"中学生プロジェクトリーダー"が、宇宙に届けた応援とは?
「すべての仕事は、だれかへの応援。」
このインタビュー連載は、CHEERSに関わるひとたちの「CHEERSな生き方」を知っていただくために始まりました。
第一回目のインタビューは、CHEERS最年長メンバーの佐野さん。自身のラリーチャレンジという挑戦を通して、応援を届けていました。
そして、今回はCHEERSの"CEO(チーフ・エバンジェリスト・オフィサー)"である中学2年生のKAHOです。
実は、CHEERSの前身であるコドモクリエイターズインクは、彼女のために始まりました。そして、彼女のような好きややりたいを追いかける全国のこどもたちのために、CHEERSが生まれたのです。
そんな、応援を一身に受けてきたKAHOが、あるプロジェクトのリーダーに就任。応援隊長として、ある人たちへ応援を届けてきました。ぜひ彼女自身の手で綴られた応援の軌跡をご覧ください。
*
みなさんH3ロケット打ち上げ失敗というニュースを聞いたことがありますか?今年、JAXAが打ち上げた新型ロケットH3ロケットが2度失敗をしてしまいました。
打ち上げが失敗してしまったJAXAをメディアや、世間はひどく批判します。
宇宙が好きで打ち上げをずっと楽しみにしてた私は、打ち上げが失敗してしまったことですごく悲しい気持ちになっていました。しかし、その後、世間からJAXAへの叩かれようをみて私は打ち上げ失敗の何倍も悲しみを感じたのです。
そんな時私は一通の手紙を目にします。
「パパ がんばれ
ぶじにうちあげてね
つまずいてもつまずいても
ぜったいにたちあがれ
H3をうちあげろ! 」
この手紙はロケットエンジニアのお父さんに息子さんが送った手紙です。
私はそれを読んですごく感動しました。
たった数行で人を感動させることができる、そんな応援の力の凄さを感じたのです。
そして、私はH3ロケットを応援しようと決めました。
少しの応援でもその声がJAXAに届いて少しでもJAXAの皆さんの励みにしたい。そこで立ち上げたのがH3ロケット応援プロジェクトでした。
このプロジェクトでは、宇宙が好きな人、そうでない人、子供、大人、関係なく、JAXAを応援したい!そう思った人が集まってメッセージを届けられるように。それがこのプロジェクトがやりたかったことです。
まず、私たちはチアーズが主催しているヘンテコタウンというイベントに参加し、プロジェクトにかける思いを話しました。すると、大きな模造紙二枚分にたくさんのメッセージや絵で応援の声が寄せられていました。
他にもオンラインでもメッセージを集めると、本当に本当にたくさんの一人一人の思いがこもったメッセージが私たちの元に寄せられました。
このプロジェクトはこれだけで終わりではありません。このメッセージたちをJAXAに届けるまでが私たちの役目。
たくさんのアポを取ったのち、私たちはなんとH3ロケット打ち上げのプロジェクトマネージャーをしている方とに直接お会いできることになりました。
当日緊張しながら、JAXAに入るとそこには笑顔で待ってくれている、皆さんがいました。私はプロジェクトにかけた思い。JAXAの皆さんへの応援の気持ちを話し、たくさんのメッセージを渡しました。
するとJAXAの方々はすごく感動してくださり、「私たちが日々失敗を繰り返しながら宇宙開発をしているのは、応援してくれてるみなさんのためです。そう改めて思い出させてもらいました。ありがとう。」そう話していました。
たった1人の思いからたくさんの人の心を動かすことができる。みんなの思いは、誰かに届いてその人の励みに生きがいになることすらある。人の思いはどれだけの影響力があるのか今回のプロジェクトで身に染みて感じました。
このプロジェクトはたくさんのメッセージが集まり、JAXAの方にメッセージを届けられた。しかし、まだこのプロジェクトは終わっていません。次は皆さんの番です。このブログを読んで少しでもなにかにチャレンジしよう。自分の思いを伝えてみよう。そう感じることができてこのプロジェクトは終わりです。
思いはどんどん繋がっていきます。その思いはいずれ大きな感謝として帰ってくるかもしれません。誰かを思い行動する。それが周りのみんなを笑顔にする一番乗り近道なのかもしれない。それがこのプロジェクトを通して感じたことです。
そのことに気づけたのは、プロジェクトに協力してくれた大人たち、そして、応援の声を届けてくれた方々のおかげです。
本当にありがとうございました。
最後にプロジェクトで集めたメッセージや写真などを動画にしてまとめてあります。下にリンクを貼っておくので是非そちらもご覧になってください。
KAHO.
*
このプロジェクトは、「H3ロケットを応援し隊」としてスタートし、#届け!を合言葉に、つきすすんできました。ロケットよ、宇宙に届け。応援よ、挑戦する人たちに、届け。
そうしてたった1ヶ月で集まったのは100名以上の応援の声でした。
JAXA H3ロケット開発メンバーの皆さんに応援を届けた様子は、宇宙好きはみんな知っているあのNHK番組「コズミックフロント」さんでも放映いただき、なんと放送後も応援の声が集まっているそうです。
https://twitter.com/nhk_space/status/1675761295998480385?s=20
波紋のように広がっていく、応援。
エバンジェリストとは、"伝道師"のことです。
あらゆる素敵な人たちから応援をたくさん受け取ったKAHOだからこそ、受け取った応援は、次の挑戦するひとへ。
そんな彼女のCHEERSな生き方を、これからも見守っていきます。