万人坑 ❶ プロローグ(全5回)
【参加の経緯について】
2024/12/7(土) ジェンダー読書会なごや さん主催
直面する学習会 に参加をしてきました。
『中国強制労働・万人坑を辿る』講師: 青木茂さん
お誘いを受けて、日本による中国への戦争加害について学べるということで、ぜひ行かねばと思いました。
というのは、私は常々、大日本帝国時代の加害について知らねばなるまいと感じてきたからです。
こんなに加害について知りたいと思うのは、間違いなく"父"の人間としてのあり方が関係してると思います。
そう、我が父はネトウヨなのです。
文系の高等教育のなかで国際教養を学んできた娘に対して、理系の父は歴史というものを主体的に学んではきませんでした。彼の歴史的教養にはぽっかりと穴が空いており、そこにネトウヨビジネスがズルズルと入り込んで…いまや父はYoutubeで素人や右派論壇が語る"歴史"を信じ込む情けない大人になってしまいました。
「こいつ……かわいそうに……」
ネトウヨの娘としては、そんな親の姿に特大の哀れみを感じつつ、私こそが学ばなければという思いでいます。
父がネトウヨになったのには背景があります。実家は祖父の代からモラロジー研究所という「宗教右派団体」に属しており、現在の父はその地方幹部です。モラロジーがどういうとこかというと、理事長である廣池幹堂(組織のいちばん偉い人)は日本会議のメンバーです。
モラロジーは歴史認識研究問題会を立ち上げ、西岡力や高橋史朗を主要なメンバーとして、主観的で執拗なバッシングを行う悍ましい論文(というには御粗末すぎる文章)の数々を無料公開しております。
嫌韓・嫌朝鮮・反人権・家族信仰を旨としている団体。
宗教右派について知りたい人は『宗教右派とフェミニズム』(山口智美/斉藤正美 共著、青弓社、2023)を読んで‼︎ こちらの動画の17:25〜にも「宗教右派とは概してどのような集団か?」が語られています。
モラロジーと実家は祖父の代からの付き合いのため、家にはモラロジー関連の書籍が山ほどあり、書籍『歴史認識研究問題』もほとんど揃っています。私は宗教右派3世ということになるのでしょうか。
そんな家に生まれながら私は左派のフェミニストです。自分で自分を褒めたい。つらい。だって身近にヘイトスピーチが溢れてる環境で育つんやで?
そんなこともあって「大日本帝国の戦争加害について知らなければ」と考えていたところに、学習会のお誘いを受けたわけです。
講師の青木茂さんからは知見に基づくお話をきかせて頂き、主催のジェンダー読書会さんからは御本を頂いてしまいました。両者には感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
では、次の回から参加してみた感想を書きます。