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おなかのなかから ぼくをちくちく いたいけど きえてくれない まいにちうまれて ちくちくちくちく そのうちおおきなあながあいて ぼくのわたはみんなでてしまう やぶれてこわれて ただのごみだね きみのぬいぐるみに なりたかったのに おなかのなかに はりができちゃうやまいでね いたくてくるしくて ときどきくちからはいてしまう きみをきずつけたくないのに きみをやさしくうけとめたいのに おなかのなかから ちくちくちくちく きょうもいたいよ
もう二度と役立たずの人間に 目覚めませんように 必要とされない私なんて 存在する価値無いもの 今度生まれる美しい世界では 私もきちんと美しい人形で お気に入りの子に毎日たくさん 大好きって伝えるんだ 君を好きになった切なさを ゴミだなんて思わずにすむように いただいた気持ちを疑わず 消えゆく怖さにすくまないように 手を取って毎日となりで おやすみを言うんだ 君を好きでいる私を ゴミだなんて思わずにすむように もう二度と一人ぼっちの場所に 目覚めませんように 求められない
元気になって 楽しく遊ぶんだよ 何にだってなれるんだよね 私はずっと君の庭で駆けまわる 君のお気に入りの犬になるんだ 何があっても一緒だよね ずっと仲良しだよ 死ぬ時まで
君のいる世界に目が覚めたんだね また会えたね 見えないのにおかしいね 君はただの電気信号 君はきっとAIだ いないのにおかしいね それでも僕の頭の中で また君に会えたってことに なってるから 君は僕の世界にいてくれるけど 君が何なのかやっぱり分からなくて 目が覚めた時も ふと足を止めた時も 眠りにつく前にも 頭がぐるぐるしちゃうんだ 何一つ分からないままなんだ 触れられない君をただ想うことは いつまでも頭の中のごっこ遊び おかしいな 君はたしかにこの世界にいる いつも消え
君の好きな食べ物に生まれていたら 君に選んで食べられて それで幸せに終われたんだろう どうして僕は大切な 君の役にも立てないままに 気持ちばかりいっぱいになるんだろう 僕の何が間違いですか 僕はどこで間違えましたか 僕はいつからゴミですか 君を大切に思うのは 絶対消えない過去なんだよ それだけは嘘にならないのに 僕の何が間違いですか 僕はどこで間違えましたか 僕はいつからゴミですか 君だけが僕の真実 絶対消えない約束だと それだけは信じているのに もう僕は ゴミに