ボタン力|部活的組織最強説!|PRESIDENT-SHIPS
やる気が出ない。モチベーションが湧かない。チームの覇気がない。そんな時、元気が出るボタンやモチベーションが上がるボタンがあったら押すのになぁ~と思うことがあるのは自然なことです。そんなボタンを押す力についてのお話。
■漫画の世界では、よくある設定。
ボタンを押したり引っ張ったりすることで、変身できたり動作を停止したりすることができるのは、様々な漫画でも描写されているので、結構よくある設定です。
漫画の設定というのは、私たちが普段から
「こんな世界があったらいいのにな~」
「こんな風になりたいな~」
という世界観が描写されることが往々にしてあります。
つまり、ボタン一つで別のモードになれる、というのは人間の憧れなのかもしれません。
■モチベーション・やる気とは
心理学的には、モチベーションとは「行動を起こさせ、目標に向かって維持する心理的機能のこと」とされています。
私たち人間の脳の奥の方には、線条体という部分があり、モチベーション、やる気、意欲の中核は、この線条体にあるようです。ここが活性化していると、やる気や意欲がある状態=やる気スイッチがONと考えられます。
線条体は、行動や運動の開始・持続・コントロールなどに関わっており、更に線条体は快感の中核である側坐核を含み、側坐核は報酬(見返り)や快感と深く関わる中核とみなされています。この線条体で【行動】と【快感】が結びつきます。
つまり、実際に行動をし始めたり、【この行動をすると、こんな見返りや快感が得られる】ということを予測できるようにしたりすると、線条体を活性化することができて、やる気スイッチをONにできるというわけです。
★モチベーションを維持するために必要なもの
もう少しだけ心理学的に考えてみると、人が自発的に行動を続けるには下記の3つの欲求を満たすことが大事だとしています。(外発的動機と内発的動機という考え方をまとめた理論の一つ、Deci氏とRyan氏が発表した『自己決定理論(Self-determination theory)』より)
1.自律性の欲求 (Autonomy):
自ら行動を選択し、主体的に動きたいという欲求。他者に強制や要求されたのではなく、自ら始めて終わりも自ら決められること。
2.有能性の欲求 (Competence):
自分はできる、能力がある感じることへの欲求。これを満たすために知識を増やしたり、新しいスキルを身につけるために練習に励んだり、成長を促すために行動する。
3.関係性の欲求 (Relatedness):
他人と互いに尊重しあえる関係を作りたいという欲求。深い友情や親密な関係を築きたい、集団に属したい、社会に貢献したいという欲求が含まれる。
この3つの欲求が満たすことができれば、人は継続して自発的な行動を取り続けることができると考えられています。
★やる気を損なう3つの要因
モチベーションを維持するために必要なものがある一方で、反対にやる気を損なう3つの要因というものがあります。
A.目標が見えていない
やる気を出したくても、どこに向かっているかがわからなければ、やる気は出ない。
B.目標が高すぎる
挑戦する前から「こんなのムリだ」「絶対に達成できない」と諦めてしまう。
C.自己イメージが極端に低い
あまりに劣等感が大きい場合、やる気が最初から損なわれてしまっている。
この「モチベーションを維持するために必要なもの3つ」と「やる気を損なう3つの要因」を理解すれば、あとはそれぞれを組織に落とし込んでいけばいいと思いませんか?
■部活的組織最強説?
この「モチベーションを維持するために必要なもの3つ」と「やる気を損なう3つの要因」を見たら、私は学生時代の部活動を思い出しました。
そもそも学校の部活は、お金が稼げないどころか、部費を支払ってまで参加しないといけません。必要な道具や衣装も自費で購入し、試合の際に交通費も負担します。それでもみんな毎日のようにモチベーション高く、何年も継続できる秘訣は、まさに心理学的にも上記のとおりですね。
これを、仕事に活かすのはどうだろう?
私は会社を作るとき、そう思って組織を作りました。
■部活的に働こうぜ!
そんな堅苦しい事言ってないで~!
社長から、上司から、もっと楽しく部活的に働きませんか?
私たち佰食屋は、「1日100食提供する」という明確な目標があります。飲食店経験者が少なく、ほとんどみんな初めて取り組む仕事内容です。営業時間(11時~14時30分)は「試合」と表現することがあります。仕込みと片付けは「部活時間」のようです。本番である営業時間(試合)のために仕込みをしたり掃除をしたりします。営業時間(試合)以外の時間は私語自由・音楽自由(爆音で流している日もあるらしい。笑)・仕事の順番自由・担当変更自由です。
私たちは、まるで部活をするかのように働き、仕事を楽しみます。それこそが、従業員みんなのモチベーションを上げる最も近道だと思いませんか?
私たち社長という仕事や上司という仕事を担当する場合は、従業員1人1人のやる気やモチベーションに心を奪われがちですが、実際はもっと大きな「働き方」「仕事への向き合い方」を考え直すことこそが、全体のモチベーションを上げることにつながると思います。
もちろん、すぐに変えられないという会社も、本当に「部活」を社内に作ってみてもいいかもしれませんね!
■ボタン力とは
つまり、私が社長や上司に必要だと思っているボタン力とは
だと思っています。
人にやる気を出させる、モチベーションを上げさせるために、他人のボタンを押すのではないのです。自分が変わるという覚悟のボタンです。
変わるのは、いつだって自分から。
そんな上司に、あなたはなれますか?
みんなで共に目指したいですね!
ファイッ!
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ボタン力
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PRESIDENT-SHIPS
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株式会社minitts
代表取締役 中村朱美
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Thanks!!
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