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<第2回>バレンタインデーは経済の一大イベント!チョコとお金の甘〜い関係
昨日 2月14日はバレンタインデー でしたね!
“バレンタイン”といえば恋人や友人、家族といった想い人に自分自身の想いを込めたチョコを渡す一大イベントですよね!
チョコを巡る悲喜交々があった人もいるのではないでしょうか?
様々な「恋」や「愛」にとってバレンタインは超ホットな日かもしれませんが、
経済の世界でも超ホットな日なんです!
「バレンタインと経済って関係あんの!?」と思われるかもしれませんが・・・あるんです!
バレンタイン(の翌日)という事でチョコでも食べながら 「バレンタイン経済学」 を楽しく学んでいきましょう!
バレンタインデーは経済の祭典!?
“W杯“と言えば“サッカーの祭典“ですが、“バレンタイン“と言えば“経済の祭典“ と言っても過言ではありません!(僕はサッカー狂なのでサッカー例え、ちょいちょい出てきます。ご勘弁を)
バレンタインはチョコ業界のみならず、経済全体を動かす大イベントなんです。
特に、アメリカや日本では バレンタイン関連の消費がとんでもない額 になっています。
アメリカでは2023年のバレンタインデーの消費額は259億ドル(約3兆4000億円)にも達しました!
2024年はさらに増え275億ドル(1米ドル=150円で換算すると4兆1250億円!)になると予測されており、まさに「愛が経済を動かしている」状態 ですね。
※ちなみに日本の国家予算である文教及び化学振興費(教育や科学技術発展の為に使用される予算)が4兆円程度。この金額を米国はバレンタインで生み出していると考えるとこの金額がいかに大きいか分かりますよね!)
一方、日本では日本記念日協会によると、バレンタインデーの市場規模は 1300億円以上にもなり、ハロウィン(約1240億円)を超える規模です。
米国に比べると規模は小さいですが、「チョコを渡す1日」の金額と考えると大きいですよね。
バレンタイン商戦に湧く業界
バレンタイン商戦で盛り上がるのは チョコレート業界だけではありません。
様々な業界がこの時期に売上UPします。
✅百貨店・デパート→「チョコの祭典」と称して、高級チョコを販売
✅スーパー・コンビニ→手軽な義理チョコや友チョコを大量販売
✅レストラン→バレンタイン限定ディナーを提供
✅花屋さん→真っ赤なバラが飛ぶように売れる
✅アパレル業界→「バレンタインデート服」の需要増
✅ジュエリー業界→ペアアクセサリーや婚約指輪の販売強化
「バレンタインだから」と財布のひもが緩みがちなのを、企業はしっかり狙っているんです!
チョコレートとインフレ:甘くない値上げの話
ここ数年、世界中でインフレ(物価上昇)が話題になっていますが、その影響は バレンタインのチョコにもしっかり出ています。
2025年、チョコ1粒の平均価格が418円(税込)に!これは昨年より23円(5.8%)の値上げで、調査開始以来初めて1粒400円超えという高値更新です。
1粒400円超えって・・・チョコ高っ!!!何でそんなに高くなってんの!?っと思いませんか?
主な理由は以下の3つです。
1️⃣カカオ価格の高騰(カカオショック)
→ 産地(ガーナ・コートジボワール)での天候不良・収穫量減少により、カカオ豆の価格が急上昇。
2️⃣円安と輸入コストの増加
→ 日本はカカオを輸入しているため、円安になるとチョコの原材料費がアップ。
3️⃣物流・包装コストの上昇
→ 燃料費の高騰で輸送コストが上がり、さらに包装材の値段も上昇。
こうした要因が重なり、チョコレートの価格はじわじわ値上がりしているんです。
さらに「シュリンクフレーション」という現象も。
これは「値段は変わらないけど、内容量が減る」 という実質的な値上げです。
「なんかこのお菓子、昔よりサイズ小さくなったな〜。」と思った事ないですか?うまい棒とか。それがシュリンクフレーションです。
変わるバレンタイン文化:義理チョコの衰退と高級化
日本のバレンタイン文化の一つである「義理チョコ」。
「義理チョコだけど貰えた!」とバレンタインをかろうじて良い思い出にしてくれた義理チョコ文化ですが・・・。最近は縮小傾向です。
実際、多くの企業では「義理チョコ禁止」になっているところもあるそうです。
そして、義理チョコが減った分 「本当に欲しいチョコ」にお金をかける傾向が強くなっています。
✅「友チョコ」→友達同士で交換するカジュアルなチョコ
✅「感謝チョコ」→いつもお世話になっている人へのお礼チョコ
✅「ご褒美チョコ」→自分へのプレゼントとして高級チョコを購入
✅「推しチョコ」→推しのアイドルやキャラにちなんだチョコを買う
企業もこれに乗じて「◯◯チョコ」という新しいコンセプトを生み出し、市場を拡大し続けています。
おわりに:バレンタインを通して経済を学ぼう!
バレンタインデーは単なる恋愛イベントではなく、経済を大きく動かすビッグイベントです。
✅チョコ業界だけでなく、さまざまな業界が恩恵を受ける
✅インフレの影響でチョコの価格はじわじわ上昇
✅義理チョコ文化の衰退とともに高級チョコ市場が拡大
普段「経済って難しそう」と思っている人も、「バレンタインデーの話」から経済の仕組みを知ると、なんだか面白く感じませんか?
経済は私たちの身近なところにある!
バレンタインデーのチョコを通じて、経済の流れを考えてみるのも面白いですよね。
「来年のバレンタイン、チョコの値段はどうなるかな?」
そんな視点で楽しんでみると、ニュースの見方も変わるかもしれませんよ!