一級建築士学科試験_2 《試験勉強のモチベーションを上げる方法》
皆さんこんにちは。
昨年S資格長期クラスでチューターをつとめたYAP(やっぷ)がお送りします。
今回は学科試験編です。
S資格に通っている方々は、2月末にある最初の効果測定の合格判定テストに向けて学科試験を勉強していると思います。勉強は順調でしょうか。
年明けからあまり効率良く勉強が出来ていない、毎週の小テストでなかなか点数が取れないという方は以前の私の記事を見て勉強方法を改善してみてください。
勉強の効率化について前回は記事を書きました。
今回は継続学習に1番大切なモチベーションの上げ方、学習を少しでも楽しくするために私がしていた工夫についてお伝えいたします。
私は主に製図試験の合格への手助けになる記事を多々書いています。
学科試験については具体的な問題の解説等についてはyoutubeなどに非常にわかりやすい動画がありますので、そちらを参考にしていただくことをお勧めします。
私は学科試験勉強についての取り組み方や学習が楽しくなる工夫についてお伝えしていきます。
それでは行ってみましょう!
まず私は学科試験の受験回数が2回あります。
特に1回目。不合格だった年にモチベーションの保ち方が上手くいっていればと今でも悔やみます。
【不合格だった年、モチベーションをうまく保てなかった原因】
1.模擬試験で全く点が取れない
模擬試験で点が取れないとどんどんモチベーションが下がっていきます。特にS資格では教室ごとに試験結果の順位が名前入りで出るので、その結果を見るとものすごくモチベーションが下がります。
試験後に採点をしていても全然得点が取れないことでやる気がどんどん失われていったのを今でも覚えています。
ちなみに私の初年度合格判定テストの得点は70点満点中32点でした。
計画:11点 / 環境設備:6点 / 法規:5点 / 構造:6点 / 施工:4点
散々な結果でした。順位も教室で下から数えたほうが早く、一気に今年は無理かもしれないなと思ってしまいました。
ただ、今思ってみると合格判定テストは2月末。7月末の本試験までは5ヶ月もあります。
実際このテストで私より下の順位にいた受験生も何人かこの年に合格していました。
その人たちに共通して見られたのはラスト5ヶ月間決して諦めることなく、何か劇的に変えようと行動していたことです。
ある人は仕事の量を調整し、そこから勉強時間を格段に増やす工夫をしていました。
また、ある人はそこから過去問を解き続ける勉強にシフトし、得点を伸ばしていました。
模試での得点が悪いとモチベーションはものすごくっ下がってしまいます。
ただ、そこで勉強を諦めてしまうと負の循環に陥ってしまいます。何か劇的に変える方法を選択し、模試の得点を上げ続けることがモチベーションの維持にもつながります。
2.仕事が忙しすぎて学習時間を確保できない
これは建設業界の仕事をしている人であれば大半が当てはまる悩みだと思います。
ただ、一方で会社のサポート等を受けて時間を確保でき、勉強がどんどん進んでいる人が周りには現れます。
環境の違いを比べてしまい、モチベーションが下がってしまう人も多いのではないでしょうか。
前回の記事で効率的な勉強法について記載しましたが、モチベーションの面では、仕事と勉強を両立できれば、今後の仕事力にもつながるとポジティブに考えることで克服しました。
ただ、仕事の面でもやることを最小限にする工夫と、会議や打ち合わせの無駄な時間をなるだけなくすことを意識できるようになったことで時間に対するモチベーションの低下を払拭することが出来ました。
ただ、環境は最大のアドバンテージです。
会社がサポートしてくれたり、仕事がちょうど余裕のある時期だったり、在宅ワークで隙間時間を勉強に使いやすいなどのタイミングではそれを最大限に利用して一気に合格しましょう。
その環境をうまく利用できずに不合格になり、何年も受験勉強に時間を使うほうがよっぽど時間の浪費になってしまいます。
3.一級建築士資格を持っていなくても仕事のできる設計者が会社に多くいた
正直、これは結構大きなモチベーション低下になった。
会社資格を持っていなくても、法規の知識がしっかりあり、現場の知識も持っている、尚且つデザインセンスのある先輩が多くいた。
