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死ぬまでに見たい100台  アルピーヌ・ルノー A110(初代) 

4台目はアルピーヌ・ルノー A110です。
これも 東麻布の外車ディーラーの店頭に鎮座しておりました。
アルピーヌ・ルノー A110は、1963年から1977年まで生産されたフランスのスポーツカーで、特にラリー競技での成功が際立っています。この車は、アルピーヌ社の創設者ジャン・レデレによって開発され、軽量で高性能なスポーツカーとして設計されました。A110のデザインは、バックボーンフレームシャシーにFRP(繊維強化プラスチック)製ボディを組み合わせたもので、非常に軽量かつ剛性が高い構造を持っています。初期モデルは1100ccのエンジンを搭載し、その後1300cc、1600cc、1800ccとエンジンバリエーションが増えていきました。特に1600Sモデルは約730kgという軽量さを誇り、優れたトラクションを実現するRR(リアエンジン・後輪駆動)配置が特徴です。

A110はラリー界での成功により名声を得ました。特に1971年にはモンテカルロラリーで1-2-3フィニッシュを達成し、その後も多くのラリーイベントで勝利を収めました。1973年には世界ラリー選手権(WRC)の初代チャンピオンとなり、6勝を挙げて147ポイントを獲得しました。この成功は、A110の軽量性と優れたハンドリング性能によるものであり、当時の競合車両に対して圧倒的なアドバンテージを持っていました。

A110の意義は、そのデザインと技術革新だけでなく、モータースポーツにおける影響力にもあります。アルピーヌはWRCの初代マニュファクチャラーズチャンピオンとして、その名を歴史に刻みました。また、この車はフランス製スポーツカーの象徴ともなり、多くの自動車愛好家やコレクターにとって憧れの存在です

難易度★★☆☆☆


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