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「宗教は若い世代と協力して」ロゴ作者・濵田こころさん㊦

《京都芸術デザイン専門学校2年、濵田こころさん=取材当時(19)=は、文化時報創刊100周年記念ロゴだけでなく、絵本とグッズ制作の勉強をしている》

――これからの目標を教えてください。

 「卒業後はデザイン会社への就職が決まっているのですが、今回の経験を仕事に生かしたいと思います。すごく勉強になりました」

 「将来は、やっぱり絵本作家に憧れます。物語を考えるのが好きですし、ゼミで学んでいるように、グッズまで作れればいいなと」

――最近は紙離れが進んでいて、新聞を読まない方が増えています。

 「母が絵本をたくさん持っていたので、私は子どもの頃から紙をめくることに親しみがありました。紙の匂いや手触りが好きなんです。デジタルの絵本もありますが、取って代わってほしいとは思いません。新聞も、紙の新聞が残ってほしいですね」

 《宗教は医療や福祉などさまざまな分野から期待が高まる一方、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題などで風当たりが強まっている側面もある》

――どうすれば「宗教と社会をつなぐ」ことの大切さを、濵田さんのような若い世代に理解してもらえるのでしょうか。

「私を含めて学校には宗教に関わったことのない人が多く、この授業を通していろいろなことを初めて知りました。例えばものづくりなど、宗教と協力して一緒に何かできれば、もっと接しやすくなるのではないでしょうか」

――文化時報創刊100周年の記念ロゴも、そのきっかけになればいいですね

 「そう思います。宗教へのイメージが柔らかくなる。社会の人々が宗教にちょっと興味を持ってくれる。そんなきっかけになってくれれば、うれしいです」


濵田こころ(はまだ・こころ)2003(平成15)年1月、滋賀県近江八幡市生まれ。県立八幡高校卒業。京都芸術デザイン専門学校ビジュアルデザインコース2年。好きな絵本は『バムとケロ』シリーズ。