年内最後の通院日は ごほうびつきで
今日は、年内最後の通院治療日。
まずは、よくもまあ、こんなに長いこと、治療ができているよなあと感心しながら、頑張ってくれている自分の血管に、お礼を言う。
大学病院なので、いつでも人はいっぱい。
待ち時間もいっぱい。
老若男女がわんさかわんさか。
その中には、小さな赤ちゃんもいる。
大きい声で、泣いてたりする。
親御さんは、気を使って隅っこに連れていき、必死であやしている。
(こういう時に、ママとは限らない。パパのこともある。)
そんな時に、ついつい駆け寄りたくなる。
気にしんでいいからね。
なんなら私が抱っこしてるから、あなたはそこの椅子に座って、自販機のコーヒーでも飲んどき。
泣いててもいいから。
いつかは泣き止むか、寝てしまうから。
なんなら、お菓子でも食べとき。
ちょっとあなたも休憩タイムをとらな。
と、心の中で、セリフが膨れ上がる。
実際にそんなことを言われたら、不気味でしょうがないな。
でも、そんな小さな子どもの病気は、早く治ったらいいなあと切に願う。
それと、えらそうに妻に威張ってるお爺さんにも、駆け寄りたくなる。
あんた。
いい加減にしいや。
どうせ、1人で病院に来る勇気はないんやろ。
自分1人で話を聞いて、理解する自信もないんやろ。
ほんなら、そこは、文句やなくてありがとうやろ。
ほら、早く言うてみ。
ありがとうって。
ほら、はよう。
と、これまた心の中でセリフがあふれる。
いつの日か、ほんまに声になって、行動になって、溢れでるようなことがあったら、えらいことやわ。
以前、そんな話を友人にしていたら、
案外、もう声に出てるかもしれへんで。
私も、ついつい独り言が声に出てることあるもん。
と言われた。
こっ、こわい。
気をつけよ。
今日のところは、まだ溢れでてはいなかったと思う。
たぶん。
とうことで、今年最後の治療のごほうびとして、
ずっと行ってみたかったパン屋さんで、山型食パンを買う。
初めていくパン屋さんで、神社の鳥居のそばにたたずむようにお店がある。
道に迷って困っていたら、かわいらしい小学生の女の子が案内をしてくれた。
それが、また嬉しかった。
おかっぱ頭で、くりくりお目めで、とてもていねいな言葉遣いの子やった。
パンの精やな。あれは。
食パンといっしょに、バナナブレッドも購入。
これがまた、美味しいのなんの。
ほんまもんの味。(何がほんまもんの味なのか、うまく説明はできないけど、この表現がぴったり。)
もう、明日の朝食のトーストが楽しみでしかたない。
そして、もう一つ。
大好きな珈琲やさんで、豆を2種類購入。
久々に訪れたそのお店。
本当は、お店で飲んでみたかったけど、朝の8時から7時間の病院滞在で、もうヘロヘロの極みだったので、今日のところは、帰宅を優先。
そして、帰宅するやいなや、すぐに飲んでみた。
美味しい。
たまらん。
ほんまもんの味。
頑張ってくれてる血管にも、この美味しさが伝わりますように。
ありがとうな。
今年もたいへんお世話になりました。