迷ったときは、教育学部。
間もなく大学受験シーズン。受験生はもちろん、受験生をサポートするご家族の方も、体調管理や勉強のサポートを毎日お疲れ様です。希望の大学が決まっている方はその学校に向けて勉強をされている事かと思いますが、明確に決まっていない方、教育学部に行くのはいかがですか?
■私の大学受験
私は小学校1年生の時の担任の先生に憧れて、小学校1年生の時からずっと学校の先生を目指してきました。
家が裕福ではなかったため、大学進学は学費が安い国立大学しか選択肢が無く、自宅から通える場所という様々な条件から、進路希望は京都にある国立大学の京都教育大学の一択でした。もし京都教育大学に受からなかった場合は就職というのが決まっていました。
中学校の頃から勉強はある程度頑張っていましたので、当時の担任の先生からは進学校を強く勧められていました(堀川高校や嵯峨野高校など)。
しかし進学校に入学できたとしても、そのクラスの中で最下位だったら、成績が悪くなってしまう。成績が悪いと国立大学の公募推薦では受からない可能性があるため、出来るだけ成績をオール5に近づけられる高校に行く方が有利なのではないか、と考えました。
そこで、当時は地元の中学生が誰でも進学できるという普通の高校、地元の「亀岡高校」の進学クラス(文系)に進学したのです。(現在は亀岡高校も進学校の部類に入っているようですが、当時は普通でした。)
亀岡高校の進学クラス(文系)は3年間クラス替えもなくみんなで一緒に勉強したり教えあったりする良い仲間ばかりでした。そんな中で、部活動(軽音楽部)も楽しみながらしっかり勉強に打ち込むこともでき、無事に内申点となる高校2年生の3学期の成績はオール5を取得。公募推薦に合格し、京都教育大学に入学することができたのです。
■教育学部の授業は厳しい
晴れて京都教育大学に通えることとなったのですが、大学生活は想像以上に大変でした。一般的な大学に比べて、やはり「人に教える」ということを目標として学ぶこともあり、単位を取るのが大変…!!!
私は高校の英語の先生を目指していたのですが、大学までの通学1時間30分の電車の中では、毎日英語の教科書と辞書を開けて勉強し続けていました。(満員で立っていても勉強!)
しかも、めちゃくちゃ厳しい先生がいて、その先生の単位が必修だったため、単位を落とすと留年確定みたいな授業まで…(実際に留年した人もチラホラ)
教育実習も主免(メインの免許)と副免(サブの免許)の2回に加えて障害者福祉施設での実習の合計3回行かなければいけません。(当時。今は変更もあるかも?)
毎日めちゃくちゃ勉強する上に実習の準備や模擬授業の準備をし、実習ではヘトヘトになり(副免の小学校の実習の時、あまりの過酷さに倒れて1日休んだ…)、お金も必要だから夜23時まで塾でアルバイトをし、卒論ではアルバイト先の塾で実際に英語の指導の実験でデータを取得させてもらいながら英語で卒論を書く、という4年間を過ごしました。(2回生の冬にはオーストラリアへ留学にも行きました!)
ちなみにその合間に軽音楽部→ダンス部にも所属しており、今となってはどうやって過ごしていたのだろうと思うほどの過酷なスケジュールだったと思います。
他の大学に通っている友達は、アルバイトをしながら楽しそうに毎日過ごしているのを見て、何度も羨ましいと思った一方で、自分の夢に向かってひたすらに頑張っていたわけです。
■教育学部は人生でお役立ち
こんなに大変なことを網羅したら、「そんな大変なことやりたくない!」と思われるかもしれませんが、想像以上にこれらの経験が社会人になってから役に立ったのです。それは、教育現場ではありません。普通の会社員ですら、役に立ったのです。
教育学部では、幼稚園・小学校・中学校・高校と様々な年代の対象に向けて、どうやって勉強を教えるのかを学びます。もちろん自分の希望の年代を主免として選ぶことができるのですが、
ということについても、先生はもちろん、私たち学生も意見交換しながらみんなで考える機会が本当に沢山あります。
そういった学びは、今こんなところで大いに役に立っています。
社会人になると、年齢とともに部下や後輩がどんどん増え、教育係になったり人事部に配置されたり、チームのリーダーになったりすることが多くなります。結婚して子どもが生まれると、子どもになんでも教えないといけなくなります。
そんな時、私たち教育学部出身は、それについて必死に勉強し、学んで、あらゆる選択肢をディスカッションしてきた経験から、そんなに苦に感じることなく実践できるのです。
今、大企業の社員研修などでお話をさせていただく機会を頂くのですが、社会人になる全ての人が教育学部で学んでいたら、困らないことも沢山あるんだろうなぁと実感することも多々あります。
■経済的優位性
更に、社会人として必要な能力が教育学部で身につくだけでなく、もし子どもが生まれた場合は、大変コスパが良いのも良いところです。
例えば小学校受験や中学校受験はもちろん、小学生になると毎日のように宿題が出され、毎週のように漢字や算数の小テストがあります。
勉強に心配なご家庭は、家庭教師をつけたり塾に通わせたりと、様々な勉強のサポートをされている事かと思います。
しかし、私は小学校・中学校・高校の教員免許を持っていますし、教えることが苦ではありませんので、自宅で私が子供に教えています。
小学校1年生から塾に通ったとすれば、義務教育の中学校卒業まででいくらかかるでしょう?仮に月2万円の塾に、子供2人を通わせるとすると…
もしこれを自宅で親が教えられれば、それだけで432万円稼いだのと同じことになります。送り迎えも必要ありません。
現に、我が家では必ず毎日子どもたちと一緒に宿題や勉強をしており、私が子供たちの習熟度を見たうえで、必要な学習の追加や九九の暗唱など、あらゆる方法で毎日少しずつ継続しています。両親が共働きでも無理なく続けられます。
今となっては本当に大学時代に頑張ってきてよかったと感じるものです。
尚、幼稚園教諭免許や図書館司書教諭の免許は、小学校の免許を取れる条件を満たしていれば、4回~12回程度の授業出席を追加するだけで免許が取れますので、大学時代に私はどちらも取得しました。
将来、様々な仕事に転職を検討する場合でも、免許があれば有利に転職活動をすることもできるのではないでしょうか。
まだ何をしたいか決まっていない方がいらっしゃれば、ぜひ将来的に様々な場面でずっと役に立つ、教育学部に進学されることをお勧めします。
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迷ったときは、
教育学部
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株式会社minitts
代表取締役 中村朱美
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Thanks!!
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