46個目の『しつもん』
第四十六日目
昨日は、【推敲】について考えてみました
一度書いて終わりではなく、何度も練り直し、鍛えあげ、研ぐように
文章を整えていく
人も、文章も同じ…
繰り返し繰り返し行うことで、内面は熟成され、表面は輝きを増して、美しさが積み上がっていきます
さぁ、今日も「磨き上げて」いきましょう♪
今日の『しつもん』は
【書かないことは何ですか?】
です
今まで「書くこと」ばかりを取り上げてきましたが、
もうあなたは、お気づきのはずです
書こうとしたけれど、書けなかった言葉のいかに多いことか!
書こうとしたけれど、『書かなかった』言葉の中にも大切な事が埋もれていることを!
書こうとしたけれど、『書かない』のには理由があることを!!
「ドーナツ」には【穴】がありますが、埋めてしまっては「ドーナツ」ではなくなってしまいます
ドーナツをドーナツたらしめるのには【ドーナツでないもの=穴】が必要
日本人は『無』の美学をよく知っています
省略すること、そこに【無いこと】で表現している大切なものがあることを
天下人の太閤秀吉をもてなすのに、茶人の千利休が施した『しつらえ』の有名なエピソードがあります
『そこにある』事と『そこには無い』事は、表裏一体
あなたが、【書こうとすること】を際立たせるために、あえて【書かないこと】を選び、そこから取り除くこと
文章を書くのは、自分の中の心の『塵(ちり)を払い、垢(あか)を除く』ようなものかもしれません
今日は、ここまで