100smile看護師による○○
赤ちゃんの事故について ‐窒息編‐
はじめまして。
100smileの看護師です。
あれ?助産師さんじゃないの?
と思われる方もいるかともいますが、私は看護師です。
大学卒業後、これまで、小児病棟の看護師を経験したのち、
今は、大学の教員をしています。
健康なこども、病気やけがでつらい思いをしているこども、心が弱っているこども・・・
さまざまなこどもを見続けて、かれこれ、20年以上になります。
私からも時々、こどもを中心とした情報を発信していく予定です。
どうぞお付き合いよろしくお願いします。
初回は赤ちゃんの事故についてです。
さて、みなさんはこどもの死因について考えたことはありますか?
こどもの死因の上位に「不慮の事故」が必ず入っています。
同じくこどもの死因の上位にあがる「先天性疾患」や「悪性新生物」に比べれば、「不慮の事故」は対策を講じることによって、事故発生のリスクを軽減することは可能です。
こどもの死亡を防ぐためには、まずは事故を予防することが重要です。
そこで、赤ちゃんで最も多い事故が「窒息」です。
消費者庁の事故情報によると、下記のような赤ちゃんの窒息事故が報告されています。
・うつ伏せで寝て、顔が柔らかい寝具に埋もれて窒息
・掛布団やスタイ(よだれかけ)が口と鼻を覆って窒息
・添い寝している家族の身体の一部に圧迫されて窒息
・ミルクの吐き戻しによる窒息
対処法として、赤ちゃんを大人用ベッドではなく、できるだけベビーベッドに寝かせるだけで事故は大きく防ぐことができます。もし、大人用の布団やベッドで赤ちゃんを寝かせている時には「事故が起きやすい環境」であることを認識しましょう。
認識するだけでも、事故の発生を予防する効果はあります。
また、哺乳後のげっぷがうまく出ないときは、赤ちゃんを横向きに寝かせるだけで、窒息を防ぐことができます。
事故は、こどもの健やかな成長にとって重大な問題です。
日ごろから「事故の芽」を摘み取って、こどもたちの笑顔を守りましょう!