餃子の名店とアートで楽しむ皇居周辺。
神田・神保町・東京駅周辺のエリアは言わずと知れた餃子の名店ぞろいのエリア。一方銭湯事情はというと、お江戸の早風呂が影響しているのか、地価が影響しているのか、お風呂の床面積はめっぽう小さい。だから、このエリアで餃子巡りをする場合は、どちらかというとアートとの組み合わせが良い。※トップの写真は、丸の内周辺のビル「東京會舘」の1Fにあるアート。猪熊弦一郎の作品が飾られていて見事。こういう小さな出会いもこのエリアの醍醐味。
昨年リニューアル・オープンしたアーチゾン美術館はもちろん、三井記念美術館に、三菱一号館美術館、秀逸なのが、近代美術館。これらの企画展の前や後に、美味しい餃子をいただくのも至福の時なのです。
銭湯だってアートだ、というのが私の持論ですが銭湯建築の美しさはもちろん、リニューアルしたあたらしい店内を楽しむのも良いですし、ふたつとして同じものがない銭湯絵やタイル画を眺めるのも至極心の癒しになるものです。
東京の銭湯絵には、とかく富士山が多い。その由来は、明治時代までさかのぼる。浅草の巨大な富士山型の見晴台、神田錦町では汽車から眺めた富士山を描いたパノラマ絵の見世物が人気を呼ぶなど、「大きな富士山模型をみんなで楽しむ風習」があったため銭湯の富士山もその名残なのでは?ということのようだ。確かに、私の地元などでは富士山がただでさえ大きく見えるのであえて風呂場では見たことない。
コロナ禍となり富士山のふもとに帰ることもままならない今は♨を巡りながら実は富士山が恋しくて眺めてるのかも知れないなどと思ったりしている。
新しい銭湯に行く度に、ここはどこなのかな?と想像したり、日本に3名しかいないと言われている銭湯絵師丸山さん、中島さん、田中さん、どの人のサインが入ってるだろう?
今日の富士山のどちら側なのか?とか想像するだけで実は楽しかったりする。
美術館とは異なる「用の美」的な「銭湯絵」も是非楽しんでほしい。
さあ、ここで餃子のお話。
神保町の名店といえば創業80年を超える千代田区神田神保町の有名餃子店「スヰートポーヅ」。しかし、コロナ禍で昨年6月に閉店してしまった。意気消沈で向かった先はたまたま見つけたこちらの名店。大きくて美味しい。
そして、神田といえば味坊集団の本拠地で、ラム入り餃子で決まり。
そして東京駅周辺では、最近の大ヒット「東京ギョーザスタンドウーロン」に行ってほしい。
おしゃれでありながら、ひたすら美味しいがかなった珍しいパターン。
このご時世、いつどこが閉店してもおかしくないわけで、ここは行ってみたいなと思った老舗店は安全に過ごせるためのルールをまもった上で、行けるときに行くのがベストだ。それは♨も同じ。いつなくなってしまうかもしれない。銭湯絵だって高齢の二人が、描けなくなってしまったら?という恐れもある。是非、どちらも絶やさない方向で!
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