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餃子御三家群雄割拠の街、天国?聖地?

JR京浜東北線、東京のはしっこ蒲田に親しみのある方は多いだろうか?20代では未知の街、30代ではレトロな夜の街、40代の今は哀愁さえ漂うこの町が実は大好きだったりする。駅構内では「蒲田行進曲」が流れてちょっとカオス(渋―っ、恵比寿やら高田馬場のような明るさにかける)。とはいえ、池袋や新宿ほど大きくもなく、酔いどれのおやじや若者が夜な夜な夜の横丁=ちょっと寂れがちだが味のある東口と西口、バーボン横丁とアジアンがミックスされた味で、粋な町です。前回からこの蒲田には良質な温泉があると力説してきたわけだが、ここは何より🥟御三家が君臨する餃子の街なのだ。
※写真は、東急蒲田駅ビル屋上の観覧車。リニューアルして夕暮れにカラフルな籠が映える。

「御三家」が君臨。

蒲田駅を中心に半径500m以内に実は20軒を超える餃子店が集中している(調べていて、その数にびっくり)。そして「羽根つき餃子」を満州の焼きまんじゅうからヒントを得て作った「你好(ニイハオ)」が総本家と言えそうだ。八木功さんが中国から引き揚げてきた際に興したビジネスだそう。そして、御三家で競い合っている(と思っていた)歓迎(ファンヨン)も、金春(コンパル)ともにすべて兄弟が経営するという訳だから偉大なる餃子一家だ。そして私が御三家とは別に最も好きだと思っている「春光園」まで、金春のご主人の息子さんのお店だという。(納得…私は良く続けて餃子を食べるから、メニュー構成が一緒だったのに気づいてあれ?と思ったり)
この羽根つき餃子、これでもか、という感じでついている店も多いけど、御三家のものはどれも、軽やかで「当たり前でしょ?」っていう感じで自然。

私の中で餃子一族のみなさまの店舗で一応ランキングを付けてみました。あくまで私基準なので、悪しからず。 

1.春光園(しゅんこうえん)本店

推し🥟「水餃子」…甘くてじゅわっと頬張る肉まんのように、生地の甘味を感じる。大きい「水餃子」部門全ランキングで1位!「焼き餃子」は、もちろん羽根つき、皮は厚め。

2.歓迎(ファンヨン)西口店

推し🥟「焼き餃子」...中があつあつ、やはり、皮がうまい、羽はこれでもか!という大きさ。

3.金春本館(こんぱるほんかん)

推し🥟「蒸し餃子」…値段も安く、点心師による正確なピッチのヒダ。蒸して程よい弾力とおなった餃子の皮が餡を程よく包み込み、じゅわっと美味しい肉汁が垂れる。「焼き」の羽根は厚め!大人数で行くのがオススメ(円卓をぐるぐるして注文したい)→今のご時世なので、家族だけで今はお願いしますね。

4.你好(ニイハオ)恵馨閣

推し🥟「焼き餃子」…元祖羽根付き餃子。しかし、いつも火力の問題か少ししなっとしている気がするのは私だけ? ※写真は池上店のものです。 

調べていると、まだまだ御三家出身、親族ではないが修行をしていたなどと「一派」が出しているお店「餃子one」など、私も未体験のところもある。冒頭にも書いたが中華のみならず、焼き肉「ホルモン松阪路」や、「平壌冷麺食道園」、ベトナムの「ミ・レイ」やタイの「アミーゴ剛」、未体験だが台湾屋台料理の「シライル」、立飲みのレバーランドピザランド、強烈な女将が印象的なお好み焼きの「福竹」など、美味しすぎるモノモノには事欠かない。 そして、忘れないでいただきたいのだが、ここは人情溢れる温泉銭湯の聖地でもあるわけだから、是非セットで楽しんでもらえればと思います。温泉につかって癒されている夜の出勤前のアジア系のお姉さん方と話たり、日本の多様性を凝縮したようなこの蒲田という街、まだまだ探索し甲斐がありそう。夜は20:00~が楽しい街。一刻も早くコロナ禍が収束し、皆さんが生き生きと、堂々と活気ある営業を続けられることを願ってやみません。

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