その先輩たちを見ると勉強する間もなく、実務をこなし、実際の設計力をつけてきたのだとしみじみ感じ、とても憧れた。
入社直後の私は、資格に魅力を感じず、勉強にすら手を出さなかった。
ただ、経験を積むうちに資格を取得しないと困ること※がわかり、何としても最短で資格を取り切りたいというモチベーションに変えることが出来ました。※プロポーザルの参加資格や管理建築士の重要性等
それに勉強と実務の知識の乖離に試験勉強を始めてから気づき、早くとることの重要性に気づいたこともモチベーションにつながりました。
以上が私の不合格時にモチベーションを保てなかった理由とその考えを変え、モチベーションにつなげた方法です。
ここからは更にモチベーションを上げるために合格した年に取り組んだ工夫についてお伝えします。
【合格した年、モチベーションを向上させた工夫】
1.SNSでの学習記録投稿
instagramやtwitterを使い学習記録の発信を行っていました。
一級建築士試験の学習をしている人も多くいるので、質問をすれば誰かが解答してくれたりしますし、自分の学習進度の確認にもなります。
今は合格者の人が学習法の工夫や暗記項目の覚え方などを発信している人もいるので、それを見るだけでも学習の助けになります。
2.欲望を言語化する
一級建築士を取得した後にやりたいことを、言葉にしてみましょう。
勉強をしていると苦しい時期が必ずあります。一級建築士試験は学科を合格してもまだ製図試験もあるとても難しい試験です。
そんなつらい時にも資格を取る意味を思い出すことは大きなモチベーションになります。
特に一級建築士資格を取った後にしたいことを言語化することは効果があります。
転職して生活を豊かにするでも、建築設計の仕事により力を入れて自分の事務所を作るでもなんでもOKです。
また、短期的な楽しいを作ることも有効です。
「模試で高得点を取ってSNSに投稿して自慢する」でも良いですし、「今月は〇〇時間勉強する」でも良いです。言語化して自分の携帯のメモに残すでも良いですし、SNSで発信したりするとよりモチベーションが上がるかと思います。
月毎等で目標を決めて達成したら自分自身でもご褒美(美味しい物を食べる等)を用意するとより頑張れると思います。
3.人を巻き込む
資格取得をすることで、自分以外にも喜んでくれる人がいると思います。
家族や会社の上司等誰でも良いです。
これは反面失敗してしまったときにはいろいろな人に残念な思いをさせてしまうという一面もありますが、勉強へのモチベーションとしては一番頑張れる要素だと思います。
身近な人だけでなく、資格を取ることで仕事の関係者にドヤ顔出来るや、誰かに自慢したいとの理由でも良いと思います。
とにかく、勉強がつらい時や、うまく成績が伸びないときは自分だけでなく、周りの人を思い出すことでモチベーションを上げることもお勧めです。
また、自分の時間を継続的に投資しているという意識も持ってください。
家族がいる方は、一緒にいる時間を削って勉強をしているかと思います。
罪悪感を持つ必要はありません。自分の時間を資格取得のために投資しているという意識を強く持ち、必ず今年で受かるという気持ちを持ってください。
その気持ちが勉強時間につながり、成績のアップにもつながると思います。
4.得意科目を作る
今自分が一番得点が取れる科目を得意科目として意識してください。
私の場合は法規を得意科目としていました。
得意科目を作ることのメリットは勉強が上手くいかないときでも、自分には得意科目があるから大丈夫だと、思考を変えられることです。
一級建築士試験では総合得点で合格で決まります。
5科目で足切りさえ超えていれば、点が取れなくても合格できる可能性があります。
法規を得意科目とした場合、上記の得点構成でも合格です。
この状況を考えると本試験中もかなり気持ちが楽になります。
是非1科目できれば2科目得意科目を作って確実に合格できるメンタルを作りましょう。
5.ときめく文房具を使う
勉強道具に工夫を加えました。
単なる勉強道具のシャーペンや消しゴム、筆箱等ですが勉強するのが楽しくなるように自分が好きな文房具を揃えて勉強に使いました。
カッコイイ、書きやすい、かわいい、軽い等好みはそれぞれだと思います。
