしていただければと思います。
その1 パステルパレットケースの使い方
パレットケースは蓋つきのメインケースと蓋のないオプションケース 2 枚がセットになっています。使い方は人により異なりますが、ここではオプションケース 2 枚にパステル 192 色を収納し、メインケースは持ち運び用に 192 色をコンパクトにまとめて使っている例を紹介しています(下の写真)。
パステルアーツで使用しているパステルは有彩色 192 色のほかに、無彩色が 14 色あります。上の収納方法では、無彩色はパステルパレットケースとは別の箱などに入れて収納します。
その2 パステルパレットケースの構成
パステルパレットケース全体の構成は、2 つのケースに、パステルを赤・橙・黄・緑・青・紫の 6 段に分けて収納します。ケースNo.1 には手前から赤系、橙系、黄系のパステル。ケースNo.2 には手前から緑系、青系、紫系のパステル。それぞれの色相はさらに 4 つの色相(A~Dの 4 グループ)に分かれていて、明度順に並んでいます。Dグループは彩度の低い色のグループで、それぞれの色味に灰色がかった色のグループです。
その3 パステルケースの中の補色関係の見つけ方
パステルパレットケースには色環に沿って色が並んでいるので、補色関係の色を簡単に見つけることができます。
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