統一地方選挙2023
20歳で投票権を得てからというもの、
私は今までに4回、選挙で票を投じた。
正直、政治に絶望して棄権したこともある。
だが「あの人やあの主張の候補者は当選させるまい!」と思い直し、投票しては絶望し、投票しては絶望する日々を送っている。
今回の地方統一選挙。我が地域は、どうだろうか。
4/9県議会議員選挙。定数1名のところ、立候補1名。
無投票で、当選していた。
選べてすら、いなかった…。
しかも当選確実のこの人。
どういう人なのか、さっぱりだ。
ネットで調べたところで、全然わからん。
当選したなら当選したでいったい何を主張しているのか、どういうことを実現させたいのか、有権者が理解するべきじゃないだろうか。
まあ今まで碌に調べてこなかった私に非がある訳だが…
総務省のデータによれば、今回の統一地方選、道府議会議員選挙は総定数2262人のうち565人、つまり25%が無投票当選。同じく町村議会議員選挙では4126人のうち1272人で30.8%。つまり、投票なしで"承認"されたことになっている。(※市議会選挙は3.58%で、多くはない印象。)
参考:総務省「第20回統一地方選挙 発表資料」
都道府県及び指定都市の選挙 2.無投票の状況について
市区町村の選挙 2.無投票の状況について
https://www.soumu.go.jp/senkyo/20touitsusokuhou/index.html
しかし有権者がもし候補者への不満を持っているならば、もし新たな候補者が現れるならば、違う候補者に票を投じるかもしれない。
新たな候補者を擁立するにはどうしたらいいのか。
ジェンダー・障害・学歴・職業…いろんな背景のひとが議員になれるように。供託額を下げたり、政治の場でのハラスメント対策(セクハラ,モラハラ)の推進など、立候補のハードルを下げるための「選挙システムの改革」が必要だと感じる。
※今回の地元の選挙では供託金を没収された候補は当選・落選に関わらず一人もいなかった。
個人的に市区町村長/議員までの額なら妥当と思うが、知事・国会議員は高すぎると思う。「売名目的の無責任な立候補」を防げているか甚だ疑問だし…
いずれにせよ、無投票にしてもこれまでの議会でいいのか、このままの行政でいいのか、検討する機会とすべきだろう。
市によっては立候補者に質問して回答を得る(あるいは無回答という回答を得る)活動が行われているようだ。すごい!メディア、こういうことしてくんないかなぁ。
と、ここまでが4/9の感想だ。
今日は4/23 市議会議員選挙。
投票してきたよっちゅー話。
うちの地区の
投票率は全体で50%弱。あとの半分どこいったんや…。
投票地区ごとでみると30%前後くらいかな…少ない…。
個人的な振り返りをすると、
今までで一番調べてから行った。
具体的にはスマホのメモ機能に、
氏名・年齢・職歴・所属する党 or 会派 or 無所属・
ホームページ・SNS情報(Twitter, Facebook)・
政策・これらを読んだ自分自身の印象
を整理してから行った。(みんなにもオススメ!)
これが驚くほど参考になり、面白い。
候補のひとが何に興味・関心があって、普段はどんな活動をしているか分かる。SNSをやっているひと。公務員出身のひと。経営者やビジネスマン。お菓子好きのひと。乗り物好きの候補者に至っては二人もいた。
自分の考えに近いのか?遠いのか?
あやしそうか?あやしそうじゃないか?
政策について具体的に述べているか?
自分の地域の候補者を大きく分けると
❶経営者で資産がある人
❷市役所など行政でずっと働いてきた人
❸公明党員/共産党員
の三つになることも、発見だった。
ジェンダーや貧困についての政策や論点がないなぁ、
とも思った。これからの市政の課題だろうか。
ただ、情報を発信している議員もいれば、発信していない議員もいる(それ自体が選択基準になるが)。
発信が乏しい議員のことは分かっていない。
今回は直接議員に質問したり演説を聞いたりはしていない。ネットが基準になっているのも良くないかなぁと思う。
ともあれ今回は
「ちゃんと調べた!」「ちゃんと選べた!」
という実感を得ることができた。
若者の政治無関心を指摘されたときに
「ちゃんと投票したよッッ」
議員の不誠実や不正が発覚した場合に
「そんな人選んだ覚えはないよッッ」
と言えるように、つぎも投票に行く。