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女子W杯のベスト8の賞金より、WBCの優勝賞金の方が安い!?
FIFA女子ワールドカップが佳境を迎えています。
残念ながら、なでしこジャパンはベスト8で終わってしまいましたが、FIFAから登録選手に対して1人当たり9万ドル、約1260万円の賞金が支給されるようです。
これが高いのか安いのか、ネット上で話題になっています。
賞金総額が大幅アップ
今回のFIFA女子W杯は出場チーム数が24カ国から32カ国に増えたことで、賞金総額も大幅にアップしました。
なでしこジャパンは4強進出はなりませんでしたが、FIFAから「出場給」として選手1人あたり9万ドル(約1260万円)が支払われるようです。
ベスト4なら最低でも16万5000ドル(約2310万円)、優勝なら3800万円がもらえるとのこと。
日本のプロ女子サッカー選手の年俸は世界的に見ても高くないだけに、この賞金は大いにモチベーションになったことでしょう。
WBCの優勝賞金が安すぎる
そんな中、一部の野球ファンから疑問の声があがっています。
今年の3月に開催されたWBCの優勝賞金は100万ドル(約1億4000万円)。
さらに、決勝までの勝利に対して積み上がった分を合計した300万ドル(約4億円)が、総額賞金として侍ジャパンに支給されました。
そこから、選手と各チームの連盟に半分ずつ分配され、最終的に選手には675万円+NPBからの報酬=計875万円が支払われました。
同じ国際大会なのに、
「女子サッカーと比べてあまりに安すぎるのでは?」
というのです。
ちなみに、男子サッカーW杯の優勝賞金は、昨年のカタール大会で4200万ドル、約56億円となっています。
規模が違いすぎる
なぜここまで差が出てしまうのでしょうか?
そこには注目度が大きく関わっています。
参加国数を見ると、WBCは20数カ国に対し、W杯は211カ国と比べ物になりません。
世界規模で見ると、野球の人気は限られた地域だけとなっています。
そのため、国際大会だとはいえ、サッカーW杯と比較するとスポンサード価値がないということになるのです。
優勝賞金が安くなってしまうのは仕方がないといえるでしょう。
侍ジャパンには億超えの選手が多いので、
「875万円をもらっても何の足しにもならない」
という発言をした選手もいたようです。
こういった国際大会は、賞金のためにやるものではありませんが、レギュラーシーズンを優先させて出場を辞退選手がいるのも事実です。
WBCがW杯くらいに世界中で注目されれば、もっともっと盛り上がるでしょうね。