自分で勉強が楽しくなる文房具を揃えてみましょう。
3種類くらい持っておいて、気分転換に変えたりするのもおすすめです。
私の使っていたペン1本目は三菱鉛筆 多機能ペン ピュアモルトプレミアム 4&1です。
メモの魔力を書いた前田裕二さんおすすめの多機能ボールペンですが、シャーペンもついており、程よい重量感もあるのでお気に入りの一本です。
何より持ち手の木目調部分がオシャレな一本です。
2本目はゼブラ シャープペン デルガード 0.5 ブルーです。
芯折れと芯詰まり防止機能が付いており、筆圧が強くても折れにくいシャーペンということで重宝しました。
3本目は使っている人も多いかと思いますが、ぺんてる マークシートシャープペンです。
とにかくマークシートの記載が楽に早く出来るおすすめの1本です。
【科目ごとの勉強のちょっとした工夫】
最後は科目ごとのちょっとした勉強が楽しくなる工夫をお伝えします。
1.計画
①Googleearth建築作品チェック
近年非常に難しくなった作品問題。
マニアックなものは捨てるしかないと思いますが、その分勉強できる範囲での出題でのミスは許されなくなりました。
私は講義や模試でわからなかった作品についてGoogleearthで調べて周辺環境と合わせて覚えるようにしていました。
②計画の試験はスケッチ
課題文は提出しないのでスケッチの上手さは関係ありません。
スケッチを書くことで自分の間違えに気づくことはもちろんですが、理解度も確認できます。
模試では計画と環境だけで時間は絶対に余ります。
スケッチを書いて確認をし、それを製図試験の要点記述のための予習としましょう。
2.環境
①大小関係は語呂合わせやリズムを作って覚える
例えば終日日射量の大小関係。
冬至と夏至のラインを左右に引き、大きい方から「スナト、スナト」とジグザグに記載。
ス:水平面、ナ:南向き、ト:東西向き
これだけで大小関係比較のグラフが出来て簡単な問題に変わります。
3.法規
①タイムトライアル勉強法
法規はとにかくスピードと正確性が命。
法規の問題を解くのに時間を測っていない人はすぐに改善しましょう。
私がやっていた勉強法は週に2回ほど30分で何問の問題を解け、何問正解できるかを計測して記録していました。
問題の種類で多少時間のかかり方は変わりますが、自分の記録をどんどん超えていく感覚はやっていて非常に楽しいですし、成長を感じられます。
4.構造
①構造もスケッチ
構造もやはりスケッチが大切。書くことで文章問題が一気にイメージできるようになります。
②計算問題はyoutube活用
今はyoutubeにたくさん勉強法動画があります。
特におすすめなのが構造力学の解説をしているでめまるさんの動画です。
分かりやすいですし、解き方のポイントまであるので、自分の受験時にも欲しかった動画です。
5.施工
①施工はイメージが全て
私はあまり現場経験が無く、イメージが掴みづらかった為、図解の本を使って勉強していました。
テキストにも図解はありますが、いまいちわかりにくいので、この本をお勧めします。
②数値問題は自分の好きと紐づける
施工で1番嫌なのが大量の数値の暗記。
私は最初から拒絶反応を示してしまいましたが、これこそ知らなければ全く手が出せない問題です。
私は自分の好きなサッカーと紐づけることで克服しました。
サッカー選手の背番号と数値を関係付けて覚えていきました。
好きなことの数字は全く意識せずとも覚えられることを利用して覚えることでむしろ数値問題は得意になりました。
みなさんも自分の好きなことと紐づけることで覚えてみてください。
以上、長くなってしまいましたがモチベーションの上げ方について解説していきました。
本試験までの残り5ヶ月、少しでも楽しく、気持ちを切らすことなく勉強を続けていただけると嬉しいです。
きっと勉強を楽しめた人には良い結果が待っていると思いますので、今日紹介した方法を是非試してみてください!
最後までお読みいただきありがとうございます。
今後も「一級建築士製図試験」についての情報発信、解説を行っていきます。今回の記事が為になったという方はスキとフォローしていただけると嬉しいです。
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